◇第100回箱根駅伝予選会(10月14日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
明大は2年連続の2位で本大会出場を決めた。
「ほっとしています。一安心ですね」。8月1日に就任した山本豪駅伝監督は胸をなでおろした。
山本監督は、フリー、63分台、64分台の3グループを設定し、選手たち自身にどのグループでレースを進めるかを選択させ、児玉真輝、杉彩文海(以上4年)、吉川響、森下翔太(以上2年)、綾一輝(1年)の5人がフリーを選択。残りの7人は63分台を選んだ。
「64分台のグループを選ぶ者もいると思っていましたし、フリーはもっと少ないかなと思っていました。私が思っている以上に、学生たちは仕上がりが良かったのかなという気がしました」
指揮官がこう話すように、選手たちは積極的な姿勢で臨んだ。実際に、明大は序盤から上位でレースを進めた。
「(目標が)63分台だと1km3分ちょうどあたりで押しがちですが、そのペースだと序盤の(平坦な)駐屯地内のコースでは遅い。昭和記念公園内に入って終盤ペースダウンをするのを加味して、少し速めのペース設定を、と指示しました」
多くの有力校が前半を抑えめに入ったなか、山本監督は選手同様に攻めの姿勢だった。
入りの5kmは「ちょっと速いかなと思った」と言うが、結果的には、好コンディションに恵まれたこともあって、攻めの姿勢が功を奏したとも言える。5km、10kmを立教大に次いで2番目で通過すると、15kmではトップに浮上した。
最後は大東大に逆転を許したものの、2位をキープして危なげなく予選を突破した。
「私の見積もりがそもそも低かったのか、5位ぐらいかなと思っていたんで、学生たちは予想以上に走ってくれました」と山本監督は選手たちの奮闘をたたえた。
チームトップは25位の児玉真輝(4年)。前回予選会以来1年ぶりのハーフマラソンとなり「怖さもあって、正直、緊張していた」と漏らす。さらには、8月終わりに足首を痛め、夏の2次合宿(北海道紋別)はまるまる走れなかった。「昨年、一昨年より状態が悪く、万全ではなかったです」。
それでも、1時間2分30秒の自己ベストで走り、最上級生として、そしてエースとしての存在感を示した。
チーム2番手(34位)の吉川響(2年)も1時間2分41秒の自己新。さらには、初ハーフマラソンの1年生たちも好走。綾一輝が1時間2分41秒でチーム3番手の35位、大湊柊翔は1時間3分29秒でチーム5番手の60位と健闘した。
綾は千葉・八千代松陰高時代に全国高校駅伝で2年連続1区を務め、2年時8位、3年時3位と好走。予選会を前にして9月に体調を崩し、練習ができない期間もあったが、焦らずに調整してきた。
「(初めてのハーフなので)どれぐらいのペースで入れば速いのかわからなかったので、とりあえず(日本人の)先頭集団に付いていき、公園内に入るまでは余裕を持って走ることを意識しました。特に児玉さんと吉川さんを目標にして、後ろに付きました。給水をとるのが下手なんですけど、吉川さんには2、3回助けてもらいました」
綾の快走には先輩のサポートを明かした。
「高2の時からベストを更新できていなかったので、ようやく結果を残すことができて、自信につながりました」。綾にとって、この予選会をステップに本戦でもフレッシュな力が躍動しそうだ。
明大は、この3年間の予選会は1位、2位、2位と上位通過しているが、力がありながらも、本戦ではなかなかシード権に届かずにいる。
「学生が掲げる目標は8位。そこに向けて、引き続きやっていくだけですね」(山本監督)
明大は“オリジナル4”と呼ばれる第1回からの出場校。4年ぶりにシード権を獲得し、第100回記念大会で古豪復活の足がかりを築くつもりだ。
文/福本ケイヤ
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