◇第19回アジア大会(9月29日~10月5日/中国・杭州)
中国・杭州で開催されている第19回アジア大会の陸上競技の5日目の午後セッションに行われた女子5000mで廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が銀メダルを獲得。10000mの2位に続いて2つ目のメダルを手にした。
廣中は先頭を行き、1000mを3分で通過。2000mを6分04秒で通過した時に2番手を追走する形になった。3000mは9分14秒。残り3周を前に廣中が前に出た。「ブダペスト世界選手権で通用しなかったところを、もう一度挑戦してみよう」。レース中にそう決意したという。そこからはインドのパルウ・チャウダリと一騎打ちとなる。
残り200mを手前に一気にスパートした廣中。しかし、そこにチャウダリも食らいついた。残り50mを切ってフィニッシュ向かう寸前、内側を突いてチャウダリがかわしてフィニッシュ。「もう地に足が着いているかわからないくらいのラスト50mでした」。廣中は15分15秒34の2位となり、日の丸を手にした後は右の拳で太股を叩いて悔しがった。
「金メダルを取るのを目標にやってきたので、すごく悔しい。『君が代』を聴きたかったです」
いつもの笑顔ながら、その奥に凜とした真の強さがあった。
10000mの後は「世界選手権の反省を生かしてしっかりバネをためることができました」と調整もうまくいったが、さすがにラストのキレ味では分が悪かった。
シーズン前のケガから始まり、苦しい時期を過ごし、それを乗り越えた廣中。ブダペスト世界選手権ではこれまでと違うラスト勝負に磨きをかけた挑戦をし、10000mで7位入賞を果たした一方、5000m予選敗退の悔しさも味わった。
「世界選手権とアジア大会で2種目挑戦できたのは良かったです。一つひとつ、目的を持ってやれたのは今後につながると思います。スタミナ面はだいぶついてきたと思うのですが、あとはスピードです。もうラストで負けないようなキレのある走りができるように磨いていきたい」
12月10日にはパリ五輪代表選考会となる10000m日本選手権が控える。「駅伝シーズンもあるので、マラソン組(MGC)の応援もしつつ、チームワークを大切にしながら自分も調子を上げていきたい。タイムを確実に狙っていく」。参加標準記録の30分40秒00を切って優勝し、堂々とパリへ向かう。
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