HOME 高校

2023.03.25

吉岡大翔 高校ラストレース3000m高校歴代2位!先輩・三浦龍司を「あこがれだけで終わらずいつか超えたい」
吉岡大翔 高校ラストレース3000m高校歴代2位!先輩・三浦龍司を「あこがれだけで終わらずいつか超えたい」

初めて同一レースを走った三浦龍司と吉岡大翔

TOKOROZAWAゲームズSpring 2023が3月25日、埼玉・早大織田幹雄記念陸上競技場で行われ、一般男子3000m1組に男子5000m高校記録(13分22秒99)保持者の吉岡大翔(佐久長聖高3長野)が出場。日本人高校生では遠藤日向(学法石川高、現・住友電工)、佐藤圭汰(洛南高、現・駒大)に次ぐ3人目の7分台となる、高校歴代2位の7分58秒18をマークした。U20日本歴代でも5位にランクインする。

佐藤の高校最高記録7分50秒81をターゲットにしつつも「絶対に出すというよりはシーズンインなので欲張らずに」とスタートラインに立った。冷たい雨が降り、気温も10度前後。厳しい条件で400mは64秒で先頭が入る。4月から順大に進む吉岡にとって先輩となる三浦龍司(順大)もペースを作ってくれるが、なかなか前に出てこられない。

1000mは2分37秒で通過し、吉岡は4、5番手と徐々に前めにつくが、残り1周より前でロングスパートを仕掛けた山口からやや遅れてペースアップするかたちに。それでも最後はスパート合戦で三浦より前に出て山口を追い詰める。ジョンソン・モゲニ(遊学館高)をとらえたところがフィニッシュだった。これには三浦も「やっぱり強いですね」と後輩を称える。

広告の下にコンテンツが続きます

「このペースで入れるとは思っていたので、感覚は良かったです」。これが高校最後のレース。「合宿明けでも7分台が出ました。(熱中症で途中棄権した)世界クロカンのトラウマではないですが怖さも少しありましたが、そういったのも晴らせて終われて、良い形で締めくくれたと思います」と笑顔を見せた。

順大の練習にも「少し慣れてきました」というが、「まだジョグの距離は同学年の中でも少ないほう。高校時代からやっている速いペースで距離を延ばしていきたい」と課題を挙げる。キレ味という面でも三浦と練習することで『世界』を体感。「ラストスパートで勝ちきる力はまだまだ足りません」と言う。

今季は5000mでのブダペスト世界選手権出場を最大ターゲットに起きつつ、来年以降の世界大会を見据えて「世界選手権を目指していく過程を経験していきたい」と吉岡。参加標準記録(13分07秒00)や12分台は将来的な目標にして「まずは自己ベストくらいを3本そろえたいです」と冷静だ。

世界基準の三浦と汗を流すだけに、「三浦さんには歯が立たない部分もあります」。最高の手本が近くにいるからこそ「三浦さんに少しでも近づいていけば学生トップになれる」。そして、「あこがれだけで終わらないように、いつか超えたいです」と力強く語った。

今後は日本グランプリシリーズなど、世界陸連のカテゴリーも加味しながらスケジュールを立てていくという。

TOKOROZAWAゲームズSpring 2023が3月25日、埼玉・早大織田幹雄記念陸上競技場で行われ、一般男子3000m1組に男子5000m高校記録(13分22秒99)保持者の吉岡大翔(佐久長聖高3長野)が出場。日本人高校生では遠藤日向(学法石川高、現・住友電工)、佐藤圭汰(洛南高、現・駒大)に次ぐ3人目の7分台となる、高校歴代2位の7分58秒18をマークした。U20日本歴代でも5位にランクインする。 佐藤の高校最高記録7分50秒81をターゲットにしつつも「絶対に出すというよりはシーズンインなので欲張らずに」とスタートラインに立った。冷たい雨が降り、気温も10度前後。厳しい条件で400mは64秒で先頭が入る。4月から順大に進む吉岡にとって先輩となる三浦龍司(順大)もペースを作ってくれるが、なかなか前に出てこられない。 1000mは2分37秒で通過し、吉岡は4、5番手と徐々に前めにつくが、残り1周より前でロングスパートを仕掛けた山口からやや遅れてペースアップするかたちに。それでも最後はスパート合戦で三浦より前に出て山口を追い詰める。ジョンソン・モゲニ(遊学館高)をとらえたところがフィニッシュだった。これには三浦も「やっぱり強いですね」と後輩を称える。 「このペースで入れるとは思っていたので、感覚は良かったです」。これが高校最後のレース。「合宿明けでも7分台が出ました。(熱中症で途中棄権した)世界クロカンのトラウマではないですが怖さも少しありましたが、そういったのも晴らせて終われて、良い形で締めくくれたと思います」と笑顔を見せた。 順大の練習にも「少し慣れてきました」というが、「まだジョグの距離は同学年の中でも少ないほう。高校時代からやっている速いペースで距離を延ばしていきたい」と課題を挙げる。キレ味という面でも三浦と練習することで『世界』を体感。「ラストスパートで勝ちきる力はまだまだ足りません」と言う。 今季は5000mでのブダペスト世界選手権出場を最大ターゲットに起きつつ、来年以降の世界大会を見据えて「世界選手権を目指していく過程を経験していきたい」と吉岡。参加標準記録(13分07秒00)や12分台は将来的な目標にして「まずは自己ベストくらいを3本そろえたいです」と冷静だ。 世界基準の三浦と汗を流すだけに、「三浦さんには歯が立たない部分もあります」。最高の手本が近くにいるからこそ「三浦さんに少しでも近づいていけば学生トップになれる」。そして、「あこがれだけで終わらないように、いつか超えたいです」と力強く語った。 今後は日本グランプリシリーズなど、世界陸連のカテゴリーも加味しながらスケジュールを立てていくという。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.23

豊川が男女V 男子4連覇で女子10年ぶり 都大路地区代表は男子2位の愛知と女子3位の常葉大菊川/東海高校駅伝

全国高校駅伝の地区代表を懸けた東海高校駅伝が11月23日、三重県松阪市の三重高前を発着としたコースで行われ、愛知県大会に引き続き、豊川が男女とも優勝した。男子(7区間42.195km)は最終区で逆転し、2時間7分38秒で […]

NEWS 7位・天満屋が2年ぶりシード復帰!部員8人と応援団「全体で勝ち取ったもの」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

7位・天満屋が2年ぶりシード復帰!部員8人と応援団「全体で勝ち取ったもの」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS ユニクロが過去最高の6位!予選6位から11年ぶりシード「今の力を確実に発揮してくれた」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

ユニクロが過去最高の6位!予選6位から11年ぶりシード「今の力を確実に発揮してくれた」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS 4位・三井住友海上が16年ぶりトップ4入り、5年ぶりシード獲得 3区・不破「応援が力になった」/クイーンズ駅伝

2025.11.23

4位・三井住友海上が16年ぶりトップ4入り、5年ぶりシード獲得 3区・不破「応援が力になった」/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

NEWS エディオンが創部37年目の悲願達成!仲間の快走「自信」と「勇気」に初優勝/クイーンズ駅伝

2025.11.23

エディオンが創部37年目の悲願達成!仲間の快走「自信」と「勇気」に初優勝/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、エディオンが […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top