2026.05.03
◇第41回静岡国際(5月3日/小笠山総合運動公園)
日本グランプリシリーズの静岡国際が行われ、タイムレース決勝で行われた男子400mハードルは3組の黒川和樹(住友電工)が日本歴代8位の48秒50で優勝した。
トップでフィニッシュすると、何度も力強く叫んだ。日本が誇るハードラーの帰還だった。東京五輪、22、23年世界選手権代表の黒川が、23年に出した自己記録を3年ぶりに0.08秒更新した。
「前日練習から感覚がすごく良くて、13歩が近いくらい」と動きの良さを感じていた黒川。持ち味の前半から飛ばすと、13歩から14歩に変わる5台目で「最近は“てれっ”としていたのところを叩いて」リズムアップしていくと、他を引き離した。
「走れる喜びを感じています」
度重なるケガに泣いた。24年パリ五輪イヤーはハムストリングスやふくらはぎの肉離れを連発し、五輪選考レースだった日本選手権の前日練習中に再発して夢舞台に届かなかった。「治ってはケガをして」を繰り返し、しばらく陸上から離れてしまった。
昨年、自身の誕生日に法大の恩師・苅部俊二監督から連絡をもらったことや、日本選手権に出場できないことが決まり吹っ切れた。
この冬は身体作りを見直し、ウエイトトレーニングでも「適当にやっていたところから、鍛えるところをしっかり意識するようになった」。その成果もあり、走りでも「きついところでしっかり臀部を使う」と変えたことでケガが減る。「無理をしないようになった」のも過去の苦い経験からだった。
これまでブダペスト世界選手権など、いつも、ここ一番でベストの走りをしてきた黒川にとって、初戦のこの段階から自己新はさらなる記録アップの予兆。「大事なのは日本選手権。名古屋アジア大会では表彰台に上りたい」。どん底から這い上がってきた大器が、進化して日本選手権に戻ってくる。
男子400mH日本歴代10傑をチェック
47.89 為末大(法大4) 2001. 8.10 47.93 成迫健児(筑波大4) 2006. 5. 6 47.99 豊田兼(慶大4) 2024. 6.28 48.26 山崎一彦(デサントTC) 1999. 5. 8 48.34 苅部俊二(富士通) 1997.10. 5 48.41 岸本鷹幸(法大4) 2012. 6. 9 48.46 井之上駿太(法大4) 2024. 9.21 48.50 黒川和樹(住友電工) 2026. 5. 3 48.51 渡邊脩(日体大3) 2024. 9.21 48.58 筒江海斗(スポーツテクノ和広) 2024. 5.12RECOMMENDED おすすめの記事
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