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20km競歩・藤井菜々子「自分が思い描いたレースができた」日本新で銅メダル、日本女子競歩に新たな歴史刻む/東京世界陸上
20km競歩・藤井菜々子「自分が思い描いたレースができた」日本新で銅メダル、日本女子競歩に新たな歴史刻む/東京世界陸上

4位と同タイムながらわずかに先着した藤井菜々子(25年世界陸上)

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)8日目

東京世界陸上8日目のモーニングセッションが行われ、女子20km競歩に出場した藤井菜々子(エディオン)が1時間26分18秒の日本新記録で3位にフィニッシュし、日本女子競歩初のメダルに輝いた。

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「本気でメダルを狙って、勝ちに来たので、そのとおりになりました。自分が思い描いたレースができたので、もう大満足です」

日の丸を肩にかけ、藤井は誇らしげにそう語った。

大会オープニング種目として行われた男女35km競歩と同様、沿道には大勢の観客が詰めかけた。その声援を背に、藤井は決意を胸にする。「いつも男子がメダルを取っていて、女子はまだまだと言われる。必ず私がメダルを取る」。それだけの準備もしてきた。大会1ヵ月前の8月22日にサポートを受けていた川越学氏が急逝。左胸に喪章を付け、川越氏をはじめ支えてくれた人たちの思いを背負ってスタートを切る。

スタート時のコンディションが気温21.3度、湿度91%と、雨上がりの湿度はあるものの大会前半とは打って変わって涼しいコンディション。その中で、先頭集団は最初の1kmこそ4分42秒とゆったり入ったが、2大会ぶり優勝を目指すキンバリー・ガルシア・レオン(ペルー)が先頭に立つと1km4分20秒前後のハイペースで進む。

その流れに藤井はしっかりと対応し、徐々に人数が絞られる集団の中で5km22分05秒、10km43分37秒で通過。ここで先頭集団は7人となった。

10kmを過ぎて一度は離されかけたが、11.8kmで再び集団に戻る。世界記録保持者・楊家玉ですら遅れるサバイバルレースを耐え抜き、14kmで4人の優勝争いを繰り広げた。

14.8kmあたりで35km競歩金メダルのマリア・ペレス(スペイン)、アレグナ・ゴンザレス(メキシコ)が抜け出すが、藤井は15kmを過ぎてガルシア・レオンを振り切って単独3位に浮上。「「本当に苦しかったですが、いろいろな方の応援が耳に響いて、これは行くしかないとスイッチを入れ直しました」。ロスオブコンタクトの警告が2つ出たため慎重な歩きとなったが、3位の位置を最後までキープし、国立競技場に入る。

すると、大歓声が藤井を迎え入れた。「この順位で競技場に入ったこともうれしかったですし、思ったよりもたくさんの人がいて、本当に気持ち良かった」。最後の直線、ポーラ・ミレナ・トレス(エクアドル)の猛追を受けたが、同タイムながら抑えて銅メダルを死守した。

フィニッシュ付近に用意されている銅メダルをかけられ、日の丸を背に掲げた藤井。自身が日本代表に入った頃から第一人者として活躍してきた岡田久美子(富士通)が18位でフィニッシュを迎えると、すぐに駆け寄って感謝の抱擁を交わした。そして、“ウイニングラン”へ――。

タイムも、2月の日本選手権で出した自身の日本記録1時間26分33秒を15秒更新。「(記録は)全然気がつきませんでした。まさかこの大会でベストが出るとは思っていなかったので、すごくうれしいです」。

世界選手権は19年ドーハで7位、22年オレゴンで6位と2度入賞。だが、前回は14位で連続入賞を逃し、昨年のパリ五輪はコンディションが整わずに32位にとどまった。そこから一から世界と戦うための身体、メンタルを作り上げ、ついに世界のメダルへとたどり着いた。

「次への大きな一歩を踏み出せたと思います」と誇らしげに語った藤井は「まだまだ程遠いですが、次は金メダルを目指したい」と笑顔で、高らかに宣言した。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)8日目 東京世界陸上8日目のモーニングセッションが行われ、女子20km競歩に出場した藤井菜々子(エディオン)が1時間26分18秒の日本新記録で3位にフィニッシュし、日本女子競歩初のメダルに輝いた。 「本気でメダルを狙って、勝ちに来たので、そのとおりになりました。自分が思い描いたレースができたので、もう大満足です」 日の丸を肩にかけ、藤井は誇らしげにそう語った。 大会オープニング種目として行われた男女35km競歩と同様、沿道には大勢の観客が詰めかけた。その声援を背に、藤井は決意を胸にする。「いつも男子がメダルを取っていて、女子はまだまだと言われる。必ず私がメダルを取る」。それだけの準備もしてきた。大会1ヵ月前の8月22日にサポートを受けていた川越学氏が急逝。左胸に喪章を付け、川越氏をはじめ支えてくれた人たちの思いを背負ってスタートを切る。 スタート時のコンディションが気温21.3度、湿度91%と、雨上がりの湿度はあるものの大会前半とは打って変わって涼しいコンディション。その中で、先頭集団は最初の1kmこそ4分42秒とゆったり入ったが、2大会ぶり優勝を目指すキンバリー・ガルシア・レオン(ペルー)が先頭に立つと1km4分20秒前後のハイペースで進む。 その流れに藤井はしっかりと対応し、徐々に人数が絞られる集団の中で5km22分05秒、10km43分37秒で通過。ここで先頭集団は7人となった。 10kmを過ぎて一度は離されかけたが、11.8kmで再び集団に戻る。世界記録保持者・楊家玉ですら遅れるサバイバルレースを耐え抜き、14kmで4人の優勝争いを繰り広げた。 14.8kmあたりで35km競歩金メダルのマリア・ペレス(スペイン)、アレグナ・ゴンザレス(メキシコ)が抜け出すが、藤井は15kmを過ぎてガルシア・レオンを振り切って単独3位に浮上。「「本当に苦しかったですが、いろいろな方の応援が耳に響いて、これは行くしかないとスイッチを入れ直しました」。ロスオブコンタクトの警告が2つ出たため慎重な歩きとなったが、3位の位置を最後までキープし、国立競技場に入る。 すると、大歓声が藤井を迎え入れた。「この順位で競技場に入ったこともうれしかったですし、思ったよりもたくさんの人がいて、本当に気持ち良かった」。最後の直線、ポーラ・ミレナ・トレス(エクアドル)の猛追を受けたが、同タイムながら抑えて銅メダルを死守した。 フィニッシュ付近に用意されている銅メダルをかけられ、日の丸を背に掲げた藤井。自身が日本代表に入った頃から第一人者として活躍してきた岡田久美子(富士通)が18位でフィニッシュを迎えると、すぐに駆け寄って感謝の抱擁を交わした。そして、“ウイニングラン”へ――。 タイムも、2月の日本選手権で出した自身の日本記録1時間26分33秒を15秒更新。「(記録は)全然気がつきませんでした。まさかこの大会でベストが出るとは思っていなかったので、すごくうれしいです」。 世界選手権は19年ドーハで7位、22年オレゴンで6位と2度入賞。だが、前回は14位で連続入賞を逃し、昨年のパリ五輪はコンディションが整わずに32位にとどまった。そこから一から世界と戦うための身体、メンタルを作り上げ、ついに世界のメダルへとたどり着いた。 「次への大きな一歩を踏み出せたと思います」と誇らしげに語った藤井は「まだまだ程遠いですが、次は金メダルを目指したい」と笑顔で、高らかに宣言した。

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