2023.06.19
◇インターハイ北関東地区大会(6月16日~19日/山梨・小瀬スポーツ公園競技場)3日目
夏の北海道インターハイを懸けた北関東地区大会の3日目が行われ、男子200mは6月上旬のU20日本選手権覇者である若菜敬(佐野2栃木)が21秒11(±0)で優勝した。
午前中に行われた予選は21秒69(+0.4)で2着通過。佐々木悠士(江戸川学園取手3茨城)に0.02秒先着され、「ランキングでは自分が上位なので悔しかったです」と、決勝へのモチベーションに変換した。
決勝ではコーナーを抜けたあたりで先頭に立つと、力みのないゆったりで、かつダイナミックな独特な走りでぐんぐんと後続との差を広げていく。U20日本選手権予選でマークした高2歴代3位の自己記録20秒78には届かなかったものの、セカンドベストで2位に0.54秒差をつけた。
「良い流れでコーナーを抜けられ、納得のいく走りができました。勝ち切れて良かったです」と、安どの表情を浮かべた若菜。前日に初めて100mを3本(決勝は3位)走った疲労が残っていたようで、「今後は練習を重ねて、数をこなせるようにすることが課題です」と、過酷なインターハイ路線の厳しさを実感しているようだった。
U20日本選手権を制したことで一躍注目を集める存在になった若菜だが、「あの時のタイムは天候など運が重なって出たもの。まずは安定して20秒台で走れるようにしたい」と、謙虚な姿勢だ。
あこがれの選手は、昨年のオレゴン世界選手権男子100mで7位入賞を果たしたサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)の名前を挙げ、「世界で戦えるような選手になりたい」と将来の夢を口にする。
8月の北海道では、サニブラウンも達成したインターハイ200mの2年生優勝を実現し、夢への第一歩を踏みしめるつもりだ。
全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
インターハイ北関東地区大会3日目の優勝者
●男子 200m 若菜 敬(佐野2栃木) 21秒11(±0) 800m 平澤潤燕(作新学院3栃木) 1分55秒08 5000m競歩 古橋欣ノ佑(伊奈3茨城) 23分19秒74 走高跳 佐藤卓巳(市前橋3群馬) 2m12 やり投 須藤響希(宇都宮北3栃木) 56m10 ●女子 200m イレチュク・アマカ・ミラ(大宮東2埼玉)25秒10(-0.1) 800m 長嶋結衣(真岡女3栃木) 2分10秒79 走幅跳 成澤柚日(共愛学園1群馬) 5m89 ハンマー投 奥村友海(坂戸西3埼玉) 47m25
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.14
編集部コラム「仕事納めって、なに?」
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.14
編集部コラム「仕事納めって、なに?」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2024.12.14
京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区、5区が3km、2区から4区までは2kmの5区間1 […]
2024.12.14
京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 史上初の2年連続男女優勝を目指す京山(岡山)は全中3000m […]
2024.12.14
第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催
12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会