
シカゴ・マラソンは10月10日、米国の同地で行われ、男子では日本記録(2時間4分56秒)保持者の鈴木健吾(富士通)が2時間8分50秒で4位だった。
日本記録を出したびわ湖毎日以来7ヵ月ぶりのレースとなる鈴木。序盤はハイペースとなったが先頭集団でレースを進め、5kmを14分44分、10kmを29分16秒で通過した。ハーフは1時間2分30秒。日本記録の時より6秒速かった。
しかし、その後は1km3分を越えるなど集団が牽制。25kmは1時間14分44秒と日本記録ペースから35秒遅れた。
30kmまでは7人の先頭集団にいた鈴木だったが、3人がペース上げるとついていけず、4位を走行。集団が崩れ、鈴木は単独走を強いられつつも、順位はしっかりとキープした。日本記録から4分近い差がついたものの、セカンドベストとなる。
愛媛・宇和島東高時代はインターハイ5000m10位。神奈川大では3年時の箱根駅伝2区で区間賞を獲得し、4年時の全日本大学駅伝ではアンカーとしてチーム20年ぶりの優勝に貢献した。
マラソンは大学卒業直前の18年東京で初挑戦し、5度目で日本記録を樹立。レコードホルダーとなった直後は「強さがほしいですね。周囲の人が『本当に強いなぁ』と思える選手を目指していくことが重要」と話していた。1986年の瀬古利彦(エスビー食品、現・DeNA Athletics Elite アドバイザー)以来、35年ぶりの日本人Vや日本記録再更新とはならなかったが、「本当の強さ」を得るために、大きな経験となっただろう。
なお、優勝争いは38km付近でスパートした24歳のS.トゥラ(エチオピア)が2時間6分12秒で制覇。2位には2016年リオ五輪銅メダリストのG.ラップ(米国)が2時間6分35秒で入り、3位は2時間6分51秒でE.キプタヌイ(ケニア)だった。
女子は19年ドーハ世界選手権金メダリストのR.チェプンゲティチ(ケニア)が2時間22分31秒で優勝した。
●鈴木健吾の通過タイム
5km 14.44
10km 29.16 (14.32)
15km 44.22 (15.06)
20km 59.15 (14.53)
half 1.02.30
25km 1.14.44 (15.29)
30km 1.30.07 (15.23)
35km 1.45.30 (15.23)
40km 2.01.48 (16.18)
FINISH 2.08.50 (7.02)
●鈴木健吾のマラソン全成績
18年2月 東京 19位 2.10.21
19年4月 ハンブルク 13位 2.11.36
19年9月 MGC 7位 2.12.44
20年3月 びわ湖 12位 2.10.37
21年2月 びわ湖 1位 2.04.56=日本記録
21年10月 シカゴ 4位 2.08.50
シカゴ・マラソンは10月10日、米国の同地で行われ、男子では日本記録(2時間4分56秒)保持者の鈴木健吾(富士通)が2時間8分50秒で4位だった。
日本記録を出したびわ湖毎日以来7ヵ月ぶりのレースとなる鈴木。序盤はハイペースとなったが先頭集団でレースを進め、5kmを14分44分、10kmを29分16秒で通過した。ハーフは1時間2分30秒。日本記録の時より6秒速かった。
しかし、その後は1km3分を越えるなど集団が牽制。25kmは1時間14分44秒と日本記録ペースから35秒遅れた。
30kmまでは7人の先頭集団にいた鈴木だったが、3人がペース上げるとついていけず、4位を走行。集団が崩れ、鈴木は単独走を強いられつつも、順位はしっかりとキープした。日本記録から4分近い差がついたものの、セカンドベストとなる。
愛媛・宇和島東高時代はインターハイ5000m10位。神奈川大では3年時の箱根駅伝2区で区間賞を獲得し、4年時の全日本大学駅伝ではアンカーとしてチーム20年ぶりの優勝に貢献した。
マラソンは大学卒業直前の18年東京で初挑戦し、5度目で日本記録を樹立。レコードホルダーとなった直後は「強さがほしいですね。周囲の人が『本当に強いなぁ』と思える選手を目指していくことが重要」と話していた。1986年の瀬古利彦(エスビー食品、現・DeNA Athletics Elite アドバイザー)以来、35年ぶりの日本人Vや日本記録再更新とはならなかったが、「本当の強さ」を得るために、大きな経験となっただろう。
なお、優勝争いは38km付近でスパートした24歳のS.トゥラ(エチオピア)が2時間6分12秒で制覇。2位には2016年リオ五輪銅メダリストのG.ラップ(米国)が2時間6分35秒で入り、3位は2時間6分51秒でE.キプタヌイ(ケニア)だった。
女子は19年ドーハ世界選手権金メダリストのR.チェプンゲティチ(ケニア)が2時間22分31秒で優勝した。
●鈴木健吾の通過タイム
5km 14.44
10km 29.16 (14.32)
15km 44.22 (15.06)
20km 59.15 (14.53)
half 1.02.30
25km 1.14.44 (15.29)
30km 1.30.07 (15.23)
35km 1.45.30 (15.23)
40km 2.01.48 (16.18)
FINISH 2.08.50 (7.02)
●鈴木健吾のマラソン全成績
18年2月 東京 19位 2.10.21
19年4月 ハンブルク 13位 2.11.36
19年9月 MGC 7位 2.12.44
20年3月 びわ湖 12位 2.10.37
21年2月 びわ湖 1位 2.04.56=日本記録
21年10月 シカゴ 4位 2.08.50
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.07
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.11
タイの19歳ブーンソンが100m9秒94!!!日本記録上回るアジア歴代3位、U20世界選手権2大会ファイナル
東南アジア大会がタイ・バンコクのスパチャラサイ競技場で行われ、男子100mでタイのプリポル・ブーンソンが9秒94(+0.7)をマークした。 予選で出されたこの記録はアジア歴代で日本記録(9秒95:山縣亮太)を上回る3位。 […]
2025.12.11
青学大・原晋監督が最大のライバルに駒大 「勝つ知識、ノウハウを兼ね備える」 箱根V3へ不安材料は「経験者が少ない」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 壮行会後に記者会見が行われ、一番のライバル校を問われた原監督は「一番はやはり駒澤大学です。ここ11年 […]
2025.12.11
箱根駅伝V3へ青学大が壮行会 主将・黒田朝日「新たな歴史を作る舞台」 2年連続区間賞・塩出翔太「良い報告ができるように」
第102回箱根駅伝で3連覇を狙う青学大が、都内の青山キャンパスで壮行会を開き、原晋監督やエントリー選手たちが登壇した。 お昼休みで多くの学生や教職員が集まるなか、原監督は「シーズン当初は新体制となり、学生たちには『勝つ確 […]
2025.12.10
【箱根駅伝エントリー】登録選手336人が決定 最多出身高は13年ぶりの駅伝名門校! 都道府県別では埼玉が2年連続トップ
第102回箱根駅伝のチームエントリーが12月10日に行われ、今回も1チーム16人、21チーム計336人が選手登録された。 登録選手を出身高校別に見ると、佐久長聖高(長野)が13人で最多となった。続いて、洛南高(京都)が1 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025