2025.04.17
スポーツ施設の施工・管理・運営を専門とする日本体育施設株式会社が今年1月28日に、同社が開発した環境対応型ポリウレタン系表層材料「レオタンS」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことを発表した。
陸上競技場のトラック走路をはじめ、園路やコート等の整備には、主剤と硬化剤を混合する「2液混合型」のウレタン材がこれまで使用されてきた。2液混合型ウレタン材は、主剤に特定化学物質TDI、そして硬化剤には同じくMOCAが1%を超えて含有されているが、MOCAと膀胱がんとの関連性が明らかになったこともあり、製造工程や現場での施工段階で作業者が暴露する危険性があることから、厚生労働省により特化則に基づきMOCAを取り扱う業者に対して、暴露防止処置の徹底が義務づけられたという経緯がある。
同社は「製造・施工に携わる作業者の健康を守るため」に、総合化学メーカーの三井化学株式会社と共同開発した環境対応型ウレタン材「レオタンS」の実用化に成功。暴露の可能性がある物質を含有せずに、トラックなどでも従来品同等の耐久性、耐摩耗性、強度の確保が実現した。
製造や施工に携わる作業者の健康リスクを低減し、安全性と持続可能性を確立。また、働き手不足が深刻化している建設業界においても、作業者の安全性確保は同業界への人材誘致にも貢献しそうだ。すでに北海道・札幌市の丸山競技場や今年秋の国民スポーツ大会のメイン会場ににもなる滋賀の平和堂HATOスタジアムでも舗装材が使用されている。
同社は「安全性と持続可能性を兼ね備えた新たな標準を確立し、全国の公園やスポーツ関連施設への導入を推進してまいります」とコメントしている。
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