全日本実業団対抗(9月24~26日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目
全日本実業団対抗の2日目に行われた男子100mは小池祐貴(住友電工)が10秒19(-0.5)で貫禄勝ちを収めた。
山縣亮太(セイコー)、多田修平(住友電工)が決勝を棄権。がぜん、小池の走りに注目が集まった。スタートの1回目は小池に注意が与えられやり直しに。2回目はしっかりスタート。一気に飛び出したのは坂井隆一郎(大阪ガス)だった。その後、逃げ切るかと思われたが、加速に乗った小池が圧巻の巻き返しを見せ、フィニッシュライン直前で抜き去った。
「思い通りのレースではなかったですが、勝ててホッとしています」と小池。1回目のスタートの際に右ふくらはぎがややケイレン。「2回目は少し怖くて、ゆっくり出た」ことで、前半はリードされたが「後半、落ち着いて走る」と冷静に対応した。今大会に向けては「追い風が少し吹けば世界選手権の標準(10秒05)が切れると思うくらいには練習ができていたので、やっちゃったな」と振り返る。
五輪後は「理想の走りを追い求めていたところを1回やめて、自分の本来の走り、気持ちいいテンポ、姿勢かを考え、そうすることでもう少しここに筋量がほしいなど身体の欲求が理解できるようになってきた」と、自分の走りにフォーカス。「上半新が500gから1kgくらい増えれば手応えがでてくると思う」と細部を突き詰めていく。
今回は山縣、多田と同じく、エアの入った高速スパイクを着用。「ハイテクなシューズを使うにはユーザーにも技術、力が必要。これを履いたから速くなるのではなく、補助をしてくれる」と言う。感触的には「うまく使えれば効率の良い走りができる」と語っていた。
東京五輪は100mで予選敗退。「失敗は引きずらないタイプ。同じ失敗をしないように」と小池は次を見据えている。最終日には200mに出場し、今シーズンを締めくくる。

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