2026.08.09
◇第8回富士北麓ワールドトライアル2026(8月9日/山梨・富士山GXスタジアム)
日本GPシリーズの富士北麓ワールドトライアルが行われ、男子100mは山本匠真(広島大院)が10秒10(+0.3)で優勝した。
予選で今季日本最高の10秒03(+1.5)を出した桐生祥秀(日本生命)に次ぎ、10秒04をマーク。6月の日本選手権で出した自己ベスト10秒12を更新し、自身初の10秒0台突入を果たした。
桐生とほとんど差のない位置でフィニッシュし、「自己ベストは間違いない。10秒0前半は出たと思って、テンションが上がりました」と振り返る。
それでも、「条件に恵まれた中でのタイム」と冷静に捉え、「予選の走りを再現する」ことを狙った決勝も、その言葉通り、混戦から力強く抜け出してフィニッシュ。「思ったよりもタイムが出なかった」と苦笑いを浮かべつつも、勝負を制したことに「目標達成です」と笑顔がこぼれる。
大学4年だった2024年に、世界リレーに出場するなど、シニアのトップに食い込む躍進を見せたが、昨年は腰痛の影響などもあって苦戦。だが、腰痛の原因の一つとなった「腰椎の動きの悪さ」を改善するエクササイズや、「ウエイトトレーニングで腹圧をしっかりと入れること」などを意識することで、より効率良く力をスピードへと伝えることにつながっているという。
大学院2年目の今季、4月末の織田記念、7月上旬の布勢スプリントと合わせ、これで日本グランプリシリーズ3勝目。着実に階段を上っている。
だが、足元はしっかりと見つめ、「9秒台はまだ身の丈に合った記録じゃない」ときっぱり。予選後も、「10秒0台のダメージを感じた」そうで、「まだ自分のものにできている速度ではない」ことを実感した。
9月の日本インカレでは「10秒03以下のタイムを出して優勝を」と目標を掲げるように、これからのターゲットは「10秒0台を安定させること」と山本。その先に待つ世界を目指し、9秒台への距離を一歩一歩縮めていく。
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