世界陸連(WA)とアシックスは25日、紛争や迫害により故郷を追われた難民アスリートらにより構成されるWA難民選手団をオフィシャルスポンサーとしてサポートすることを発表した。
WA難民選手団は国内の暴力、紛争、迫害などから逃れてきたアスリートに、トレーニングと競技の機会を提供するために2016年に設立。同年のリオ五輪に初めて出場し、以後WAが主催するほぼすべての大会に出場している。来月行われるブダペスト世界選手権でも構成される予定となっている。
今回の契約は、アシックスの理念である「健全な身体に健全な精神があれかし」に加え、同社の長期ビジョン「VISION2030」のテーマである「誰もが一生涯、運動・スポーツを通じて心も身体も満たされるライフスタイルを創造する」という取り組みから実現した。
今回の契約を受けてセバスチャン・コーWA会長は「世界中で難民が増加傾向にある中、アシックスにこのような人道的な事業に参加いただけることを深く感謝しています。我々難民チームのプログラムは、優秀なアスリートたちの人生に変化を与え、彼らとともにスポーツの力を通じて困難な状況に置かれている何百万人もの人々へ力を与えています」と感謝の気持ちを述べた。
また、アシックスの代表取締役社長・廣田康人氏は「ワールドアスレティックス難民選手団をサポートすることができ、大変光栄に思います。非常に困難な状況に打ち勝って挑戦する選手たちの強い意志は世界に勇気を与えてくれます。アシックスは今後も、陸上競技のさらなる発展とともに、誰もがスポーツを楽しみ、心身ともに満たされる世界の実現に向け貢献してまいります」とコメントしている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
-
2025.12.04
-
2025.12.03
-
2025.12.02
-
2025.12.02
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
-
2025.11.29
-
2025.12.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.04
世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く
世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]
2025.12.04
世界陸連主催大会での年齢制限を緩和 高校1年生相当で全種目に出場可能
世界陸連(WA)は12月2日・3日の両日に評議会を開催し、各種ルールの確認や規則改定について協議した。 その中で、WA主催大会の一部種目で設けられていた年齢制限を撤廃することが決まった。 従来は、マラソンおよび35km競 […]
2025.12.04
男子短距離・栁田大輝がHondaに入社! 「『世界のHonda』の名に恥じぬよう、努力を重ねていきたい」
12月4日、Honda陸上部は、パリ五輪男子4×100mリレー代表の栁田大輝(東洋大)が2026年4月に入社することを発表した。 栁田は群馬県出身。中学時代には全中走幅跳で優勝、100mでも2位に入るなど、世代トップクラ […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025