
◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
男子5000mは遠藤日向(住友電工)が13分22秒13で優勝を飾り、今大会での世界選手権内定第1号となった。
5月4日のゴールデンゲームズinのべおかで、日本歴代2位となる13分10秒69をマークし、世界選手権の参加標準記録(13分13秒50)を突破していた遠藤。
「内定することが大事ですけど、ディフェンディングチャンピオンとして、勝つことも大事だと思っていました」と、今大会で3位以内に入れば内定条件を満たせていたが、見事に日本選手権2連覇で日本代表内定を決めた。
レースは、オープン参加の外国人選手に佐藤圭汰(駒大)、塩尻和也、松枝博輝(ともに富士通)が積極的についていき、序盤から縦長の展開に。遠藤はやや後方からスタートした。2000mで佐藤が後退。代わるようにじわじわと遠藤がポジションを上げ、3000mでは先頭集団は塩尻、松枝、遠藤の3人に。そして、4000mで松枝と遠藤の一騎討ちとなった。
「今回は、駆け引きのあるレースの中で勝つということがテーマでした。最後にどの選手が残っているかを考えて、臨機応変に対応しようと思っていました。松枝さんもラストに強い選手なので、ラスト2周から仕掛けました」
そう振り返るように、残り2周で先頭に立ちペースアップを図ると、じわりじわりと松枝を引き離しにかかった。ラスト1周では、ホームストレートで優勝を確信。「ゴールする前からうれしさが込み上げてきました」と、右手を高々と突き上げ、ガッツポーズでフィニッシュラインを駆け抜けた。
昨年の日本選手権は、念願の初優勝を果たしながらも参加標準記録を破れず、またワールドランキングでも届かず、東京五輪出場を逃していた。世界ユース選手権、U20世界選手権と各世代で世界大会を経験している遠藤にとって、ついに掴んだシニア日本代表の切符だった。
「現段階のポジションでは、世界陸上に出場する選手の中で僕は、下から数えたほうが早い。しっかり海外選手に食らいついて、決勝の舞台を目標にがんばりたいと思っています」
初の世界選手権にはチャレンジャーとして挑むつもりだ。
なお、2位には、昨夏の東京五輪代表の松枝、3位には清水歓太(SUBARU)が入った。駒大の注目のルーキー佐藤は17位だった。
文/和田悟志
◇第106回日本選手権(6月9日~12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)1日目
男子5000mは遠藤日向(住友電工)が13分22秒13で優勝を飾り、今大会での世界選手権内定第1号となった。
5月4日のゴールデンゲームズinのべおかで、日本歴代2位となる13分10秒69をマークし、世界選手権の参加標準記録(13分13秒50)を突破していた遠藤。
「内定することが大事ですけど、ディフェンディングチャンピオンとして、勝つことも大事だと思っていました」と、今大会で3位以内に入れば内定条件を満たせていたが、見事に日本選手権2連覇で日本代表内定を決めた。
レースは、オープン参加の外国人選手に佐藤圭汰(駒大)、塩尻和也、松枝博輝(ともに富士通)が積極的についていき、序盤から縦長の展開に。遠藤はやや後方からスタートした。2000mで佐藤が後退。代わるようにじわじわと遠藤がポジションを上げ、3000mでは先頭集団は塩尻、松枝、遠藤の3人に。そして、4000mで松枝と遠藤の一騎討ちとなった。
「今回は、駆け引きのあるレースの中で勝つということがテーマでした。最後にどの選手が残っているかを考えて、臨機応変に対応しようと思っていました。松枝さんもラストに強い選手なので、ラスト2周から仕掛けました」
そう振り返るように、残り2周で先頭に立ちペースアップを図ると、じわりじわりと松枝を引き離しにかかった。ラスト1周では、ホームストレートで優勝を確信。「ゴールする前からうれしさが込み上げてきました」と、右手を高々と突き上げ、ガッツポーズでフィニッシュラインを駆け抜けた。
昨年の日本選手権は、念願の初優勝を果たしながらも参加標準記録を破れず、またワールドランキングでも届かず、東京五輪出場を逃していた。世界ユース選手権、U20世界選手権と各世代で世界大会を経験している遠藤にとって、ついに掴んだシニア日本代表の切符だった。
「現段階のポジションでは、世界陸上に出場する選手の中で僕は、下から数えたほうが早い。しっかり海外選手に食らいついて、決勝の舞台を目標にがんばりたいと思っています」
初の世界選手権にはチャレンジャーとして挑むつもりだ。
なお、2位には、昨夏の東京五輪代表の松枝、3位には清水歓太(SUBARU)が入った。駒大の注目のルーキー佐藤は17位だった。
文/和田悟志 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.18
横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く
-
2025.12.18
-
2025.12.18
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.18
箱根駅伝Stories/青学大3連覇へ、過去最高レベルの戦力 「チームを勝たせる走り」を結集
前回優勝メンバーから6人が卒業 前回、10時間41分19秒の大会新記録で連覇を飾ったメンバーから6人が卒業。それも4区で歴代2位の好タイムをマークした太田蒼生(現・GMOインターネットグループ)に5、6区連続区間新で、「 […]
2025.12.18
横山隆義氏が死去 由良育英高でインターハイ2度の総合V 全国高校駅伝でも準優勝に導く
鳥取・由良育英高(現・鳥取中央育英高)の陸上部顧問として、インターハイで2度の総合優勝に導き、高校駅伝でも全国大会で2度の準優勝を果たした横山隆義氏が、12月15日、肺炎のため亡くなった。81歳だった。 横山氏は1944 […]
2025.12.18
26年7月に第1回U23アジア選手権開催が決定! アジア跳躍選手権も実施予定
アジア陸連は11月に理事会を開催し、2026年7月9日から12日の日程で、第1回U23アジア選手権を中国・オルドスで開催することを発表した。 陸上競技では、U18やU20など年齢別の競技会が実施されており、U20カテゴリ […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳