◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ)
学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たした。早大が2時間9分50秒で2位に続いた。
早大の2位へ大きく流れを引き寄せたのが、駅伝主将の山口智規だった。意外にも学生駅伝初の区間賞で、「取りたいというか、取らないといけないというプレッシャーがありました」と、吐露した。
自身2度目の2区となった山口は、10位でタスキを受ける。「もらう場所によって、すごく変わるのが2区の難しいところです」と自覚し、「毎回レース展開を考える中で、すごく緊張して自分にプレッシャーをかけてのレースになっていました」と話す。
それでも今年は最終学年として、駅伝主将として迎えているシーズン。「割り切って3kmまでしっかり突っ込んでいこうとレース前から想定していました」と決めていた。10秒前に走り出していた創価大の小池莉希(3年)の背後でレースを進めた。
4.2kmで2位集団から抜け出すと、4.7kmで先頭の駒大に追いつき、しばらく並走しながら一気に前に出る。そのまま9人抜きのトップでタスキを渡し、「キャプテンとして、そういう位置で後輩につなげられたことはプラスにはなると思います」と実感を込める。
5.8kmのスピード区間ながら区間2位に26秒差をつける快走。だが、山口自身は「最低限の役割」と言い切るところに、主将としての矜持を感じさせた。
今季は前半シーズンから絶好調だった。6月の日本インカレで1500mと5000mの2冠に輝くと、7月の日本選手権では1500mで2位。さらに7月には5000mで日本人学生歴代3位、早大新記録となる13分16秒56を叩き出している。
しかし、学生駅伝では1年時の全日本で4区3位、2年時の出雲2区3位が最高。昨年度は出雲(1区)と箱根(2区)でともに区間12位、全日本は2区5位ともどかしい結果が続いていた。
個人としては持ち前のスピードを披露する結果となったが、15年ぶりの学生駅伝優勝に38秒届かなかった悔しさが残る。
「國學院さんには力の差を見せつけられましたし、中大さんや駒澤さんは絶対に上がってくると思います。この結果に慢心せずに、もっと向き合っていかないといけません」
頼もしいWのエースが、力強くチームを導いていく。
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