2026.05.17
◇セイコーゴールデングランプリ(5月17日/東京・MUFGスタジアム:国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子110mハードルは阿部竜希(エターナルホスピタリティグループ)が13秒26(-0.2)で優勝した。
村竹ラシッド(JAL)は前日のダイヤモンドリーグ出場のため不在だったが、日本のトップハードラーが集結。その中で持ち味の後半で突き抜け、「うまく自分のレースに持ち込めたかなと思います」と振り返った。
「前半行かれるのはわかっていたので、前半は冷静に入れた」と阿部、中盤で順大の後輩である古賀ジェレミーが大外9レーンから抜け出した場面も、「うまく引っ張ってもらった」。終盤に古賀が転倒したため、レース後は「ちょっと不安」と先輩として後輩を慮る。
順大を卒業し、社会人1年目。4月末の織田記念は13秒57で5位にとどまるなど、環境の変化などもあって出足は苦戦した。だが、「織田の失敗があったから、今回の優勝につながった」と阿部。気負いすぎた面を落ち着かせた。「過信があった」スタートの良さも、大学時代から引き続き指導を受ける山崎一彦コーチと「ゴールで一番の人が一番」と再確認。持ち味の後半につながる流れを改めて意識したという。
5月23に控えるダイヤモンドリーグ厦門大会にウエイティングの状態で、「OKが出たらいけるように、いつでも世界の舞台で戦えるようなつもりで準備しています」。そして、6月の日本選手権に向けて、「やるべきこと、詰めることがたくさんある」。
昨年は、日本選手権で3位にとどまり、東京世界選手権代表入りを逃した。ワールドユニバーシティゲームズで金メダルを獲得して意地を見せたものの、世界への強い思いを持つ。「一つひとつ修正していきたい」と阿部は、冷静に前を見据えた。
その阿部が「スタートが化け物」と評する古賀は、顔や肘、膝の治療をして取材エリアに戻って対応。「想定外のことが久しぶりに起きました」と苦笑いを浮かべた。
織田記念ではこちらも順大の先輩である泉谷駿介(住友電工)に次ぐ2位を占め、自己新の13秒40をマーク。それをはるかに上回るレースに、「想定内のレース運びをするのが得意だけど、転ぶまでは予想できなかった」と振り返る。
「スタートがうまく決まった」と振り返り、「すごく収穫のあるレース」と古賀。翌週に控える関東インカレは
状態次第だが、U20アジア選手権、さらには日本選手権と飛躍の予感を漂わせる。
前日本記録保持者の泉谷は、直前のハードル練習で両脚ふくらはぎにケイレンを起こし、8着どまり。「日本選手権は3本ある。対策を考えないと」と唇をかんでいた。
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