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【展望】熾烈な五輪代表争い! 世界クラスの20㎞競歩日本選手権に注目

【展望】

熾烈な五輪代表争い! 世界クラスの20㎞競歩日本選手権
男子は三つ巴か!? 女子は岡田の6連覇が有力

 今、日本の「競歩界」は世界トップに君臨している。昨年のドーハ世界選手権では、男子20㎞、50㎞ともに金メダルを獲得し、女子20㎞でも出場した2人が入賞。まさに、「競歩王国」と言え、東京五輪のメダル最有力種目として注目される。
 その代表選考会の1つである「日本選手権20㎞競歩」が2月16日、兵庫県・神戸市で開催。熾烈を極めるワールドクラスの代表権争いを展望する。
昨年の日本選手権の様子。左から髙橋、池田、山西

5連覇中の髙橋に注目
池田、藤澤、松永ら虎視眈々

 昨年のドーハ世界選手権20㎞競歩で金メダルを獲得した山西利和(愛知製鋼)がすでに代表に内定済みのため、残りは2枠。今大会で派遣設定記録を突破している選手が優勝すればその時点で東京五輪内定となる。日本陸連が定める派遣設定記録は1時間 20 分 00 秒で、優勝争いに絡みそうな選手はほぼクリア。ただし、山西も今大会にエントリーしており、もちろん優勝候補の筆頭に挙がる。この大会で五輪切符を勝ち取るには、〝世界一〟に勝って優勝しなくてはならない。

 山西の対抗の一番手に挙がる注目選手は、日本選手権5連覇中と、この大会と抜群の相性を誇る髙橋英輝(富士通)。16年リオ五輪代表で、世界選手権には15、17、19年と3大会連続で出場している日本トップウォーカーの1人だ。昨年は日本選手権優勝のあと、国際陸連競歩グランプリ9位、世界選手権10位と精細を欠いたが、そのスピードは戻れば間違いなく優勝候補筆頭に挙がる。代表を決めて、42位だったリオ五輪の雪辱を果たしたいところ。

 次に名前が挙がるのは、世界選手権代表の池田向希(東洋大)だ。勢いにのる若手のホープで、自己記録1時間17分25秒は世界歴代10位。昨年はユニバーシアード金メダル、ドーハでは6位入賞と躍進を遂げた。スピードに加え器用さも兼ね備えている。あとは、どれだけ気持ちをコントロールして競り合えるか。東洋大同期の川野将虎がすでに50㎞競歩で五輪代表に内定しており、池田もそれに続こうと気持ちを高めている。

 他にも、自己記録が1時間20分00秒を切る選手には、32歳のベテランでリオ五輪、17年ロンドン世界選手権代表の藤澤勇(ALSOK)も2大会連続五輪を狙う。もう1人注目が松永大介(富士通)。高校時代から数々のタイトルを獲得してきた〝天才ウォーカー〟だ。昨年は主要大会で相次ぎ途中棄権。リオ五輪代表がケガで苦しんでいた。正月の競技会で何とか日本選手権の参加標準を突破。ケガも完治し、復活に向けて第一歩を踏み出した。

 20㎞競歩は世界歴代20傑以内に6人、昨年の世界トップ10に6人、日本人選手がランクイン。誰が五輪に出場してもメダル候補という、まさに世界クラスの争いで、海外勢も日本競歩陣の情報収集に余念がない状況だ。選考競技会は、この日本選手権、そして3月の全日本競歩能美大会。残り2枠を勝ち取るのは誰か。

藤井欠場発表の女子
岡田久美子の6連覇&五輪内定が有力


日本選手権5連覇中の岡田久美子

 女子の20㎞競歩は世界選手権メダリストがおらず、現時点で内定者はなし。日本選手権の焦点は、第一人者・岡田久美子(ビックカメラ)と期待の若手・藤井菜々子(エディオン)による優勝争いだった。しかし、藤井が右太もも付け根のケガのため欠場を発表。岡田の6連覇が濃厚で、すでに派遣設定記録(1時間30分00秒)を突破しており、勝てば五輪代表に内定する。

 岡田は08、09年インターハイ3000m競歩連覇、10~13年日本インカレ4連覇と、常にトップを歩き続けてきた。代表歴も16年リオ五輪、15、17、19年世界選手権代表で、昨年のドーハでは悲願の6位入賞。5000m、10000m、20㎞すべての日本記録を持つ、まさに日本女子史上〝最強ウォーカー〟だ。自身2度目のオリンピックへ向けて歩を止めることはない。

 2番手争いでは、河添香織(自衛隊体育学校)や、淺田千安芸(DNP)、道口愛(自衛隊体育学校)らが上位候補。07、09、11、13年20㎞代表で、50㎞(五輪は未実施)で日本記録を持つ大ベテラン渕瀬真寿美(建装工業)もエントリーしている。まずは派遣設定記録の突破を目指して歩くことになりそうだ。

 同大会では、ジュニア選手が覇権を競う、U20男子10㎞、女子5㎞も開催。インターハイ路線を沸かせた選手など、未来の日本代表候補の歩きにも注目だ。

●日本選手権20㎞競歩
2月16日(日)/六甲アイランド甲南大学周辺コース
【スタート時間】
・男子20㎞8時50分
・女子20㎞10時35分
・U20男子10㎞12時35分
・U20女子5㎞13時35分
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※応援TV・日本陸連公式チャンネルでライブ配信

文/向永拓史



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