HOME 国内、世界陸上、日本代表
野田明宏「昨年の悔しさを晴らせた」前回9位から1年、35km初入賞の6位つかむ/世界陸上
野田明宏「昨年の悔しさを晴らせた」前回9位から1年、35km初入賞の6位つかむ/世界陸上

23年ブダペスト世界選手権男子35km競歩で3位の川野将虎(右)と6位の野田明宏

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目

ブダペスト世界陸上6日目のモーニングセッションが行われ、男子35km競歩に出場した野田明宏(自衛隊体育学校)が2時間25分50秒で6位フィニッシュ。3度目の世界選手権出場で初の入賞を成し遂げた。

「昨年の悔しさを晴らせて良かったです」。野田は笑顔で胸を張った。2019年ドーハ大会(50km競歩/途中棄権)に続く世界選手権出場だった昨年のオレゴン大会は、8位と8秒差の9位。あと一歩のところで入賞を逃した。

広告の下にコンテンツが続きます

中盤までは、堂々のメダル争いを繰り広げた。時に先頭集団を引っ張るなど、世界と戦う姿勢を前面に出した気迫の歩きを見せる。

悔しさをのぞかせるのは、29km過ぎ。中盤から1人抜け出したオーレリエン・キニオン(フランス)を追って集団が崩れた時に「ペースアップでついていけなかった」。それでも、「応援のお陰で最後まで歩き切ることができました」と、入賞ラインは最後まで譲らなかった。

4月の日本選手権35km競歩で2時間23分13秒の日本新記録を打ち立てるなど、確かな力を身につけて“3度目の正直”に挑んだ。「家族は応援に来られませんでしたが、友人が大きな声援を送ってくれて、がんばらないとと思って歩きました」。

世界選手権で大きな成果を残し、次はいよいよまだ立ったことのない五輪の舞台へと目を向ける。

「次は来年のパリ五輪で代表を勝ち取れるように精進します」。その先にある東京世界選手権も見据え、27歳の日本記録保持者はさらなる飛躍を期す。

◇ブダペスト世界陸上(8月19日~27日/ハンガリー・ブダペスト)6日目 ブダペスト世界陸上6日目のモーニングセッションが行われ、男子35km競歩に出場した野田明宏(自衛隊体育学校)が2時間25分50秒で6位フィニッシュ。3度目の世界選手権出場で初の入賞を成し遂げた。 「昨年の悔しさを晴らせて良かったです」。野田は笑顔で胸を張った。2019年ドーハ大会(50km競歩/途中棄権)に続く世界選手権出場だった昨年のオレゴン大会は、8位と8秒差の9位。あと一歩のところで入賞を逃した。 中盤までは、堂々のメダル争いを繰り広げた。時に先頭集団を引っ張るなど、世界と戦う姿勢を前面に出した気迫の歩きを見せる。 悔しさをのぞかせるのは、29km過ぎ。中盤から1人抜け出したオーレリエン・キニオン(フランス)を追って集団が崩れた時に「ペースアップでついていけなかった」。それでも、「応援のお陰で最後まで歩き切ることができました」と、入賞ラインは最後まで譲らなかった。 4月の日本選手権35km競歩で2時間23分13秒の日本新記録を打ち立てるなど、確かな力を身につけて“3度目の正直”に挑んだ。「家族は応援に来られませんでしたが、友人が大きな声援を送ってくれて、がんばらないとと思って歩きました」。 世界選手権で大きな成果を残し、次はいよいよまだ立ったことのない五輪の舞台へと目を向ける。 「次は来年のパリ五輪で代表を勝ち取れるように精進します」。その先にある東京世界選手権も見据え、27歳の日本記録保持者はさらなる飛躍を期す。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.08

サニブラウンがU20合宿にサプライズ登場!「みなさんが日本陸上界の未来」期待のジュニア選手たちにエール

有力ジュニア選手が全国から集まるU20オリンピック育成競技者研修合宿が12月4日から7日までの4日間、ナショナルトレーニングセンターで行われた。 選手たちが集合し、開講式が開かれて最初の研修に登場したのが男子短距離のサニ […]

NEWS U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加

2025.12.08

U20世代トップ選手約60人が4日間合宿! 100mインターハイ2位の菅野翔唯、100mH高校記録保持者・石原南菜ら参加

ジュニア世代の有力選手が対象の「U20オリンピック育成競技者研修合宿」が12月4~7日の4日間、東京都北区のナショナルトレーニングセンターで行われた。 インターハイやU20日本選手権、U18大会などで上位に入った高校生や […]

NEWS 富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

2025.12.08

富士山女子駅伝の全日本大学選抜に立教大・小川陽香、明治国際医療大・古西亜海ら12人選出

日本学生陸上競技連合は12月8日、2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)に出場する全日本大学選抜チームの選手を発表した。 全日本大学選抜チームは全国8地区学連(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国四国、 […]

NEWS 2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

2025.12.08

2026年関東インカレは5月21日~24日に宇都宮で初開催! 参加標準記録も発表

12月8日、関東学連は2026年の関東インカレを、栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで5月21日から24日に開催すると発表した。 関東の学生ナンバーワンを決める関東インカレは、来年で第105回を迎える伝統の対校戦。 […]

NEWS 女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

2025.12.08

女子400mのナセルがアディダスと契約 パリ五輪銀、東京世界陸上銅メダリスト

女子400mのアジア記録保持者、S.E.ナセル(バーレーン)がアディダスとのプロ契約を結んだことを発表した。自身のSNSで契約締結に関して「新たな挑戦と歴史的偉業に向け、アディダスの献身的な取り組みとパートナーシップは極 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top