2026.05.17
◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子走幅跳は橋岡優輝(富士通)が8m22(+1.9)を跳んで優勝した。
橋岡は1回目に無風の中で8m13を跳んで“先制パンチ”を見せると、2回目に優勝記録を跳んだ。3回目はパスし、4回目も8m03(-0.4)と安定のパフォーマンスだった。
それでも、「1、2本目は流しで跳んだら記録が出ちゃった」と振り返り、4回目以降は「徐々に修正できた」と言うものの、風がやや不安定となり「風に負けてしまってはまりきらなかった。身体が完成しているわけではないのかな」とした。
ただ、5回目のファウルでは「助走もかなり良くて、詰まってしまいましたが、あれが1本目に出れば」と手応えをつかんだ様子を見せる。
8m36の日本歴代2位の記録を持ち、ドーハ世界選手権で日本男子初入賞、東京五輪も入賞した日本のエースだが、ここ数年の世界大会では入賞を逃して苦しんできた。昨年の東京世界選手権を終え、一度指導体制をリセット。22年秋から指導を受けてきたレイナ・レイダー・コーチを離れ、「冬季は基礎に立ち返って、2月末までしっかりベースを作りました」。
その成果もあり、3月末の記録会で8m14(+1.2)をマーク。4月に再び渡米し、ジェレミー・フィッシャー・コーチのもとへ向かってアドバイスを受けつつ、米国で2試合に出場してどちらも追い風参考ながら8m12、8m27と好調だ。
レイダー・コーチのもとでスプリントに磨きがかかったが、持ち味の助走からの踏み切りの流れでうまくいかないことも多かった。スピードを生かしつつ「助走の出だしで自分本来のリズム重視」を意識。近年多かったファウルも少なくなり、持ち前の修正力が戻ってきた。もちろん、「学んできたスピードも限界領域まで出し切って踏み切りに臨むのが一番」と苦労した数年を無駄にするつもりはない。
高負荷の連戦に「身体にガタが来ている」と苦笑い。日本選手権までの1ヵ月で「しっかり作り直して迎えたい」と橋岡。今季は本領発揮する姿を見せそうな雰囲気が漂ってきた。
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