2026.04.01
渡辺パイプの入社式が4月1日、都内のホテルで行われ、同社に入社する東京世界選手権男子100m代表の守祐陽と女子100mハードルの島野真生が社会人として新たなスタートを切った。
守は千葉・市船橋高時代からインターハイで100m、両リレーで入賞するなど活躍。大東大では伸び悩んだ時期もあったが、24年の日本学生個人選手権で2位に入り、急成長を遂げた。
25年は関東インカレ(2部)で、追い風参考ながら9秒97(+3.9)をマーク。さらに7月の日本選手権で7位に入賞すると、8月の富士北麓ワールドトライアルで10秒00(+1.3)を記録し、東京世界選手権の参加標準記録を突破した。一気に日本代表へと駆け上がり、国立競技場で世界の舞台にも立った。
すでに26年シーズンは2月のアジア室内選手権で初戦を迎え、その後も記録会などに積極的に参戦。300mや200mにも挑戦している。アジア室内直後は練習量を抑えた時期もあったが、おおむね順調にトレーニングを消化しているという。
「世界選手権では自分の力のなさを痛感したので、ウエイトトレーニングや走り込みの量を増やしてきました。体重も去年から2kgほど増えたので、ここから暖かくなれば、25年以上の結果は出てくると思います」と手応えをつかむ。
今季前半は100mに注力する予定で、「ベストは10秒00ですが、セカンド記録はまだ10秒13。まずは10秒0台を複数回出していきたいですし、9秒台で走れる状態を作っていきたいです」と目標を掲げた。5月のセイコーゴールデングランプリではパリ五輪金メダリストのN.ライルズ(米国)との対決も決まり、「世界選手権では一緒に走れなかったので、世界のトップ選手と走れるのを楽しみにしています」と意気込む。
また、日女体大大学院から入社する島野は、東京高時代にインターハイで優勝。日体大でも日本インカレで1年時と4年時に日本一に輝いている。大学院2年目の昨季は、自己記録を13秒31から大きく短縮。日本選手権では5位に入り、8月には日本歴代9位となる12秒97をマークし、自身初の12秒台に突入した。
「胸が踊る気持ちで、前向きなスタートを切れた感じがします」と入社式を終えて安堵の表情を見せた島野。昨シーズン後半に左ハムストリングスを痛めたこともあり、冬季はケガに気をつけながら調整を進めたが、「スプリントもついてきて、1年前よりも良い状態で来ています」と話す。
また、「会社の看板を背負って走るので、これまで以上に良い走りをしていきたいと思うようになりました」と社会人としての決意を語り、「100mハードルでは寺田(明日香)さんが記録を更新し、それに続いた先輩たちが背中を見せてくださって、私たちの世代が勇気づけられてきました。私も先輩たちのような存在になれるように頑張っていきます」と、レベルの高い女子ハードル界での飛躍を誓った。
管⼯機材や電設資材の販売を手がける渡辺パイプは2018年に陸上部を創設。25年日本選手権・混成競技で男子十種競技3位の佐田征義や、男子400mハードルの中井脩太が所属している。
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