◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目
連日盛り上がりを見せている東京世界陸上も中日を迎える。ここからも注目種目が目白押しだ。
日本勢の最注目は男子200m予選。2003年パリ大会銅メダルの末續慎吾、2017年ロンドン大会のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)に続いて、日本勢3人目のファイナリストを目指す鵜澤飛羽(JAL)が、6組目に登場する。組にはパリ五輪金のレツィレ・テボゴ(ボツワナ)といった強力なライバルが外側のレーンにいるが、しっかり追いかけながら、3着以内の着順で準決勝に進みたい。
6度目の出場となる飯塚翔太(ミズノ)は1組目、水久保瀬至(宮崎県スポ協)は3組目に入った。どちらの組も19秒台の強力な選手がそろうなか、ラウンド通過はなるか。
男子やり投予選では、7月の日本選手権で日本歴代2位の87m16をマークした﨑山雄太(愛媛競技力本部)、ディーン元気(ミズノ)、長沼元(スズキ)が決勝進出を目指す。
予選通過標準記録は84m50。22年オレゴン大会では80m03、23年ブタペスト大会では79m78がボーダーとなったが、昨年のパリ五輪では82m91まで上がっている。それだけに、今回もそれに相当する記録は必要となりそうだ。2組で行なわれる予選、A組に﨑山とディーン、B組に長沼が入っている。
トラックの決勝は2種目。男子1500mでは、準決勝2組目でパリ五輪金メダルのコール・ホッカー(米国)が他選手への走行妨害で失格。V争いは前回王者のジョシュ・カー(英国)、ダイヤモンドリーグ・ファイナル優勝のニールス・ラロス(オランダ)が中心に混戦模様だ。
女子3000m障害は、23年ブタペスト、24年パリ五輪に続いて世界大会3連勝を狙うウィンフレド・ムチレ・ヤヴィ(バーレーン)に、フェイス・チェロティチ(ケニア)が挑む構図。予選タイム1、2位のペルース・チェムタイ(ウガンダ)、ドリス・レムンゴル(ケニア)らも絡んでくるだろう。
フィールドも跳躍2種目で決勝が行われる。男子走幅跳では、連覇を目指す王者ミルティアディス・テントグルー(ギリシャ)、予選で8m28(+0.4)をマークしたタジェイ・ゲイル(ジャマイカ)、パリ五輪銅のマッティア・フルラーニ(イタリア)らが金メダルを争う。34年前、今も残る世界記録、8m95が生まれた東京の地で、どんなジャンプバトルが繰り広げられるか。
女子棒高跳決勝は、前回女王のケイト・ムーン、サンディ・モリスといった米国4選手が優勝候補。アンジェリカ・モザー(スイス)、ジュリアナ・カンポス(ブラジル)らも予選ノーミスの好調ぶりで、1回のミスがメダルの色を決める混戦の空中合戦となりそうだ。
文/田中 葵
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.04
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.02
-
2025.11.02
-
2025.11.03
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.11.02
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.04
千葉男子は常盤松が2年ぶり全国切符 山梨は男子の塩山が32年ぶり 女子は櫛形が20回目の全国へ/中学駅伝
12月14日に行われる第33回全国中学校駅伝の出場権を懸けた県大会が、11月1日から3日にかけ、6県で行われた。 1日に行われた千葉県男子は、常盤松が2年ぶり2回目の全国出場を決めた。1区・池田佳十(3年)が区間4位で滑 […]
2025.11.04
2025年最も輝いたアスリートは!?選手、ファン、メディアみんなで選ぶ「GetsurikuAwards2025」投票スタート!
この度、そのシーズンで最も輝きを放ったアスリートを表彰する 「GetsurikuAwards」 を今年も開催します! コンセプトは「最優秀」や「MVP(最も価値のある)」選手ではなく、その年に『最も輝きを放った選手=Cr […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望