2026.06.13
◇第110回日本選手権(6月12~14日/愛知・パロマ瑞穂スタジアム)2日目
名古屋アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは中島ひとみ(長谷川体育施設)が12秒77(+0.6)で初優勝し、アジア大会代表に内定した。日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)は12秒83の2位だった。
全員が12秒台、12秒7台を持つ選手が3人という熾烈なファイナル。激しい競り合いの末、中島に軍配が上がった。
「狙い過ぎたかな。その一言に尽きます」
これまでもアジア記録(12秒44)への挑戦を何度も口にしている福部。そのために「最低限は12秒6台を出したい」と取り組んでいるが、「そこに到達できない自分に……。やっぱり最高の状態でないと12秒6台がでないというのを突きつけられた」と悔しさから涙ぐむ。それは、敗北以上に苦しい現実だった。
スタートから「身体を開かずにいこう」と意識するあまり「スピードの方向性がガタついてしまって乗り切れなかった」。スピードがも味の中島が先行するなかリズムがつかめずに差はそのまま埋まらずのフィニッシュになった。
高みを目指しているがゆえの産みの苦しみ。「22年のオレゴン世界選手権で世界記録が出たレースを走ってから、差を一番感じたのは自分。その背中が見えるようにとやっているけど、現実と理想が合っていない」。だが、そこをターゲットにしているからこそ、この暗闇を越えれば光が待っていることもわかっている。
これで記録の面でアジア大会代表入りは濃厚。北京世界選手権の参加標準記録は12秒60で「そういう意味ではチャンス」と、秋に向かっていく構えだ。
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