HOME 国内、世界陸上、日本代表
スピードの赤松諒一、技術の真野友博、パワーの瀬古優斗 史上最強・走高跳トリオが出陣/東京世界陸上
スピードの赤松諒一、技術の真野友博、パワーの瀬古優斗 史上最強・走高跳トリオが出陣/東京世界陸上

真野、赤松、瀬古の走高跳3選手

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目

東京世界陸上2日目のイブニングセッションに、男子走高跳予選が行われる。日本からは赤松諒一(SEIBU PRINCE)、真野友博(九電工)、瀬古優斗(FAAS)が代表入り。

それぞれ、三者三様の特徴と実績を持ち、“史上最強”メンバーがそろった。赤松は昨年のパリ五輪で5位入賞の快挙。前回のブダペスト大会でも8位と、世界大会2年連続入賞と本番での強さを持つ。

広告の下にコンテンツが続きます

持ち味は助走スピード。国内屈指の速さから、力強く踏み切りによって高さを生み出す。23年から踏み切り脚の左小指にヒビが入っており、手術を経てボルトが入ったまま。試合数や跳躍練習もセーブしながらシーズンを過ごしている。それでも、ブダペスト、パリ五輪ともに現地入りしてから久しぶりの跳躍からの調整力を見せている。

22年オレゴンで、日本人初ファイナル、初入賞の8位を果たしているのが真野。持ち味はその踏み切り技術で、リズム良い助走からカーブしながら流れるような踏み切りに入った時はビッグジャンプを見せる。ここ2年は、助走スピードが上がったことで踏み切りと噛み合わないことが多かったが、今年は日本選手権も制し、2m29に成功するなど調子を上げている。

2人の自己記録はともに日本歴代5位タイの2m31。いずれも「決勝で自己記録」での上位入賞を目指す。

広告の下にコンテンツが続きます

最後の1人は瀬古。8月に2m33と日本歴代2位タイのジャンプで世界陸上の参加標準記録を突破。日本選手権5位タイから土壇場で初の世界大会代表を決めた。持ち味はパワー。バレーボール経験を生かし、膝を曲げてグッと力強い踏み切りに入り、バネを使ったジャンプを見せる。アジア室内選手権など代表歴はあるが、世界大会は初。これまで出場資格を得ながら日本選手権で敗れて出場に至らなかったこともある。悲願の世界の舞台で「2m36を跳びたい」と日本新をターゲットにする。

異なるタイプの跳躍スタイルで高さを競い合ってきた3人。予選は今日2日目午後セッションの18時40分にスタート。決勝進出は12人で、通過記録は2m30。跳べない場合は記録上位から決勝進出となる。2m30の1つ前の高さまでなるべく少ない試技数でクリアできるかが決勝進出のカギを握る。日本男子走高跳“史上最強”トリオがいよいよ出陣する。

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のイブニングセッションに、男子走高跳予選が行われる。日本からは赤松諒一(SEIBU PRINCE)、真野友博(九電工)、瀬古優斗(FAAS)が代表入り。 それぞれ、三者三様の特徴と実績を持ち、“史上最強”メンバーがそろった。赤松は昨年のパリ五輪で5位入賞の快挙。前回のブダペスト大会でも8位と、世界大会2年連続入賞と本番での強さを持つ。 持ち味は助走スピード。国内屈指の速さから、力強く踏み切りによって高さを生み出す。23年から踏み切り脚の左小指にヒビが入っており、手術を経てボルトが入ったまま。試合数や跳躍練習もセーブしながらシーズンを過ごしている。それでも、ブダペスト、パリ五輪ともに現地入りしてから久しぶりの跳躍からの調整力を見せている。 22年オレゴンで、日本人初ファイナル、初入賞の8位を果たしているのが真野。持ち味はその踏み切り技術で、リズム良い助走からカーブしながら流れるような踏み切りに入った時はビッグジャンプを見せる。ここ2年は、助走スピードが上がったことで踏み切りと噛み合わないことが多かったが、今年は日本選手権も制し、2m29に成功するなど調子を上げている。 2人の自己記録はともに日本歴代5位タイの2m31。いずれも「決勝で自己記録」での上位入賞を目指す。 最後の1人は瀬古。8月に2m33と日本歴代2位タイのジャンプで世界陸上の参加標準記録を突破。日本選手権5位タイから土壇場で初の世界大会代表を決めた。持ち味はパワー。バレーボール経験を生かし、膝を曲げてグッと力強い踏み切りに入り、バネを使ったジャンプを見せる。アジア室内選手権など代表歴はあるが、世界大会は初。これまで出場資格を得ながら日本選手権で敗れて出場に至らなかったこともある。悲願の世界の舞台で「2m36を跳びたい」と日本新をターゲットにする。 異なるタイプの跳躍スタイルで高さを競い合ってきた3人。予選は今日2日目午後セッションの18時40分にスタート。決勝進出は12人で、通過記録は2m30。跳べない場合は記録上位から決勝進出となる。2m30の1つ前の高さまでなるべく少ない試技数でクリアできるかが決勝進出のカギを握る。日本男子走高跳“史上最強”トリオがいよいよ出陣する。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.14

マラソン28位の安藤友香「真摯に受け止めたい」15km以降に吐き気があり失速/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のモーニングセッションに行われ女子マラソンに出場した安藤友香(しまむら)は、2時間35分37秒で日本勢3番手の28位だった。フィニッシュ後は医務室 […]

NEWS 走高跳・3大会連続代表の真野友博は全体14位タイ2m21 2大会ぶりの決勝ならず /東京世界陸上

2025.09.14

走高跳・3大会連続代表の真野友博は全体14位タイ2m21 2大会ぶりの決勝ならず /東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のイブニングセッションが行われ、男子走高跳予選A組に出場した真野友博(九電工)は2m21でA組6位、全体14位タイとなり、記録上位12人が進む決勝 […]

NEWS 走高跳予選・赤松諒一と瀬古優斗がW通過!世界陸上初、五輪合わせても1936年ベルリン以来複数決勝/東京世界陸上

2025.09.14

走高跳予選・赤松諒一と瀬古優斗がW通過!世界陸上初、五輪合わせても1936年ベルリン以来複数決勝/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日〜21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のイブニングセッションが行われ、男子走高跳予選でB組の赤松諒一(SEIBU PRINCE)と瀬古優斗(FAAS)が2m25で決勝進出を果たした。 […]

NEWS 100m2連覇を狙うライルズが組1着で決勝へ! ベドナレク、トンプソンが9秒85で全体トップ/東京世界陸上

2025.09.14

100m2連覇を狙うライルズが組1着で決勝へ! ベドナレク、トンプソンが9秒85で全体トップ/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のイブニングセッションが行われ、男子100m準決勝では前回王者のN.ライルズ(米国)が9秒92(+0.1)の1組1着で決勝へ進んだ。ライルズは昨年 […]

NEWS 女子400m予選出場の松本奈菜子 予選落ちに終わり「このような結果になってしまったのが本当に悔しい」

2025.09.14

女子400m予選出場の松本奈菜子 予選落ちに終わり「このような結果になってしまったのが本当に悔しい」

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目 東京世界陸上2日目のイブニングセッションが行われ、女子400m予選5組の松本奈菜子(東邦銀行)は52秒41の7着に終わり、準決勝進出を逃した。 この種目では、200 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top