HOME ニュース、国内

2022.06.10

男子5000mは高校生・吉岡大翔が大学生相手に堂々の優勝!「U20世界選手権を目指していたので勝ててうれしい」/U20日本選手権
男子5000mは高校生・吉岡大翔が大学生相手に堂々の優勝!「U20世界選手権を目指していたので勝ててうれしい」/U20日本選手権


◇第38回U20日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

U20日本選手権男子5000mは、残り1000mから一気に仕掛けた吉岡大翔(佐久長聖高3長野)が13分54秒98で快勝した。

インターハイの地区大会直前ということもありこの種目では高校生で唯一の参加となった吉岡。「思った以上に序盤からスローペースだったので、ラスト勝負は避け、あのタイミングで前に出ました」と話すように、入りの1000mが2分54秒、続く2000mも5分44秒とペースが上がらず4000mを11分25秒で通過する直前にペースアップ。残り600mのところで、吉岡の仕掛けにただ一人反応した青木瑠郁(國學院大)に一旦前に出られたものの、再度残り1周でスパート。青木を置き去りにし、「持ちタイム(13分38秒96)もトップで、しっかり練習も積めていたので最後は自信がありました。U20世界選手権(コロンビア・カリ)の代表を目指していたので勝ててうれしい」と笑顔で話す。

広告の下にコンテンツが続きます

トラックシーズンの最大の目標に8月のU20世界選手権を置く。「インターハイは昨年経験(6位・日本人2位)しているので、チャンスがあるのなら世界の強豪と戦いたい気持ち強い。高校卒業後も大学、実業団と競技を続けていくつもりで、将来、五輪や世界選手権など世界の選手と戦っていくためにも、1回でも多く世界の舞台を踏んでおきたかった」とインターハイ以上にU20世界選手権出場に思いを寄せてきた。

今回、大学生を破っての優勝で代表を引き寄せた。「出場できれば、その舞台で世界との差を少しでも縮められるようしっかり練習を積んで臨みたい」と抱負を話す吉岡。スローな展開だったとはいえ、残り1000mを2分30秒を切るタイムでカバーし、力のあるところを見せた。世界と戦う準備も整いつつある。

初の13分台となる13分59秒34をマークした青木が2位、14分04秒22で佐藤有一(青学大)が3位、13分43秒22のベストを持つ吉居駿恭(中大)は4位に終わった。

文/花木 雫

◇第38回U20日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) U20日本選手権男子5000mは、残り1000mから一気に仕掛けた吉岡大翔(佐久長聖高3長野)が13分54秒98で快勝した。 インターハイの地区大会直前ということもありこの種目では高校生で唯一の参加となった吉岡。「思った以上に序盤からスローペースだったので、ラスト勝負は避け、あのタイミングで前に出ました」と話すように、入りの1000mが2分54秒、続く2000mも5分44秒とペースが上がらず4000mを11分25秒で通過する直前にペースアップ。残り600mのところで、吉岡の仕掛けにただ一人反応した青木瑠郁(國學院大)に一旦前に出られたものの、再度残り1周でスパート。青木を置き去りにし、「持ちタイム(13分38秒96)もトップで、しっかり練習も積めていたので最後は自信がありました。U20世界選手権(コロンビア・カリ)の代表を目指していたので勝ててうれしい」と笑顔で話す。 トラックシーズンの最大の目標に8月のU20世界選手権を置く。「インターハイは昨年経験(6位・日本人2位)しているので、チャンスがあるのなら世界の強豪と戦いたい気持ち強い。高校卒業後も大学、実業団と競技を続けていくつもりで、将来、五輪や世界選手権など世界の選手と戦っていくためにも、1回でも多く世界の舞台を踏んでおきたかった」とインターハイ以上にU20世界選手権出場に思いを寄せてきた。 今回、大学生を破っての優勝で代表を引き寄せた。「出場できれば、その舞台で世界との差を少しでも縮められるようしっかり練習を積んで臨みたい」と抱負を話す吉岡。スローな展開だったとはいえ、残り1000mを2分30秒を切るタイムでカバーし、力のあるところを見せた。世界と戦う準備も整いつつある。 初の13分台となる13分59秒34をマークした青木が2位、14分04秒22で佐藤有一(青学大)が3位、13分43秒22のベストを持つ吉居駿恭(中大)は4位に終わった。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.04

世界クロカンU20日本代表が決定!新妻遼己、本田桜二郎、宇都宮桃奈ら男女各6名で世界に挑戦

日本陸連は12月4日、米国・タラハシーで開催される世界クロスカントリー選手権(2026年1月10日)のU20日本代表を発表した。 11月30日の京都陸協記録会内で行われた選考会の上位選手を中心に選考され、男子は今季のイン […]

NEWS 世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

2025.12.04

世界陸連が走幅跳のルール変更を断念 「テイクオフゾーン」提案も選手からの反発強く

世界陸連(WA)が検討していた走幅跳のルール変更案について、選手からの反発などを受けて撤回されたことを英ガーディアン紙が報じた。 走幅跳では、20cmの踏み切り板とその先に10cmの粘土板が敷かれ、踏み切り板と粘土板の境 […]

NEWS 北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2025.12.04

北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽のJALトリオ参戦!1/2放送「木梨憲武のスポーツKING」自転車、プロ野球、バド世界王者と対決

2026年1月2日放送の「木梨憲武のスポーツKING!」に、JALの北口榛花、村竹ラシッド、鵜澤飛羽が参戦することがわかった。 現役トップアスリートやレジェンドが、木梨憲武らと異種競技バトルを繰り広げる正月恒例の特別番組 […]

NEWS 世界陸連主催大会での年齢制限を緩和 高校1年生相当で全種目に出場可能

2025.12.04

世界陸連主催大会での年齢制限を緩和 高校1年生相当で全種目に出場可能

世界陸連(WA)は12月2日・3日の両日に評議会を開催し、各種ルールの確認や規則改定について協議した。 その中で、WA主催大会の一部種目で設けられていた年齢制限を撤廃することが決まった。 従来は、マラソンおよび35km競 […]

NEWS 男子短距離・栁田大輝がHondaに入社! 「『世界のHonda』の名に恥じぬよう、努力を重ねていきたい」

2025.12.04

男子短距離・栁田大輝がHondaに入社! 「『世界のHonda』の名に恥じぬよう、努力を重ねていきたい」

12月4日、Honda陸上部は、パリ五輪男子4×100mリレー代表の栁田大輝(東洋大)が2026年4月に入社することを発表した。 栁田は群馬県出身。中学時代には全中走幅跳で優勝、100mでも2位に入るなど、世代トップクラ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top