HOME 特集

2022.08.26

3000mSC三浦龍司が世界最高峰のダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会に挑戦「記録を狙っていきたい」
3000mSC三浦龍司が世界最高峰のダイヤモンドリーグ・ローザンヌ大会に挑戦「記録を狙っていきたい」

日本時間で8月27日午前4時05分に行われるダイヤモンドリーグ(DL)ローザンヌ大会男子3000m障害に、日本記録保持者の三浦龍司(順大)が出場する。昨年の東京五輪では同種目初の快挙となる7位入賞を果たしている20歳は、世界最高峰の戦いを直前に控えてどんな心境なのか。合宿中だった19日に話を聞いた。

世界陸上では「実力不足を痛感した」

4月に1500mで日本歴代2位の3分36秒59を出し、6月の日本選手権では連覇を達成。順調だったように見える前半戦を振り返り、「出だしは良かったですが、3000m障害ではあまり納得のいくレースができなかった。70点くらい」と自己評価する。

今年は積極的に海外転戦を進め、6月30日にはDLストックホルム大会の3000mに挑戦(7分47秒98で10位)。「まだ戦える力はなかった」と振り返るものの、世界選手権前に貴重な経験を積んだ。

広告の下にコンテンツが続きます

そして7月には米国・オレゴンで開催された世界選手権に出場。決勝進出を目指したものの、予選2組5着(8分21秒80)で敗退し、「決勝に残りたかったですが、東京五輪の時に出てこなかった選手も出てきて、世界の層が厚くなっている。まだまだ実力不足だということを痛感しました」と話す。

決勝のレースは生観戦したそうで、「決勝に残っていたとしても、あの展開は自分には対応できなかった」と世界トップクラスのレースをまだひとつ吸収した。

広告の下にコンテンツが続きます

世界選手権後はチームに合流して合宿をこなしながらも、他のチームメイトとは異なるメニューでDLローザンヌ大会に向かっている。19日の取材時点では「順調にこなしています」と話しており、ローザンヌでは「今年は3000m障害に出場レースが少なかったので、一度くらいは記録を狙っていきたい。そこまで欲張った目標は立てていませんが、日本記録に近いところは出したいなと思います」と目標を掲げている。

ローザンヌ大会の4日後にはイタリアで5000mのレースにも出場予定だという。「まずは自己記録。13分20秒を切りたいなと思います」。

常々「パリ五輪が最大の目標」と公言してきた三浦。その過程にある来年の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)は「またとないレベルアップの機会と捉えて挑戦していきたい」と話す。

掲げた最大目標に向けても大事な一戦となるDLローザンヌ。学生長距離ランナーは秋の駅伝シーズンに向けて走りこんでいるが、三浦の夏はまだまだ終わらない。

日本時間で8月27日午前4時05分に行われるダイヤモンドリーグ(DL)ローザンヌ大会男子3000m障害に、日本記録保持者の三浦龍司(順大)が出場する。昨年の東京五輪では同種目初の快挙となる7位入賞を果たしている20歳は、世界最高峰の戦いを直前に控えてどんな心境なのか。合宿中だった19日に話を聞いた。

世界陸上では「実力不足を痛感した」

4月に1500mで日本歴代2位の3分36秒59を出し、6月の日本選手権では連覇を達成。順調だったように見える前半戦を振り返り、「出だしは良かったですが、3000m障害ではあまり納得のいくレースができなかった。70点くらい」と自己評価する。 今年は積極的に海外転戦を進め、6月30日にはDLストックホルム大会の3000mに挑戦(7分47秒98で10位)。「まだ戦える力はなかった」と振り返るものの、世界選手権前に貴重な経験を積んだ。 そして7月には米国・オレゴンで開催された世界選手権に出場。決勝進出を目指したものの、予選2組5着(8分21秒80)で敗退し、「決勝に残りたかったですが、東京五輪の時に出てこなかった選手も出てきて、世界の層が厚くなっている。まだまだ実力不足だということを痛感しました」と話す。 決勝のレースは生観戦したそうで、「決勝に残っていたとしても、あの展開は自分には対応できなかった」と世界トップクラスのレースをまだひとつ吸収した。 世界選手権後はチームに合流して合宿をこなしながらも、他のチームメイトとは異なるメニューでDLローザンヌ大会に向かっている。19日の取材時点では「順調にこなしています」と話しており、ローザンヌでは「今年は3000m障害に出場レースが少なかったので、一度くらいは記録を狙っていきたい。そこまで欲張った目標は立てていませんが、日本記録に近いところは出したいなと思います」と目標を掲げている。 ローザンヌ大会の4日後にはイタリアで5000mのレースにも出場予定だという。「まずは自己記録。13分20秒を切りたいなと思います」。 常々「パリ五輪が最大の目標」と公言してきた三浦。その過程にある来年の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)は「またとないレベルアップの機会と捉えて挑戦していきたい」と話す。 掲げた最大目標に向けても大事な一戦となるDLローザンヌ。学生長距離ランナーは秋の駅伝シーズンに向けて走りこんでいるが、三浦の夏はまだまだ終わらない。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.09.17

やり投・長沼元は74m70で予選36位にとどまる 最終調整で腰に痛み「力んでしまった」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子やり投予選B組に出場した長沼元(スズキ)は74m70で組17位、全体36位で決勝進出はならなかった。 今季は自 […]

NEWS 鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

2025.09.17

鵜澤飛羽は1組5レーン ベドナレク、オガンドらパリ五輪入賞者と同組 200m準決勝スタートリスト発表/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場) 東京世界陸上6日目のイブニングセッションで行われる男子200m準決勝のスタートリストが発表され、予選6組を20秒39(±0)の3着で通過した鵜澤飛羽(JAL)は1組5レー […]

NEWS 200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・飯塚翔太は20秒64で予選組6着 地元開催に「この雰囲気で準決勝に立てていたら」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界選手権5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選1組に出場した飯塚翔太(ミズノ)は20秒64(-0.2)で6着となり、準決勝進出はならなかった。 […]

NEWS 棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

2025.09.17

棒高跳ムーンが4m90でイシンバイェワ超えの3連覇!モリスとの白熱の米国対決制す/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、女子棒高跳はケイティ・ムーン(米国)が4m90で史上初の3連覇を達成した。 白熱の好勝負となった。その主役となった […]

NEWS 200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

2025.09.17

200m・水久保漱至は今季ベスト20秒51も予選敗退 「根本的な力が足りないと肌で感じた」/東京世界陸上

◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)5日目 東京世界陸上5日目のイブニングセッションが行われ、男子200m予選3組に出場した水久保漱至(宮崎県スポ協)は20秒51(-0.3)の7着で、準決勝進出はならなかった […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年10月号 (9月9日発売)

2025年10月号 (9月9日発売)

【別冊付録】東京2025世界陸上観戦ガイド
村竹ラシッド/桐生祥秀/中島佑気ジョセフ/中島ひとみ/瀬古優斗
【Coming EKIDEN Season 25-26】
学生長距離最新戦力分析/青学大/駒大/國學院大/中大/

page top