2023.02.16

新春の駅伝で1区と7区の区間賞に輝いた明大の富田峻平(左)と杉彩文海。同校が複数の区間賞を獲得したのは2010年(1区・北條尚、4区・安田昌倫)以来13年ぶり。過去20年で5人しか手にしていなかった区間賞を2つ増やした価値は大きい
“鬼門”の1区でトップ、富田が見事なラストスパート
新春の晴れ舞台、明大が“鬼門”の1区 で華麗なスタートダッシュを決めた。予選会チームトップの富田峻平(4年)が残り3kmを切った六郷橋の下りでペースアップ。紫紺のタスキを真っ先に中継したのだ。
「明治大学は近年、1区で出遅れていたので、負の連鎖を断ち切りたいと思っていました。そういう意味では区間賞を獲得できて良かったです。そのなかで今回も体幹の重要性を感じました。六郷橋の上りと下りでもフォームが崩れなかった。パワースーツ コアベルトで体幹をトレーニングしていた成果が出たのかなと思います」
富田は3ヵ月ほど前からパワースーツ コアベルトを装着した状態で走る〝ハイブリッドランニング〟などで体幹に刺激を入れてきたという。体幹を意識して走れるようになったことで、反発力のあるカーボンプレート入り厚底シューズにもうまく対応 できたようだ。ただし、今回の走りには満足 していない。

秋から導入した「SIXPAD Powersuit Core Belt」 を活用したハイブリッドランニングなどの「SIXPAD ランニングメソッド」に取り組んでいることも2人の 快走の要因となった
「ラスト1㎞で伸び悩んだのが課題だと思っています。チームのためにもう少し後続を引き離したかった。それでも新トレーニングの成果はあったので、実業団でもパワースーツ コアベルトを長期的に使っていきたいと思っています。このメソッドは効率的なので、多くのランナーにお勧めしたいです」
1区富田で絶好の出だしとなった明大だが、2区の小澤大輝(4年)が区間14位。5区の吉川響(1年)も区間15位と苦戦して、「確実に区間10位以内でつないでいきたい」 と考えていた山本佑樹駅伝監督の思惑は崩れてしまった。

“鬼門”の1区でトップ、富田が見事なラストスパート
新春の晴れ舞台、明大が“鬼門”の1区 で華麗なスタートダッシュを決めた。予選会チームトップの富田峻平(4年)が残り3kmを切った六郷橋の下りでペースアップ。紫紺のタスキを真っ先に中継したのだ。 「明治大学は近年、1区で出遅れていたので、負の連鎖を断ち切りたいと思っていました。そういう意味では区間賞を獲得できて良かったです。そのなかで今回も体幹の重要性を感じました。六郷橋の上りと下りでもフォームが崩れなかった。パワースーツ コアベルトで体幹をトレーニングしていた成果が出たのかなと思います」 富田は3ヵ月ほど前からパワースーツ コアベルトを装着した状態で走る〝ハイブリッドランニング〟などで体幹に刺激を入れてきたという。体幹を意識して走れるようになったことで、反発力のあるカーボンプレート入り厚底シューズにもうまく対応 できたようだ。ただし、今回の走りには満足 していない。 [caption id="attachment_93222" align="alignnone" width="800"]
学生駅伝初出場の杉、7区で区間歴代8位の好タイム
復路を12位でスタートした明大は、7区の杉彩文海(3年)が序盤から攻め込んだ。5㎞を予定よりも15秒ほど速く通過すると、 東洋大と東京国際大をかわして10位に浮上。 区間歴代8位の好タイムで創価大・葛西潤(4年)とともに区間賞に輝いた。設定タイムを大きく上回る快走に、「自分でもびっくりしました」と杉は素直な感想を口にした。 トラックシーズンは結果を残すことができなかった杉だが、正月決戦に向けて調子を上げてきた。「体幹をうまく使えず、脚だけで走ってしまう」という癖があり、脚も後ろに流れやすかったという。そのため今季は 「体幹強化」を図ってきた。 当初はトランクカール(上体起こしの腹筋)やバックエクステンション(上体反らしの背筋)という基本的な補強で腹筋と背筋を鍛えてきたが、秋以降は腹直筋、腹斜筋、 広背筋(下部)、脊柱起立筋(下部)を同時に刺激できるパワースーツ コアベルトを活用したSIXPADランニングメソッドで体幹を鍛えた。その結果、上半身が安定して、脚も後ろに流れなくなったという。 「基本的にはウォーミングアップでハイブリッドランニングを取り入れるようにしまし た。また、空き時間にパワースーツ コアベルトをつけるだけでも鍛えることができるので、授業のある学生にとっては革命的なトレーニングギアだと感じています。全身を使って走るフォームを獲得したことで、上半身のブレが少なくなり、調子も上向いてきました。それが今回の走りにつながったんじゃないかなと思っています」 明大は8区終了時で9位につけていたが、9区、10区の選手がそれぞれ区間17位、 区間18位。総合12位に終わり、シード権には届かなかった。しかし、チーム内には「来季はやれるぞ!」という雰囲気が高まっている。 [caption id="attachment_93224" align="alignnone" width="800"]
「ハイブリッドランニング」で走りが変わりつつある
今回は2区候補だったエース格の児玉真 輝(3年)と10000mでチーム最速タイムの28分19秒77を持つ櫛田佳希(4年)が欠場。それでも山本監督は「戦える」と感じていたが、計算通りにはならなかった。 「最終的には終盤2区間が良くなかったのを考えると、〝児玉と櫛田がいれば〟というのはありますね。あと、重要区間である2区と5区もうまくいかなかった。区間賞を2つ取りながらのシード落ちは悔しいですし、非常に残念です」 それでも収穫は十分にあった。ダブル区間賞だけでなく、ハイレベルとなった3区でも森下翔太(1年)が区間4位と好走した。これもハイブリッドランニングをはじめとするパワースーツ コアベルトを使用したトレーニングなどで体幹を鍛えてきた結果といえるだろう。 「体幹をより意識してトレーニングしてきて、昨年・一昨年と比べて、後半大崩れする選手が少なくなってきたように感じていま す。前半から速いスピードで突っ込んでも、後半も耐えられるイメージができてきた部分はありますね」 近年の学生駅伝は高速化が顕著なだけに、スピードを磨きながら、後半もフォームが崩 れないような走りが求められている。理想の走りを実現するには、パワースーツ コアベルトを活用したメソッドが重要になってくるだろう。 [caption id="attachment_93223" align="alignnone" width="800"]
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