HOME 国内、大学

2025.06.07

走幅跳・木村美海が大逆転涙の6m42V!5度目出場で有終の美「さすがに勝たせてもらうよ」/日本IC
走幅跳・木村美海が大逆転涙の6m42V!5度目出場で有終の美「さすがに勝たせてもらうよ」/日本IC

日本インカレ女子走幅跳で優勝した木村美海

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)3日目

学生日本一を決める日本インカレの3日目が行われ、女子走幅跳は木村美海(四国大院)が2年ぶりに優勝を飾った。

広告の下にコンテンツが続きます

劇的な展開だった。3回目に6m29(+1.6)を跳んだのをはじめ、有効試技すべて6m20オーバーで4回目まではトップに立っていた木村。だが、「インカレらしく、1年生が上がってきているのがわかっていた」。5回目に近藤いおん(日大)が6m34(+0.6)のビッグジャンプ、さらに6回目には6m37(-0.9)を跳んだ。近藤も「もしかしたら勝てるかも」と思ったという。

土壇場に追い込まれた木村は学生7年目。今年で競技人生を終えると決めている。「インカレ最後の1本。今の1年生とは6つも離れている。大人げないけど、さすがに勝たせてもらうよ」。7年間の学生生活、そして5度目の日本インカレ。「経験値だけは負けない」「もう2、3位の木村と言わせない」。持ち味の力強い助走から大きなジャンプ。徳島から応援にかけつけた仲間から歓声が沸く。高校の恩師もいる。「行ったというのはわかりました」。自己記録(6m36)を更新する6m42(-0.9)は学生歴代10位。まさに有終の美だった。

「ずっと優勝を目標にしてきた大会。悔いなく、思いっきり行きました。助走の勢いも上げて、踏み切りから着地までハマりました」と涙がこぼれる。

今年25歳になる大学院3年。高1だった2018年に出場したインターハイが、ここ岡山だった。小学校から始めた陸上。高校時代は常に全国大会で戦うも、目の前にはいつもインターハイ3連覇の髙良彩花の背中があった。

覚悟を持って臨んでいた大学4年目。日本インカレの練習跳躍で左腓骨頭を骨折した。見届けた大会では、髙良が6m50の大会新、4年ぶり自己新で優勝していた。

それからは「6m50を目指してやってきました」と木村。大学院1年目の2年前に初優勝したが、昨年夏には練習中に今度は右脚の腓骨頭剥離骨折を負った。それでも木村の闘志は消えなかった。

愛する徳島から出るつもりはなく、大学も四国大へ。「県内で実業団で続けるのは難しい。一度、この雰囲気を味わったら普通の大会では楽しめないし、戻れない」。今年で引退して、秋から就職口を見つけるつもりだ。

15年続けてきた陸上。「日本選手権、ワールドユニバーシティゲームズなどあと数試合。競技人生も最後なので、お世話になった方々に結果で恩返しができるように力を出し切ります」。木村美海という不屈のジャンパーがいたことを日本インカレの歴史にしっかり刻んで、インカレの舞台を飛び立った。

◇天皇賜盃第94回日本学生対校選手権(6月5日~8日/岡山・JFE晴れの国スタジアム)3日目 学生日本一を決める日本インカレの3日目が行われ、女子走幅跳は木村美海(四国大院)が2年ぶりに優勝を飾った。 劇的な展開だった。3回目に6m29(+1.6)を跳んだのをはじめ、有効試技すべて6m20オーバーで4回目まではトップに立っていた木村。だが、「インカレらしく、1年生が上がってきているのがわかっていた」。5回目に近藤いおん(日大)が6m34(+0.6)のビッグジャンプ、さらに6回目には6m37(-0.9)を跳んだ。近藤も「もしかしたら勝てるかも」と思ったという。 土壇場に追い込まれた木村は学生7年目。今年で競技人生を終えると決めている。「インカレ最後の1本。今の1年生とは6つも離れている。大人げないけど、さすがに勝たせてもらうよ」。7年間の学生生活、そして5度目の日本インカレ。「経験値だけは負けない」「もう2、3位の木村と言わせない」。持ち味の力強い助走から大きなジャンプ。徳島から応援にかけつけた仲間から歓声が沸く。高校の恩師もいる。「行ったというのはわかりました」。自己記録(6m36)を更新する6m42(-0.9)は学生歴代10位。まさに有終の美だった。 「ずっと優勝を目標にしてきた大会。悔いなく、思いっきり行きました。助走の勢いも上げて、踏み切りから着地までハマりました」と涙がこぼれる。 今年25歳になる大学院3年。高1だった2018年に出場したインターハイが、ここ岡山だった。小学校から始めた陸上。高校時代は常に全国大会で戦うも、目の前にはいつもインターハイ3連覇の髙良彩花の背中があった。 覚悟を持って臨んでいた大学4年目。日本インカレの練習跳躍で左腓骨頭を骨折した。見届けた大会では、髙良が6m50の大会新、4年ぶり自己新で優勝していた。 それからは「6m50を目指してやってきました」と木村。大学院1年目の2年前に初優勝したが、昨年夏には練習中に今度は右脚の腓骨頭剥離骨折を負った。それでも木村の闘志は消えなかった。 愛する徳島から出るつもりはなく、大学も四国大へ。「県内で実業団で続けるのは難しい。一度、この雰囲気を味わったら普通の大会では楽しめないし、戻れない」。今年で引退して、秋から就職口を見つけるつもりだ。 15年続けてきた陸上。「日本選手権、ワールドユニバーシティゲームズなどあと数試合。競技人生も最後なので、お世話になった方々に結果で恩返しができるように力を出し切ります」。木村美海という不屈のジャンパーがいたことを日本インカレの歴史にしっかり刻んで、インカレの舞台を飛び立った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.03.16

サンベルクスの岡本雄大がコモディティイイダに移籍 「ニューイヤー駅伝出場を目標に頑張ります」

コモディティイイダは3月16日、同日付で岡本雄大がチームに加入したことを発表した。 岡本は1991年生まれの34歳。岡山工高から全国大会に出場し、中央学大では箱根駅伝に3度出走し、4年時にはエース区間の2区も務めたほか、 […]

NEWS 梅野倖子が2冠でアジア大会2種目内定も「課題が残るレース」/日本選手権マラソン競歩

2026.03.16

梅野倖子が2冠でアジア大会2種目内定も「課題が残るレース」/日本選手権マラソン競歩

◇第110回日本選手権マラソン競歩(3月15日/石川県能美市) アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権マラソン競歩が行われ、女子は梅野倖子(LOCOK)が日本最高記録となる3時間33分47秒で優勝。昨年まで開催された35 […]

NEWS 諏方元郁がアジア大会内定つかむ「うれしい気持ちが一番」亡き内田コーチの地元で力強く/日本選手権マラソン競歩

2026.03.16

諏方元郁がアジア大会内定つかむ「うれしい気持ちが一番」亡き内田コーチの地元で力強く/日本選手権マラソン競歩

◇第110回日本選手権マラソン競歩(3月15日/石川県能美市) アジア大会代表選考会を兼ねた日本選手権マラソン競歩が行われ、男子は諏方元郁(愛知製鋼)が2時間58分21秒で優勝した。主要大会初タイトルとなる。 広告の下に […]

NEWS 駒大・桑田駿介が日本歴代6位の1時間0分13秒!ニューヨークシティハーフで激走

2026.03.15

駒大・桑田駿介が日本歴代6位の1時間0分13秒!ニューヨークシティハーフで激走

ニューヨークシティハーフマラソンが3月15日に米国で行われ、日本からは上尾ハーフマラソンで上位だった青木瑠郁(國學院大)と桑田駿介(駒大)が出場した。 ともに序盤は先頭集団にいたが、青木が先に遅れ始める。桑田は5km13 […]

NEWS 舟津彰馬がひらまつ病院を退部 25年度は実戦から遠ざかる

2026.03.15

舟津彰馬がひらまつ病院を退部 25年度は実戦から遠ざかる

ひらまつ病院は3月15日付で舟津彰馬の退部を発表した。 28歳の舟津は福岡大大濠高から中大へ進学。中大では当時、就任したばかりの藤原正和駅伝監督から指名され、1年生ながら駅伝主将を務めた。1500mで日本インカレを制した […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年4月号 (3月13日発売)

2026年4月号 (3月13日発売)

別冊付録 記録年鑑 2025

東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン

page top