◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)2日目
東京世界陸上の2日目のモーニングセッションに女子100mハードル予選が行われ、初代表の中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒88(±0)の組5着となり、タイムで拾われて準決勝に進んだ。
初めて立った世界大会。「このユニフォームに、こんなにも重みがあるとはわからなかったのですが、日本を背負うというのは重いんだなって」。そう話すが、走りは堂々としたものだった。
今季、12秒71を2度マークし、参加標準記録を突破して出場。世界記録保持者のT.アムサン(ナイジェリア)と同組ながら、自己8番目の記録で駆け抜けた。「朝5時起きで、朝が苦手なので鋭いスタートができなかったです。何とか3着に入りたいと思っていました。全力は出せました」とすがすがしい表情を見せる。
大きな歓声を受け「鳥肌が立ち、本当に幸せでした」。スタンドには家族や友人、チームの仲間、そして、夫である400mハードルの豊田将樹(富士通)も見守ってくれ「本当に遠くからでも見に来てくれて、安堵感が大きかった」とフィニッシュは目を潤ませた。
堂々の準決勝進出。「同級生の福部真子(日本建設工業)と一緒に準決勝を走れるので、まずは楽しみたい。あとは日本記録(12秒69)を目指して走るだけです」と力強く明日の準決勝を見据えていた。
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