2025.11.19
公益財団法人大阪陸上競技協会が展開する選手サポートプログラム「OSAKA夢プログラム」の第Ⅲ期報告会が11月18日、大阪市内のホテルで開催された。
東京世界選手権に出場した男子ハンマー投の福田翔大(住友電工)、女子100mハードルの田中佑美(富士通)、同走幅跳の秦澄美鈴(住友電工)をはじめ、支援を受ける指定競技者13名が出席。同プログラムに協賛する企業や個人のサポーターらとともに、にぎやかに今シーズンの成果を振り返った。
会の冒頭で大阪陸協の松本正義会長が「大阪陸協の活動に格別のご支援を賜り、厚く御礼を申し上げる次第です」とあいさつ。会長就任から15年が経ち、「大阪の競技を強くするためにいろいろとやってきました」。その中でも「このプログラムは非常におもしろい企画だと思っています」と話す。
「大阪から世界へ」を合言葉に、東京五輪を目指す大阪ゆかりの選手をサポートすべく2015年にスタートしたこのプログラムは、この春に2028年ロサンゼルス五輪を目指す第Ⅲ期に入った。その初年度は東京世界選手権をターゲットに、21名が指定競技者に選出。2名の追加を経て、23名となった。
その中から、前述の3名をはじめ男子110mハードルの泉谷駿介(住友電工)、女子800mの久保凛(東大阪大敬愛高3)、同三段跳の森本麻里子(オリコ)の計6名が出場。男子10000mの葛西潤(旭化成)、男子リレーメンバーの林申雅(筑波大)が世界選手権後に指定競技者入りしている現状に、「国際大会で活躍できる土壌が育まれてきた。会長として誇りに思っています」。そのうえで、東京ではラウンド突破が壁となり、「奮闘していましたが、一層の努力、強化が必要と痛感しています」と奮起を促した。
選手を代表してあいさつをした福田は、「このプログラムは僕が高校生の時から始まって、ずっと強い選手が入っていたので、あこがれていました」と話し、「北京世界選手権やロサンゼルス五輪で、少しでも多くの選手が出られるよう、選手一同頑張ってまいります」と力強く語ると、会場は大きな拍手に包まれた。
報告会は毎年開催されており、選手たちにとっては支援者に直接感謝を伝える機会。男子十種競技の丸山優真(住友電工)が「みなさんに『頑張って』と直接言われるのがうれしくて、恩返ししないといけないと本当に実感します」と話す。
田中は「自分たちの結果を本当に楽しみにしてくださっていて、こうやってお顔を見れるとういのはすごくありがたい機会です」。と同時に、アキレス腱の痛みからの回復を図っている段階ということもあり、「みなさんの顔を見ると、もちろん結果を出したいですが、自分を大切にしながらベストの選択をしていいんだなと思えます」とも語った。
秦が「今年は海外遠征ではなく、自分の身体のケアに充てさせていただきました。柔軟に対応いただけることが本当にありがたいです」と振り返るように、選手たちは遠征、合宿、棒高跳のポールの配送など、支援をさまざまなかたちで活用。それを結果で恩返しすべく、競技と向き合っている。
パラアスリートの堀越信司(NTT西日本)は「障がいの有無に関係なく、一人の競技者という自覚を持ってずっと走っていますが、このプログラムでは純粋に一人のアスリートとして見ていただけることがすごくうれしい。だからこそ、そういう思いに結果で応えていきたいという思いが強くあります」と、サポートへの感謝を示した。
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