◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)3日目
オレゴン世界陸上3日目のモーニングセッションに行われた男子マラソン。初の日本代表で出場した星岳(コニカミノルタ)は2時間13分46秒で38位だった。
先頭集団の後方でレースを進めた星。しかし、小刻みなスピード変化でペースが安定しない。レース中盤は1kmのラップが3分10秒近い時もあれば、2分55秒まで上がることも。給水の前後でも急激なペースチェンジがあった。それが星のスタミナを徐々に奪っていく。「給水でのペース変動に序盤は対応できたが、体力を使って後半は響きました」。
約30人の集団から28km過ぎで脱落。その後はペースが上がらず、苦しいレースとなってしまった。
「チャレンジできた部分はあったけど、全然力不足。最後は身体が動かず、まだまだだったかなと思います。自分の立ち位置がわかりました」
日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)が新型コロナウイルスの陽性反応で欠場。出場選手62人中、最年少23歳の星は、西山雄介(トヨタ自動車)と2人で戦った。その西山には13位と先着され、「西山選手と比較してもまだまだ力不足だと感じました」と語る。
宮城・明成高から進んだ帝京大で飛躍。2年時の箱根駅伝では10区で区間賞を獲得し、4年時には主将を務めた。2021年春に実業団入りすると、今年2月の大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会を初マラソン日本最高となる2時間7分31秒で優勝。オレゴン世界選手権日本代表に選ばれた。
2度目のマラソンは世界一を決める大舞台。「成果を残せず、期待していただいた方には申し訳ない」と話しつつも「日本代表として向き合っていた時間は、自分にとってプラス。今後につながる経験」と前を向いた。
星は「マラソンはまだ2回しか走っていないけど、2回とも内容が濃いレース」と話す。今後に向けて「次こそは入賞やメダルを目指せるように取り組んでいきたいです」と、いっそうの輝きを放つことを誓った。

RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.13
月刊陸上競技2025年11月号
2025.10.13
「5強」の駒大は5位、青学大は7位、中大は10位 いずれも中盤で流れ失う/出雲駅伝
-
2025.10.13
2025.10.07
桐生祥秀の凱旋に、800m落合、円盤投・湯上がV 44年ぶり湖国開催/滋賀国スポ
2025.10.13
【テキスト速報】第37回出雲駅伝
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.13
ライルズやジェファーソン・ウッデンがワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤーのトラック種目候補選手にノミネート!
世界陸連(WA)は10月13日、ワールド・アスレティクス・アワード2025「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」のトラック種目候補選手を発表した。 陸上競技の年間最優秀選手にあたる「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イ […]
2025.10.13
月刊陸上競技2025年11月号
Contents 東京世界陸上 SPECIAL REPORT Tokyo2025 JAPAN 三浦龍司 夢のメダルにあと一歩 Interview 「これから先の世界大会でメダルを取っても、この特別感は消えない」 藤井菜々 […]
2025.10.13
全区間5位以内の創価大が過去最高の3位 野沢悠真「良いスタートになった」 最後に競り勝つ/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
2025.10.13
序盤で見せ場を作った早大は2位 山口智規は9人抜き 「この後にやることは明確だと思う」/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望