◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子100mはノア・ライルズ(米国)が9秒95(+0.6)で快勝した。
2024年パリ五輪金メダリストの“王者”ライルズが、国立競技場に詰めかけた過去最多となる2万4713人の観衆を沸かせた。
レース前には『ONE PIECE』の主人公・モンキー・D・ルフィのポーズを披露。2度やり直しとなったスタート前にも大きなジャンプを見せると場内のボルテージが高まっていった。
「私はみなさんに自分の走りを見て、楽しんでほしい。また観たいと思ってもらえるような気持ちを持って帰ってほしい」と、エンターテイナーとしての横顔ものぞかせる。
レースは3レーンのジェイク・オーディ・ジョーダン(英国)がスタートを決めて先行し、「リアクションタイムは正直良くなかったよ」と語る王者は動じない。終盤に逆転すると、ただ1人10秒を切る9秒95で貫禄を示した。
「日本に戻ってくる甲斐があったようなレースになったよ」と満足げに話しつつ、今季の100m初戦を終えて「非常に楽しかったし、これまでのシーズン初戦としては3番目に速いタイムだった」と充実感に浸った。
今季のテーマを「楽しんで走る」。「ずっと選手権のレースを走ってきたけど、今季も勝つことを目標に楽しみながらやっていきたいよ」と話す。
競技後もファンサービスに熱心に応じた。「『ライルズ』と名前が書かれた応援ボードがあまり見えなかったので、そうでもないかなと思ったよ」と笑わせつつ、「本当に大勢の方が来てくれたと思います」と喜んだ。
来日は昨年9月の東京世界選手権以来となる。「たくさん食べて、ショッピングをするのが楽しみ方。やりたかったカラオケがずっとできていないので、できたらいいなと思っています」。日本文化を愛する王者はそう話して、競技場を後にした。
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