TOKOROZAWAゲームズSpring 2023が3月25日、埼玉・早大織田幹雄記念陸上競技場で行われ、一般男子3000m1組は早大の山口智規(1年)が7分57秒68をマークしてトップだった。
台湾遠征から帰国すぐということもあり「アップまでは調子は良くなかったです」と山口。それでも、三浦龍司(順大)や今年から順大に進学する吉岡大翔(佐久長聖高)ら強力なメンバーを相手に「勝負できるのが楽しみで勝ちたかった」と気持ちを高めた。
1000m通過は2分37秒。そこから少しペースが落ちたところで「余裕ができました」。序盤は三浦らが前を行ったが、「勝負をするなら積極的に行くしかない」と残り1000m付近では先頭へ躍り出て引っ張るかたちに。「ラストは少し落ちてしまった」と反省するも、最後はスパートをかけた吉岡らを抑えてトップでフィニッシュした。
福島・学法石川高1年時(ベスト8分53秒87)以来の3000mで「勝ち切れてうれいしです」と笑顔。花田勝彦駅伝監督とも「7分台は出るだろうと主観・客観と一致していました」と狙い通りの結果を生んだ。
今は同学年では佐藤圭汰(駒大)が注目を集めているが、元々高1から5000m13分台を出し続けている世代トップランナーの一人で、高3時のベスト13分35秒16は高校歴代4位(当時・3位)だ。ただ、自身が言うように「勝負がかかると力が発揮できない」という課題もあった。速さに加え、「勝ちきる」強さを身につけつつある。
大学入学時に立てた目標は「25年の東京世界選手権に5000mで出る」。そのためには今季は「13分20秒前半まで行き、日本選手権入賞したい」という。3大駅伝での活躍はもちろんだが、山口が常に見据えているのはトラックで世界に出ること。
「今のままでは高校の先輩である遠藤日向さん(住友電工)には勝てない。ラスト1000mで上げて、さらに400mで上げられるようにしたいです」
シーズンイン早々に得た自信を糧に、臙脂のエースとなるべく飛躍の1年になる雰囲気が漂っている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.06.15
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.16
800m昨年全国8位の菊池晴太が1分50秒03の大会新V「収穫と悔しさがある」400mH長谷川桜介が51秒19、三段跳の菅野穂乃は大会新/IH東北
◇インターハイ東北地区大会(6月13~16日/青森・カクヒログループアスレチックスタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた東北地区大会の3日目が行われ、男子800mは菊池晴太(盛岡第四3岩手)が1分50秒03の大会新で […]
2025.06.16
200mはバログン・ハル23秒77の高2歴代5位で400mとの2冠 東島権治21秒06 やり投は松本65m05、走高跳は清水2連覇/IH南関東
◇インターハイ南関東地区大会(6月13~16日/カンセキスタジアムとちぎ、栃木県総合運動公園多目的広場投てき場) 広島インターハイ出場を懸けた南関東地区大会の3日目が行われ、女子200mでバログン・ハル(市川2千葉)が従 […]
2025.06.16
走幅跳IH2位の成澤柚日が自己新6m11で3連覇!柴田弥聖が2年連続ロングスプリント2冠/IH北関東
◇インターハイ北関東地区大会(6月13~16日/栃木県宇都宮市・県総合運動公園カンセキスタジアム) 広島インターハイを懸けた北関東地区大会の2日目が行われ、女子走幅跳で成澤柚日(共愛学園3群馬)が自己新の6m11(+1. […]
2025.06.16
円盤投・松元美春が最終投てきで大逆転連覇&3年連続IHへ!走幅跳・木浦が自己新連発7m20、大混戦800mは田中が2年生V/IH南九州
◇インターハイ南九州地区大会(6月13~16日/熊本市・えがお健康スタジアム)3日目 広島インターハイを懸けた南九州地区大会の3日目が行われ、女子円盤投は松元美春(出水3鹿児島)が39m42で2連覇を達成した。 広告の下 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会