HOME ニュース、国内

2020.12.04

【長距離】伊藤達彦 10000m日本新2位で五輪届かず「次は相澤を超えたい」/日本選手権
【長距離】伊藤達彦 10000m日本新2位で五輪届かず「次は相澤を超えたい」/日本選手権


◇日本選手権・長距離(12月4日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪選考会を兼ねた日本選手権・長距離が大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子10000mでは伊藤達彦(Honda)が2位に入った。

日本記録を大きく更新しても、五輪参加標準記録27分28秒00を突破しても、目の前にはあの男がいた。

「いつも相澤選手に負けてばかりなので、今回こそはと思った」。今年正月の箱根駅伝2区で「ランデブー」とまで表現されるほど併走を見せた相澤晃(当時・東洋大、現・旭化成)と伊藤達彦(当時・東京国際大)。その再戦かのように、中盤以降はデッドヒートを見せた。

伊藤は7000m手前で日本人トップ集団を引くかたちに。しかし、8000mから相澤がペースアップし、粘りを見せた伊藤だが「追いつきたかったですが、気持ちはあっても身体がついてこなかった」を悔しさをにじませる。目標としていた「優勝と27分28秒00切り」のうち、一つはクリアする27分25秒73の日本新。それにも「タイムは切れても相澤選手に競り負けたのが課題です」と常に前を行くライバルへの意識を隠そうとしない。

それでも、これで東京五輪が大きく近づいたのは間違いない。「標準記録は切れた。オリンピックは出るだけで終わりじゃないので、結果を出すためにはもっと質の高い練習をして、26分台を目指していきます」。そして、「次は相澤選手の日本記録を超えていきたい」と力強く宣戦布告した。

広告の下にコンテンツが続きます
◇日本選手権・長距離(12月4日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪選考会を兼ねた日本選手権・長距離が大阪・ヤンマースタジアム長居で行われ、男子10000mでは伊藤達彦(Honda)が2位に入った。 日本記録を大きく更新しても、五輪参加標準記録27分28秒00を突破しても、目の前にはあの男がいた。 「いつも相澤選手に負けてばかりなので、今回こそはと思った」。今年正月の箱根駅伝2区で「ランデブー」とまで表現されるほど併走を見せた相澤晃(当時・東洋大、現・旭化成)と伊藤達彦(当時・東京国際大)。その再戦かのように、中盤以降はデッドヒートを見せた。 伊藤は7000m手前で日本人トップ集団を引くかたちに。しかし、8000mから相澤がペースアップし、粘りを見せた伊藤だが「追いつきたかったですが、気持ちはあっても身体がついてこなかった」を悔しさをにじませる。目標としていた「優勝と27分28秒00切り」のうち、一つはクリアする27分25秒73の日本新。それにも「タイムは切れても相澤選手に競り負けたのが課題です」と常に前を行くライバルへの意識を隠そうとしない。 それでも、これで東京五輪が大きく近づいたのは間違いない。「標準記録は切れた。オリンピックは出るだけで終わりじゃないので、結果を出すためにはもっと質の高い練習をして、26分台を目指していきます」。そして、「次は相澤選手の日本記録を超えていきたい」と力強く宣戦布告した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.01

東北中学総体の会場を急きょ変更 あづま総合運動公園でクマ出没、信夫ヶ丘陸上競技場で実施

福島県中体連は8月1日、東北中学総体(8月6日~7日)の会場を福島市のあづま総合運動公園(とうほう・みんなのスタジアム)から、同市内の信夫ヶ丘陸上競技場(誠電社WINDYスタジアム)へ変更すると発表した。 同日午前11時 […]

NEWS 実業団学生対抗のエントリー発表 男子100mに桐生祥秀、栁田大輝がエントリー!100mHは寺田、福部、中島ら豪華メンバー

2025.08.01

実業団学生対抗のエントリー発表 男子100mに桐生祥秀、栁田大輝がエントリー!100mHは寺田、福部、中島ら豪華メンバー

日本実業団陸上競技連合と日本学生陸上競技連合は8月1日、日本グランプリシリーズの第65回実業団・学生対抗(8月9日/平塚)のエントリー選手を発表した。 本大会は、実業団と大学のトップアスリートたちが対抗戦形式で競う伝統の […]

NEWS 女子走幅跳デイヴィス・ウッドホール 今季世界最高7m12で3連覇 男子1万mはヤング 100mライルズは楽々予選通過/全米選手権

2025.08.01

女子走幅跳デイヴィス・ウッドホール 今季世界最高7m12で3連覇 男子1万mはヤング 100mライルズは楽々予選通過/全米選手権

◇2025全米選手権(7/31~8/3、ユージン)1日目 東京世界選手権の選考を兼ねた全米選手権がはじまり、女子走幅跳ではパリ五輪金女王のT.デイヴィス・ウッドホールが7m12(+1.2)の今季世界最高記録で3連覇を飾っ […]

NEWS 9月の東京世界陸上から全女子選手対象に遺伝子検査 世界陸連「女子スポーツの健全性の保護と促進」

2025.07.31

9月の東京世界陸上から全女子選手対象に遺伝子検査 世界陸連「女子スポーツの健全性の保護と促進」

世界陸連(WA)は7月30日、女子選手の公平性を確保するため、世界選手権などに出場する全女子選手に対し、1回限りの遺伝子検査を実施すると発表した。 9月1日から発効され、9月13日開幕の東京世界選手権(東京・国立競技場) […]

NEWS 東京世界陸上ランキングが更新 100m桐生祥秀、400mH豊田兼がターゲットナンバー圏内に浮上!

2025.07.31

東京世界陸上ランキングが更新 100m桐生祥秀、400mH豊田兼がターゲットナンバー圏内に浮上!

7月31日、世界陸連(WA)は東京世界選手権の出場資格を示すランキング「Road to Tokyo25」を更新し、男子100mで桐生祥秀(日本生命)が出場資格を得られるターゲットナンバー(TN)圏内に浮上した。 このワー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年8月号 (7月14日発売)

2025年8月号 (7月14日発売)

詳報!日本選手権
IH地区大会

page top