HOME 国内

2023.12.09

高岡寿成シニアディレクター パリ五輪見据え「ワールドランキングも重要」気温上昇も懸念材料に/日本選手権10000m
高岡寿成シニアディレクター パリ五輪見据え「ワールドランキングも重要」気温上昇も懸念材料に/日本選手権10000m

高岡寿成シニアディレクター

パリ五輪代表選考会の第107回日本選手権10000m(国立競技場)を翌日に控える12月9日、都内で前日会見が開かれ、その後、日本陸連強化委員会の高岡寿成・中長距離・マラソン担当シニアディレクターが取材に応じた。

日本選手権10000mは参加標準記録を突破して優勝すればパリ五輪代表に内定。だが、その標準記録は男子が27分00秒00、女子は30分40秒00に設定されており、「期待はしたいが非常に高いレベルのため難しい」と現状を受け止めつつ、「本来は標準記録を突破して行くことで勝負できますが、ワールドランキングを見据えたことが重要になる」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

パリ五輪の出場資格獲得条件は、参加標準記録の他にワールドランキングでターゲットナンバー(出場枠27)に入る必要がある。そのワールドランキングの順位を上げるためにはランクの高い試合での順位や記録が求められる。

今大会は日本選手権として初めて電子ペーサー(ウエーブライト)を採用し、トラック内側を光らせてペースを示す。それを男子が27分15秒、女子は30分50秒に設定し、最後の1000mはペースを上げるように調整されるという。「多くの選手が(そのペースで)行って、可能な限り近づいてくれれば」と話す。

記録を出しやすい時期を狙うため6月開催だった日本選手権から10000mのみ12月に。だが、季節外れの高い気温が予想され、「そこは一番心配しているところで気がかり」と本音をポツリ。

男子10000mには学生勢が1人もエントリーしておらず、「いろいろな要因があると思いますが、パリ五輪を見据えて若い選手にチャレンジしてほかったという思いはあります。ただ、若手からベテランまでいろんなタイプの選手が集まりました」とし、「良い記録でハイレベルな戦いになってほしい」と期待していた。

広告の下にコンテンツが続きます

女子は16時03分、男子は16時43分にスタート。レースの模様はNHK BSで16時~中継される。

パリ五輪代表選考会の第107回日本選手権10000m(国立競技場)を翌日に控える12月9日、都内で前日会見が開かれ、その後、日本陸連強化委員会の高岡寿成・中長距離・マラソン担当シニアディレクターが取材に応じた。 日本選手権10000mは参加標準記録を突破して優勝すればパリ五輪代表に内定。だが、その標準記録は男子が27分00秒00、女子は30分40秒00に設定されており、「期待はしたいが非常に高いレベルのため難しい」と現状を受け止めつつ、「本来は標準記録を突破して行くことで勝負できますが、ワールドランキングを見据えたことが重要になる」と言う。 パリ五輪の出場資格獲得条件は、参加標準記録の他にワールドランキングでターゲットナンバー(出場枠27)に入る必要がある。そのワールドランキングの順位を上げるためにはランクの高い試合での順位や記録が求められる。 今大会は日本選手権として初めて電子ペーサー(ウエーブライト)を採用し、トラック内側を光らせてペースを示す。それを男子が27分15秒、女子は30分50秒に設定し、最後の1000mはペースを上げるように調整されるという。「多くの選手が(そのペースで)行って、可能な限り近づいてくれれば」と話す。 記録を出しやすい時期を狙うため6月開催だった日本選手権から10000mのみ12月に。だが、季節外れの高い気温が予想され、「そこは一番心配しているところで気がかり」と本音をポツリ。 男子10000mには学生勢が1人もエントリーしておらず、「いろいろな要因があると思いますが、パリ五輪を見据えて若い選手にチャレンジしてほかったという思いはあります。ただ、若手からベテランまでいろんなタイプの選手が集まりました」とし、「良い記録でハイレベルな戦いになってほしい」と期待していた。 女子は16時03分、男子は16時43分にスタート。レースの模様はNHK BSで16時~中継される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.05.12

女子1部総合は日体大が競り勝ってV4! 主将の細田弥々「一人ひとりが頑張って勝ち取れた」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 第103回関東インカレが行われ、女子総合は135点を獲得した日体大が4年連続12度目の優勝を飾った。2位の筑波大に11点差で競り勝った。 広告の下にコン […]

NEWS 順大が男子1部総合2連覇を達成!伝統の総合力示し、主将・田中隆太郎「久しぶりの連覇うれしい」/関東IC

2024.05.12

順大が男子1部総合2連覇を達成!伝統の総合力示し、主将・田中隆太郎「久しぶりの連覇うれしい」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレの最終日が行われ、男子総合は103点を獲得した順大が2年連続18回目の優勝を飾った。2位の筑波大に15点差をつける快勝だった。 広告の下にコ […]

NEWS 大会フィナーレ飾る男子1部マイルは法大16年ぶりV!アンカー木下祐一「思い入れのあるチームで結果出せて良かった」/関東IC

2024.05.12

大会フィナーレ飾る男子1部マイルは法大16年ぶりV!アンカー木下祐一「思い入れのあるチームで結果出せて良かった」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレの最終日が行われ、大会最終種目の男子1部4×400mリレーは法大が3分07秒81で16年ぶりの優勝を飾った。2日目の400mで2位に入ったア […]

NEWS 走幅跳・秦澄美鈴が6m72の大会新V!海外遠征へ弾み「自分の跳躍を良い形に」/木南記念

2024.05.12

走幅跳・秦澄美鈴が6m72の大会新V!海外遠征へ弾み「自分の跳躍を良い形に」/木南記念

◇木南記念(5月12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本GPシリーズG1の木南記念が行われ、女子走幅跳は日本記録(6m97)保持者の秦澄美鈴(住友電工)が優勝。3回目に6m72(+0.1)の大会新を樹立し、地元・大阪 […]

NEWS 男子1部5000m日本人トップは東海大・兵藤ジュダ!自己新13分49秒98「これを弾みにしたい」/関東IC

2024.05.12

男子1部5000m日本人トップは東海大・兵藤ジュダ!自己新13分49秒98「これを弾みにしたい」/関東IC

◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)4日目 関東インカレの最終日が行われ、男子1部5000mはヴィクター・キムタイ(城西大4)が13分37秒62で、シャドラック・キップケメイ(日大2)との競り合い […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年5月号 (4月12日発売)

2024年5月号 (4月12日発売)

パリ五輪イヤー開幕!

page top