◇第41回静岡国際(5月3日/小笠山総合運動公園)
日本グランプリシリーズの静岡国際が行われ、男子800mで落合晃(駒大2)が1分43秒90の日本新記録を樹立した。
絶妙なペースメイクに乗って1周目を51秒を切るような速度で入っても「余裕度があった」。この冬に取り組んできたというラスト200mで落ちずに力強く駆け抜けた。
1分43秒の数字を確認し「1分44秒1から2くらいは出るかなと思っていましたが、何ともいえない気持ちになりました」。約2年ぶりに自身の日本記録を0.90秒塗り替える1分43秒90の日本新。「昨年は1年間、自己記録を更新できなかったのでうれしい気持ちとほっとした気持ちがあります」と笑顔を見せた。
昨年は東京世界選手権のあった秋までは「疲労が抜けるのに時間がかかった」と、大学生活や練習に慣れるのに時間がかかったと明かす。それでも「1年目だから」と焦らずに過ごすと、この冬は「練習の量も質も増えた」。特に課題だったラストを意識してスタミナ面を強化。長距離と一緒に20kmのロングジョグをする日もあれば、インターバルやスピード練習でも、「ラスト200mを意識して、26秒台で上がらないとダメだと思ってやってきました」。
その結果、スピード持久力や体力面で強化。「最初の200mを24秒台でいけたときに、日本記録はいけるかなと感じました」。1周目の51秒前後のペースにも余裕が生まれた。
今回の記録はアジア歴代4位。パリ五輪や東京世界選手権の参加標準記録を大きく上回るもので、世界のスタンダードに一歩近づいた。ただ、この記録にも「出し切った感じはありません」と息切れなく、「これで満足していてはいけないですし、世界は1分41秒、42秒を安定させています」とさらなる高みを見ている。
「今シーズン、まだまだベストを更新したい。日本選手権でしっかり優勝して、アジア大会で優勝するのが今シーズンの一番の目標です」
時代を切り開く日本ミドルディスタンスの若き至宝が新たなステージに突入した。
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