2024.06.17
6月14~15日、ケニア・ナイロビでケニアの五輪選考会が開催され、男子800mではブダペスト世界選手権銀メダルのE.ワニョニイが世界歴代3位の1分41秒70で優勝した。
19歳のワニョニイは、昨年の世界選手権銀メダリスト。ダイヤモンドリーグ・ファイナルでは自己記録(当時)の1分42秒80で1位に輝き、すでに世界のトップの仲間入りを果たしている。
レースでは200mから先頭を引っ張るフロントランで、1周を50秒あたりで通過すると、そのままスピードを緩めることなくフィニッシュした。また2位のW.キニャマルが1分42秒50で2位。K.キダリも1分42秒66で3位と1分42秒台で続き、五輪代表に決まった。
一方、東京五輪、22年世界選手権で金メダルを獲得しているE.コリルは、ケガからの回復が思わしくなく予選6着で敗退している。
女子1500mでは世界記録保持者のF.キピエゴンが今大会でシーズンイン。1500mは3分53秒98、5000mは14分46秒28で両種目を制した。5000mはオレゴン世界選手権銀、ブダペスト世界選手権銅メダルのB.チェベトが14分52秒55で2位、ドーハ世界選手権銀メダルのM.C.キプケンボイが14分59秒39で3位となった。
男子100mはブダペスト世界選手権7位のF.オマニャラが今季世界最高、自身2度目の9秒7台となる9秒79(+1.5)で圧勝した。女子800mはL.オディラが1分59秒27で、ブダペスト世界選手権金メダルのM.モラーを破って優勝。モラーは1分59秒35で2位だった。
男子1500mは19歳のR.K.チェルイヨットが3分35秒63で1位。同5000mはかつて小森コーポレーションに所属していたR.ケモイが13分27秒20で制して、16年リオ以来の代表に内定したほか、GMOインターネット所属のJ.クロップが13分27秒54で2位に入った。
また、10000mについては5月のプレフォンテーン・クラシック(米国)をトライアルとして実施し、6月13日に五輪代表をケニア陸連が発表。男子はD.マテイコ、N.キプコリル、九電工所属のB.コエチ、女子は世界記録を樹立したB.チェベト、L.K.レンゲルク、M.C.キプケンボイの各3選手が選出された。
【動画】世界歴代3位! ワニョニイの走りをチェック!
男子800m世界歴代10傑
1.40.91 D.ルディシャ(ケニア) 2012. 8. 9 1.41.11 W.キプケテール(デンマーク)1997. 8.24 1.41.70 E.ワニョニイ(ケニア) 2024. 6.15 1.41.73 S.コー(英国) 1981. 6.10 1.41.73 N.アモス(ボツワナ) 2012. 8. 9 1.41.77 J.クルス(ブラジル) 1984. 8.26 1.42.05 E.コリル(ケニア) 2018. 7.22 1.42.23 A.カキ(スーダン) 2010. 6. 4 1.42.28 S.コスケイ(ケニア) 1984. 8.26 1.42.34 W.ブンゲイ(ケニア) 2002. 9. 8 1.42.34 D.ブレイジャー(米国) 2019.10. 1【動画】オマニャラ9秒79で圧勝!
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.29
田中希実がホノルルマラソンの1マイルに3年連続出場へ!前回上位占めたライバルたちと再戦
2025.10.29
ブダペスト代表の西山和弥、15年連続の川内優輝らが招待選手に/防府読売マラソン
-
2025.10.29
-
2025.10.28
-
2025.10.28
-
2025.10.28
-
2025.10.28
-
2025.10.28
-
2025.10.26
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.29
田中希実がホノルルマラソンの1マイルに3年連続出場へ!前回上位占めたライバルたちと再戦
「ホノルルマラソン2025」の前日に開催される1マイルレース「カラカウアメリーマイル」に、東京世界選手権代表の田中希実(New Balance)がエントリーしたことがわかった。これで3年連続となる。 同レースはハワイ・ワ […]
2025.10.29
世界陸連がトレッドミルの世界選手権「RUN X」の開催を発表!総額賞金10万ドル&世界ロードランキング選手権の出場権授与
世界陸連(WA)は10月27日、イタリアのフィットネス製品メーカー、テクノジムと提携して第1回世界トレッドミル選手権「RUN X」を2026年に開催すると発表した。 「RUN X」では5kmの競技が行われ、予選はテクノジ […]
2025.10.29
【女子200m】酒井菜夏(金沢ACJr/北鳴中3)24秒37=中学歴代8位タイ
第3回河北郡市記録会は10月25日、石川県かほく市のうのけ総合公園陸上競技場で行われ、女子200mで酒井菜夏(金沢ACJr/金沢北鳴中3)が中学歴代8位タイ、北信越中学新記録となる24秒37(-0.2)をマークした。 酒 […]
2025.10.28
5000m・成沢翔英が13分51秒35で慶大記録更新! 浜川舜斗ら青学大勢3人が13分台
国士大Combined Challenge1日目は10月25日、国士大多摩キャンパス陸上競技場で行われ、男子5000mで成沢翔英(慶大)が13分51秒35の慶大記録を更新した。 成沢は長野・上田六中出身で、岐阜・麗澤瑞浪 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望