HOME 高校

2022.06.21

成田VS相洋!伝統校が激突したマイルリレー3分11秒決着「全国で高校記録を」/IH南関東
成田VS相洋!伝統校が激突したマイルリレー3分11秒決着「全国で高校記録を」/IH南関東

◇インターハイ南関東大会(6月17日~20日/栃木県宇都宮市)

夏の徳島インターハイを懸けた南関東大会最終日に行われた男子4×400mリレーは、南関東らしい壮絶な争いとなった。成田(千葉)と相洋(神奈川)。高校陸上界のリレーで数々の名シーンを生み出してきた伝統校による競り合いとなるなか、成田が3分11秒01、相洋が3分11秒33をマークして成田に軍配が上がった。

広告の下にコンテンツが続きます

序盤は2校に加えて東京、荏田(神奈川)、法政二(神奈川)が競り合いとなるが、成田は2年の久保田航生がしっかり粘り、100m、200mを制している髙須楓翔(3年)へとつないだ。「久保田がよく走ってくれました」という髙須は、「前半200mでトップになる」と勢い良く飛び出す。続く川村瑞記(2年)は「後半たれてしまいました」と言うが、アンカーに控えるのは400m南関東覇者で47秒19を持つ太田瑞渉(2年)。チーム計測のラップタイム45秒94で走破し、「ラストで狙っていた」と相洋に競り勝った。

全国で狙うのは「前回2位のリベンジ」(髙須)。そして、偉大な先輩たちが2003年に打ち立てた3分08秒32の「高校記録を更新したいです」と力強く語った。

2位で悔しさを見せる相洋。メンバーは何度も「伝統」という言葉を口にした。日本一に向けてさらに磨きをかけていく。3位・東京が3分12秒87。6位の八千代までが3分14秒を切る今年も激戦の南関東男子マイルリレーだった。

女子4×400mリレーは市船橋(千葉)が3分41秒93(高校歴代8位)をマークして優勝。佐藤葵唯(3年)は100m、200m、4×100mリレーと4冠を果たした。同100mハードルは大谷すみれ(法政二3)が13秒75(+0.2)でV。同七種競技は下元香凜(白梅学園2東京)が5062点の自己新で制した。同三段跳は佐々木千翔(市船橋3)が12m62(+1.0)の大会新で優勝。男子円盤投は49m43を投げた山田暉斗(法政二3)が砲丸投との2冠を達成した。学校対抗は男子が成田が76点、女子は市船橋が103点を獲得して想像優勝を果たしている。

地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは8月3日から7日まで徳島県で開催される。

◇南関東大会の優勝者一覧
男子
100m 高須楓翔(成田3千葉) 10秒48(+0.6)
200m 髙須楓翔(成田3千葉) 21秒00(-0.5)
400m 太田瑞渉(成田2千葉) 47秒34
800m 服部由弥(法政二3神奈川) 1分56秒62
1500m 鈴木琉胤(八千代松陰1千葉) 3分48秒59=大会新
5000m 綾 一輝(八千代松陰3千葉) 14分07秒73
110mH 竹内智輝(国分3千葉) 14秒54(+0.5)
400mH 高橋良(東海大相模3神奈川) 52秒67
5000m競歩 岩下賢弥(保土ケ谷3神奈川) 22分30秒77
4×100mR 市船橋(千葉) 40秒47
4×400mR 成田(千葉) 3分11秒01
走高跳 福士 湊(明星学園2千葉) 2m04
棒高跳 宮嵜裕大(日体大柏2) 5m00
走幅跳 山口幸樹(東海大浦安3千葉) 7m47(-0.5)
三段跳 工藤雷文(流山南3千葉) 14m93(+0.4)
砲丸投 山田暉斗(法政二3神奈川) 17m77=大会新
円盤投 山田暉斗(法政二3神奈川) 49m43
ハンマー投 古谷聖人(小田原城北工2神奈川) 56m35
やり投 國安大悟(片倉2東京) 61m68
八種競技 高橋諒(桐朋2東京) 5684点

女子
100m 佐藤葵唯(市船橋3千葉) 11秒82(-0.3)
200m 佐藤葵唯(市船橋3千葉) 24秒08(+1.5)=大会新
400m 瀬田陽菜(東海大相模2神奈川) 55秒40
800m 勝くるみ(白梅学園3東京) 2分08秒25
1500m 近藤希美(東海大相模2神奈川) 4分23秒62
3000m 小川陽香(順天3東京) 9分23秒49
100mH 大谷すみれ(法政二3神奈川) 13秒75(+0.2)
400mH 志水芹菜(市船橋2千葉) 60秒15
5000m競歩 長島奈南(成田3千葉) 24分23秒07
4×100mR 市船橋(千葉) 45秒48=大会新
4×400mR 市船橋(千葉) 3分41秒93
走高跳 森﨑優希(明星学園2東京) 1m69
棒高跳 小林美月(明星学園3東京) 3m90
走幅跳 白土莉紅(成田3千葉) 5m97(+0.1)
三段跳 佐々木千翔(市船橋3千葉) 12m62(+1.0)=大会新
砲丸投 小松原菜南(幕張総合3千葉) 13m13
円盤投 大熊紗弥(横須賀大津3神奈川) 41m39
ハンマー投 松田夏空(富士3東京) 47m31
やり投 吉沢花菜(川崎橘3神奈川) 44m45
七種競技 下元香凜(白梅学園2東京) 5062点

◇インターハイ南関東大会(6月17日~20日/栃木県宇都宮市) 夏の徳島インターハイを懸けた南関東大会最終日に行われた男子4×400mリレーは、南関東らしい壮絶な争いとなった。成田(千葉)と相洋(神奈川)。高校陸上界のリレーで数々の名シーンを生み出してきた伝統校による競り合いとなるなか、成田が3分11秒01、相洋が3分11秒33をマークして成田に軍配が上がった。 序盤は2校に加えて東京、荏田(神奈川)、法政二(神奈川)が競り合いとなるが、成田は2年の久保田航生がしっかり粘り、100m、200mを制している髙須楓翔(3年)へとつないだ。「久保田がよく走ってくれました」という髙須は、「前半200mでトップになる」と勢い良く飛び出す。続く川村瑞記(2年)は「後半たれてしまいました」と言うが、アンカーに控えるのは400m南関東覇者で47秒19を持つ太田瑞渉(2年)。チーム計測のラップタイム45秒94で走破し、「ラストで狙っていた」と相洋に競り勝った。 全国で狙うのは「前回2位のリベンジ」(髙須)。そして、偉大な先輩たちが2003年に打ち立てた3分08秒32の「高校記録を更新したいです」と力強く語った。 2位で悔しさを見せる相洋。メンバーは何度も「伝統」という言葉を口にした。日本一に向けてさらに磨きをかけていく。3位・東京が3分12秒87。6位の八千代までが3分14秒を切る今年も激戦の南関東男子マイルリレーだった。 女子4×400mリレーは市船橋(千葉)が3分41秒93(高校歴代8位)をマークして優勝。佐藤葵唯(3年)は100m、200m、4×100mリレーと4冠を果たした。同100mハードルは大谷すみれ(法政二3)が13秒75(+0.2)でV。同七種競技は下元香凜(白梅学園2東京)が5062点の自己新で制した。同三段跳は佐々木千翔(市船橋3)が12m62(+1.0)の大会新で優勝。男子円盤投は49m43を投げた山田暉斗(法政二3)が砲丸投との2冠を達成した。学校対抗は男子が成田が76点、女子は市船橋が103点を獲得して想像優勝を果たしている。 地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは8月3日から7日まで徳島県で開催される。 ◇南関東大会の優勝者一覧 男子 100m 高須楓翔(成田3千葉) 10秒48(+0.6) 200m 髙須楓翔(成田3千葉) 21秒00(-0.5) 400m 太田瑞渉(成田2千葉) 47秒34 800m 服部由弥(法政二3神奈川) 1分56秒62 1500m 鈴木琉胤(八千代松陰1千葉) 3分48秒59=大会新 5000m 綾 一輝(八千代松陰3千葉) 14分07秒73 110mH 竹内智輝(国分3千葉) 14秒54(+0.5) 400mH 高橋良(東海大相模3神奈川) 52秒67 5000m競歩 岩下賢弥(保土ケ谷3神奈川) 22分30秒77 4×100mR 市船橋(千葉) 40秒47 4×400mR 成田(千葉) 3分11秒01 走高跳 福士 湊(明星学園2千葉) 2m04 棒高跳 宮嵜裕大(日体大柏2) 5m00 走幅跳 山口幸樹(東海大浦安3千葉) 7m47(-0.5) 三段跳 工藤雷文(流山南3千葉) 14m93(+0.4) 砲丸投 山田暉斗(法政二3神奈川) 17m77=大会新 円盤投 山田暉斗(法政二3神奈川) 49m43 ハンマー投 古谷聖人(小田原城北工2神奈川) 56m35 やり投 國安大悟(片倉2東京) 61m68 八種競技 高橋諒(桐朋2東京) 5684点 女子 100m 佐藤葵唯(市船橋3千葉) 11秒82(-0.3) 200m 佐藤葵唯(市船橋3千葉) 24秒08(+1.5)=大会新 400m 瀬田陽菜(東海大相模2神奈川) 55秒40 800m 勝くるみ(白梅学園3東京) 2分08秒25 1500m 近藤希美(東海大相模2神奈川) 4分23秒62 3000m 小川陽香(順天3東京) 9分23秒49 100mH 大谷すみれ(法政二3神奈川) 13秒75(+0.2) 400mH 志水芹菜(市船橋2千葉) 60秒15 5000m競歩 長島奈南(成田3千葉) 24分23秒07 4×100mR 市船橋(千葉) 45秒48=大会新 4×400mR 市船橋(千葉) 3分41秒93 走高跳 森﨑優希(明星学園2東京) 1m69 棒高跳 小林美月(明星学園3東京) 3m90 走幅跳 白土莉紅(成田3千葉) 5m97(+0.1) 三段跳 佐々木千翔(市船橋3千葉) 12m62(+1.0)=大会新 砲丸投 小松原菜南(幕張総合3千葉) 13m13 円盤投 大熊紗弥(横須賀大津3神奈川) 41m39 ハンマー投 松田夏空(富士3東京) 47m31 やり投 吉沢花菜(川崎橘3神奈川) 44m45 七種競技 下元香凜(白梅学園2東京) 5062点

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.20

旭化成のエマニエル・キプルトに出場停止処分 世界陸連が発表

世界陸連(WA)は12月19日、旭化成に所属するエマニエル・キプルト(ケニア)に対して、出場停止処分を科したと発表した。 処分理由の詳細について、WAは明らかにしていないが、「アスリート代理人規則に基づく異議申し立てを受 […]

NEWS 東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか

2025.12.20

東京世界陸上代表・小池祐貴と中島ひとみが人気番組「逃走中」に参戦! 自慢のスプリントで逃げ切りなるか

東京世界選手権代表で男子短距離の小池祐貴(住友電工)と女子100mハードルの中島ひとみ(長谷川体育施設)が、フジテレビの人気番組「逃走中」に出演することが発表された。 小池は19年に100mで9秒98をマーク。今季は5月 […]

NEWS 川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会

2025.12.20

川口桃佳が自己記録に迫る5000m15分26秒59 3年ぶりの15分30秒切り/日体大女子長距離競技会

12月20日、神奈川県横浜市の日体大健志台陸上競技場で第26回日体大女子長距離競技会が行われ、5000m4組では川口桃佳(ユニクロ)が15分26秒59で1着となった。 川口は11月のクイーンズ駅伝で、1区を務め5位と好走 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負

2025.12.20

箱根駅伝Stories/日大・山口彰太「万全の状態で本戦を」 2度目の舞台は往路で勝負

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 1年目はケガや長期離脱 「こうすれば良かった、という後悔が一切ない走 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」

2025.12.20

箱根駅伝Stories/最後のエース区間へ意欲を燃やす神奈川大・宮本陽叶 あこがれのOBに「やっと記録で追いつけた」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 エース区間で苦戦も悲観せず 神奈川大のエース・宮本陽叶(4年)が最後 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top