HOME ニュース、国内

2022.05.02

五輪代表の黒川和樹が400mHで世界陸上へ前進の標準突破!「狙って出した」自信で再び世界へ/木南記念
五輪代表の黒川和樹が400mHで世界陸上へ前進の標準突破!「狙って出した」自信で再び世界へ/木南記念


◇木南記念(4月30日・5月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目

日本グランプリシリーズ大阪大会の木南記念の2日目。男子400mハードルを制したのは黒川和樹(法大)だった。スタートから持ち前の加速で一気に後続を突き放すと、最後まで懸命に腕を振ってフィニッシュ。速報タイマーは48秒88でいったん止まり、消えた。正式には48秒90。オレゴン世界選手権の参加標準記録をちょうどクリアし、喜びを爆発させた。

「標準記録を切れてホッとしています。前半から行くのが自分のレースですが、前半から行くけどリラックスしてリズムを大事にしました」と黒川。今季は日本学生個人選手権でも48秒台を狙っていたが49秒台にとどまり「モヤモヤが続いていた」という。

課題だった5台目から6台目の歩数が13歩から14歩に切り替えるところが「前半リラックスしたことでうまく切り替えられました」と好記録の要因を挙げる。

昨年の日本選手権者であり東京五輪代表。48秒台を2度マークするなど、一躍トップハードラーの仲間入りを果たした。その成長に心が追いつかず苦しんだ時期もあったという。だが、五輪を経験したことで「上半身の大きさが違う」とウエイトトレーニングでしっかり鍛えるなど、しっかりと世界を意識するようになった。昨年の「出ちゃった48秒」から、今回の「狙った48秒台」は、同じくらいの記録でも手応えが違う。

「まだまだ噛み合わない部分もありますが、噛み合えば47秒台も出ると思います」と黒川。そのためにも「48秒台を安定して出せるように」と考えている。目標は世界選手権入賞とアジア大会のメダル獲得だ。

「惑わされず自分のレースができるようにしたい」。それを試す格好の舞台が来週末、東京五輪2位、世界歴代2位の46秒17を持つライ・ベンジャミン(米国)が出場予定のセイコーゴールデングランプリとなる。

◇木南記念(4月30日・5月1日/大阪・ヤンマースタジアム長居)2日目 日本グランプリシリーズ大阪大会の木南記念の2日目。男子400mハードルを制したのは黒川和樹(法大)だった。スタートから持ち前の加速で一気に後続を突き放すと、最後まで懸命に腕を振ってフィニッシュ。速報タイマーは48秒88でいったん止まり、消えた。正式には48秒90。オレゴン世界選手権の参加標準記録をちょうどクリアし、喜びを爆発させた。 「標準記録を切れてホッとしています。前半から行くのが自分のレースですが、前半から行くけどリラックスしてリズムを大事にしました」と黒川。今季は日本学生個人選手権でも48秒台を狙っていたが49秒台にとどまり「モヤモヤが続いていた」という。 課題だった5台目から6台目の歩数が13歩から14歩に切り替えるところが「前半リラックスしたことでうまく切り替えられました」と好記録の要因を挙げる。 昨年の日本選手権者であり東京五輪代表。48秒台を2度マークするなど、一躍トップハードラーの仲間入りを果たした。その成長に心が追いつかず苦しんだ時期もあったという。だが、五輪を経験したことで「上半身の大きさが違う」とウエイトトレーニングでしっかり鍛えるなど、しっかりと世界を意識するようになった。昨年の「出ちゃった48秒」から、今回の「狙った48秒台」は、同じくらいの記録でも手応えが違う。 「まだまだ噛み合わない部分もありますが、噛み合えば47秒台も出ると思います」と黒川。そのためにも「48秒台を安定して出せるように」と考えている。目標は世界選手権入賞とアジア大会のメダル獲得だ。 「惑わされず自分のレースができるようにしたい」。それを試す格好の舞台が来週末、東京五輪2位、世界歴代2位の46秒17を持つライ・ベンジャミン(米国)が出場予定のセイコーゴールデングランプリとなる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.06

箱根駅伝トークバトルが今年も12月10日に開催!原晋監督、藤田敦史監督、前田康弘監督ら

第101回箱根駅伝監督トークバトル(12月10)の登壇者が発表され、今年は前回優勝の青学大・原晋監督、同2位の駒大・藤田敦史監督のほか、城西大・櫛部静二監督、東洋大・酒井俊幸監督、2冠を果たしている國學院大の前田康弘監督 […]

NEWS 福岡国際マラソンの出場選手発表! 西山雄介、其田健也、西山和弥、吉田祐也らがエントリー

2024.11.06

福岡国際マラソンの出場選手発表! 西山雄介、其田健也、西山和弥、吉田祐也らがエントリー

11月6日、日本陸連はジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ(JMC)G1の福岡国際マラソン2024(12月1日)の招待選手ならびにエントリー選手を発表した。 招待選手としては21人が登録。22年オレゴン世界選手権代 […]

NEWS 昨年末に事件に遭った故キプラガット氏 犯人に懲役35年の判決 五輪3度出場のウガンダの第一人者

2024.11.06

昨年末に事件に遭った故キプラガット氏 犯人に懲役35年の判決 五輪3度出場のウガンダの第一人者

男子3000m障害で五輪に3度出場した故ベンジャミン・キプラガット氏(ウガンダ)を殺害したとして、2人の男が懲役35年の刑をケニアの裁判所に下されたことがわかった。 キプラガット氏は昨年の大晦日、ケニア・エルドレットで自 […]

NEWS WAワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー各部門最終候補者が決定!マフチフ、インゲブリグトセンら

2024.11.06

WAワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー各部門最終候補者が決定!マフチフ、インゲブリグトセンら

世界陸連(WA)はワールド・アスレティクス・アワード2024の「ワールド・アスリート・オブ・ザ・イヤー」の各部門の最終候補者を発表した。各部門から2選手ずつが選ばれている。 ファンによる最終投票がすでに始まっており、ここ […]

NEWS 25年からワールドマラソンメジャーズにシドニーが追加! ケープタウン、上海も追加予定

2024.11.06

25年からワールドマラソンメジャーズにシドニーが追加! ケープタウン、上海も追加予定

アボット・ワールドマラソンメジャーズ(WMM)の主催者は、豪州で開催されているシドニーマラソンを2025年からWMMに追加することを発表した。シドニーマラソンは2000年シドニー五輪を記念して、01年からスタート。今年は […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年11月号 (10月11日発売)

2024年11月号 (10月11日発売)

●ベルリンマラソン
●DLファイナル
●インカレ、実業団
●箱根駅伝予選会展望

page top