2023.06.19
◇インターハイ南関東地区大会(6月16日~19日/山梨・小瀬スポーツ公園競技場)3日目
夏の北海道インターハイを懸けた南関東地区大会の3日目が行われ、男子走高跳で福士湊(明星学園3東京)が2m17に成功して優勝を果たした。
福士がピットに現れた時点で、すでに約半数の選手が脱落していた。1m95から跳び始め、成功した高さはすべて1回目で仕留める快進撃が始まる。
気温33度の暑さの中で長時間を過ごし、疲労感を持ちながらのスタートだったが、2m04の成功で優勝決定。ここから高さを選択していく。「2m09を跳んだあたりで、『今日は余裕だな』と思いました」とエンジンがかかってきた。
「(自己タイの)2m14がめちゃくちゃいい跳躍だったので、『あ、2m17を跳べるな』と感じました」と福士。スタンドの視線を一身に浴びながら、今季高校リストで2位に5cm差をつける2m17を越えた。
2m17の内容は、「クリアランスがいいかたちではなかった」と福士は振り返る。リズム良く助走し、強く踏み切れたことで、十分な高さを獲得。クリアランス技術が少々理想の動きとずれても、成功を導き出した。
続いて、君野貴弘(東京・堀越)が33年前に残した2m20の大会記録更新を狙って2m21に挑戦。これは3回とも失敗に終わった。
「大会記録を出すつもりでした。2m21が全然いい跳躍を出せなかったので今は悔しい気持ちが勝っています。でも調子を上げながら自己ベストを更新してきているので、その手応えが2割くらい。悔しい気持ちが8割くらいです」と、福士は苦笑交じりに正直な心境を明かした。
それでも指導する顧問の比留間修吾先生の高校時代の自己記録が2m17で、「やっと並んだのかぁ」と笑顔を見せた。
3年前の全国中学生大会のチャンピオン。高校でも全国大会の入賞常連者となり、昨年はインターハイと国体で4位、U18大会は5位という成績を収めた。その後、「本気の冬季練習」に取り組み、「短距離ブロックに嫌がられるくらいのつもりで」(福士)、ともにに走り込んだ。身体のベース力が格段にアップし、100mの走力は0.5秒ほど上がった。
すると今季に入って自己新を連発。昨年までの2m09から、5月の都大会での2m12を経て、6月上旬のU20日本選手権では2m14を跳んで高校初タイトルを手にしていた。
成長期真っただ中で迎える8月の北海道インターハイでは、現存する最古の大会記録、2m20を上回る「2m22あたり」をターゲットに置く。北の地でも華麗なジャンプを披露するつもりだ。
全国インターハイは8月2日から6日に北海道・厚別公園競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/奥村 崇
インターハイ南関東地区大会3日目の優勝者をチェック!
●男子 200m 山﨑天心(城西2東京) 21秒12(+2.0) 800m 寺田向希(國學院久我山3東京) 1分53秒64 5000m競歩 向井優太郎(我孫子3千葉) 22分14秒01 走高跳 福士 湊(明星学園3東京) 2m17 やり投 國安大悟(片倉3東京) 60m54 ●女子 200m 杉本心結(市船橋2千葉) 24秒29(-0.4) 800m 田村遥香(法政二3神奈川) 2分12秒45 走幅跳 宮本里乃亜(東京3東京) 6m12(+0.9) ハンマー投 小野寺結菜(木更津総合2千葉)45m40RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.07.06
U20世界選手権の代表発表! 久保凛、後藤大樹、増子陽太、清水空跳らが世界の強豪に挑戦
2026.07.06
【女子ハンマー投】島川夕莉彩(小田原北高3神奈川) 56m87=高校歴代4位
2026.07.06
ジャマイカの名指導者・フランシス氏が死去 パウエル、フレイザー・プライスらメダリスト育成
-
2026.07.06
-
2026.07.05
-
2026.07.05
2026.06.16
アディダス「ADIZERO EVO SL EXO」から新カラーが6月12日より発売!
Latest articles 最新の記事
2026.07.06
U20世界選手権の代表発表! 久保凛、後藤大樹、増子陽太、清水空跳らが世界の強豪に挑戦
日本陸連は7月6日、第21回U20世界選手権(米国・オレゴン)の日本代表43人を発表した。 女子800mには、昨年の世界選手権代表で日本記録保持者の久保凛(積水化学)が選出。久保は2年前の前回大会で5位入賞を果たしており […]
2026.07.06
【女子ハンマー投】島川夕莉彩(小田原北高3神奈川) 56m87=高校歴代4位
第81回神奈川選手権が行われ、7月5日の女子ハンマー投で島川夕莉彩(小田原北高3)が高校歴代4位となる56m87をマークした。 島川は昨年のU18大会9位の実績を持ち、昨年11月の競技会では54m75をマーク。今季はイン […]
2026.07.06
ジャマイカの名指導者・フランシス氏が死去 パウエル、フレイザー・プライスらメダリスト育成
ジャマイカの短距離コーチ、ステファン・フラシンス氏が亡くなった。64歳だった。 フランシス氏は兄弟のポール氏とともに、キングストンでMVP陸上クラブを1999年に設立。以後、長きにわたって世界的に活躍する選手を輩出した。 […]
2026.07.06
北海道マラソンに新谷仁美がエントリー! 小山裕太、鎧坂哲哉、吉田響らが招待 不破聖衣来が初マラソン挑戦
北海道マラソンの大会事務局は7月6日、8月30日に開催される北海道マラソンの招待選手を発表した。 今大会は2027年秋のロサンゼルス五輪代表選考会・MGC出場権を懸けた「MGCシリーズ2026-27」のグレード2(G2) […]
2026.07.06
水久保漱至が100m10秒11の自己新 走高跳の髙橋渚は海外で1m80の11位 アジア大会代表へ着々
国内外で名古屋アジア大会代表勢が大会に出場している。宮崎県選手権の男子100mには、200m日本選手権Vの水久保漱至(宮崎県スポ協)が出場し、10秒11(+1.0)の自己新をマーク。6年ぶりに自己記録を更新した。200m […]
Latest Issue
最新号
2026年7月号 (6月12日発売)
特集 村竹&橋岡&諸田
インターハイ特集!