HOME 編集部コラム

2026.02.28

編集部コラム「世界記録?日本最高記録?」

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム??
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第319回「世界記録?日本最高記録?(向永)

26年日本選手権男子ハーフマラソン競歩で優勝した山西利和

広告の下にコンテンツが続きます

だいぶ空いてしまいました。ブログをたまーに開いてくださる限られた読者の皆様、そして予定立てして順番待ちをしている編集部の皆様、申し訳ありません。

またまた見ました! 世界記録!

先日「初めて」行われた日本選手権ハーフマラソン競歩で、山西利和選手が1時間20分34秒で優勝。この記録が、昨年の20km競歩(1時間16分10秒)に続いて世界記録となりました。

日本人選手による世界記録なんて、なかなか見られるものではありません! みなさん、世界記録を見るチャンスは競歩にあります!

20kmからハーフマラソンへ距離変更の本格移行シーズン。世界陸連が決定したルール変更です。今回、世界陸連が「世界記録基準記録」を1時間21分30秒と定め、これを最初に超えた記録を「世界記録」として認めるとのことでした。

これまであった記録が抜かれたわけではないので、表記としては「世界新」ではないそうです。

陸上界ではこの、「記録」の表記がすごく細かいです。今回の記録は「世界記録」ですが、「日本新」でも「日本記録」でもありません。これは日本陸連が「2026年12月31日までで最も良い記録を日本記録とする」と定めたためです。

こうなると、表記としては「日本最高記録」となるのです。

なんで?? なかなか陸上通でなければすぐ理解するのは難しいでしょう。

「世界記録」は、世界陸連(WA)が「世界記録」として認めるもの(種目)のみなので、それに沿わないもので世界で最も良い記録は「世界最高記録」と表記します。

これに倣うかたちで、「日本記録」は日本陸連が「日本記録」として認める種目に限るため、それ以外は「日本最高記録」扱いになります。

どの種目が該当するかは、それぞれのHPに載っています。(優しくないのでリンクはしませんよ!)

月刊陸上競技4月号付録の「記録年鑑」でも確認してみてください!(告知)

世界記録、日本記録には「U20」というものもあります。これはアンダー20、つまり20歳未満のこと。これは記録を出した年に20歳未満が対象です。

つまり、19歳の4月に出した記録でも、12月に20歳を迎える選手は「U20」ではありません。サッカーでは「20歳以下」ですので、間違える方も多いですね。

そのため、2月の日本学生ハーフマラソンで1時間0分53秒をマークした國學院大の髙石樹選手の記録は、U20日本新ではないのです。(しかし、10代で出した素晴らしい記録であることは間違いありません!)

陸上は「記録」のスポーツ。知れば楽しみも膨らむと思います!

が、しかし!

私は記録には疎く、全然詳しくありません。記録がわからなくても、順位なども置いておいて、目の前で同じ人間が9秒で走ったり、8mも1歩で跳んだり、2mを軽々と跳び越えたり、20kmを1時間ちょっとで歩いたりするのは、シンプルに驚愕します。何年経っても。

記録だけでは計れない価値。それは東京世界陸上でも世界中のアスリートが見せてくれたものでもあります。26年シーズンも驚きたっぷりになるのが楽しみです。

と、だいぶ遅くなってしまったので、めずらしく陸上っぽいお話になりました。次こそ!

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員兼月陸Onlineディレクター(って何?)
1983年8月30日生まれ。16★cm、60kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る東京世界陸上800m(メディアレース)ではこれまでの自己記録を約6秒も更新し、悲願の3分切りを果たした。

過去の編集部コラムはこちら

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第319回「世界記録?日本最高記録?(向永)

[caption id="attachment_199549" align="alignnone" width="800"] 26年日本選手権男子ハーフマラソン競歩で優勝した山西利和[/caption] だいぶ空いてしまいました。ブログをたまーに開いてくださる限られた読者の皆様、そして予定立てして順番待ちをしている編集部の皆様、申し訳ありません。 またまた見ました! 世界記録! 先日「初めて」行われた日本選手権ハーフマラソン競歩で、山西利和選手が1時間20分34秒で優勝。この記録が、昨年の20km競歩(1時間16分10秒)に続いて世界記録となりました。 日本人選手による世界記録なんて、なかなか見られるものではありません! みなさん、世界記録を見るチャンスは競歩にあります! 20kmからハーフマラソンへ距離変更の本格移行シーズン。世界陸連が決定したルール変更です。今回、世界陸連が「世界記録基準記録」を1時間21分30秒と定め、これを最初に超えた記録を「世界記録」として認めるとのことでした。 これまであった記録が抜かれたわけではないので、表記としては「世界新」ではないそうです。 陸上界ではこの、「記録」の表記がすごく細かいです。今回の記録は「世界記録」ですが、「日本新」でも「日本記録」でもありません。これは日本陸連が「2026年12月31日までで最も良い記録を日本記録とする」と定めたためです。 こうなると、表記としては「日本最高記録」となるのです。 なんで?? なかなか陸上通でなければすぐ理解するのは難しいでしょう。 「世界記録」は、世界陸連(WA)が「世界記録」として認めるもの(種目)のみなので、それに沿わないもので世界で最も良い記録は「世界最高記録」と表記します。 これに倣うかたちで、「日本記録」は日本陸連が「日本記録」として認める種目に限るため、それ以外は「日本最高記録」扱いになります。 どの種目が該当するかは、それぞれのHPに載っています。(優しくないのでリンクはしませんよ!) 月刊陸上競技4月号付録の「記録年鑑」でも確認してみてください!(告知) 世界記録、日本記録には「U20」というものもあります。これはアンダー20、つまり20歳未満のこと。これは記録を出した年に20歳未満が対象です。 つまり、19歳の4月に出した記録でも、12月に20歳を迎える選手は「U20」ではありません。サッカーでは「20歳以下」ですので、間違える方も多いですね。 そのため、2月の日本学生ハーフマラソンで1時間0分53秒をマークした國學院大の髙石樹選手の記録は、U20日本新ではないのです。(しかし、10代で出した素晴らしい記録であることは間違いありません!) 陸上は「記録」のスポーツ。知れば楽しみも膨らむと思います! が、しかし! 私は記録には疎く、全然詳しくありません。記録がわからなくても、順位なども置いておいて、目の前で同じ人間が9秒で走ったり、8mも1歩で跳んだり、2mを軽々と跳び越えたり、20kmを1時間ちょっとで歩いたりするのは、シンプルに驚愕します。何年経っても。 記録だけでは計れない価値。それは東京世界陸上でも世界中のアスリートが見せてくれたものでもあります。26年シーズンも驚きたっぷりになるのが楽しみです。 と、だいぶ遅くなってしまったので、めずらしく陸上っぽいお話になりました。次こそ!
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 中堅(?)編集部員兼月陸Onlineディレクター(って何?) 1983年8月30日生まれ。16★cm、60kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る東京世界陸上800m(メディアレース)ではこれまでの自己記録を約6秒も更新し、悲願の3分切りを果たした。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.04.08

ダイヤモンドリーグ・ドーハ大会は6月19日に延期 選手、観客の安全を考慮

世界最高峰の陸上シリーズであるダイヤモンドリーグ(DL)の主催者は4月8日、同リーグ第1戦として予定されていた5月8日のドーハ大会を、6月19日に延期すると発表した。 DLは毎年5月から9月にかけて世界各地で開催される1 […]

NEWS 佐藤拳太郎が東海大短距離コーチ就任「両立へ全力を捧げる」髙野監督「彼しかいないと直感」

2026.04.08

佐藤拳太郎が東海大短距離コーチ就任「両立へ全力を捧げる」髙野監督「彼しかいないと直感」

東海大は4月8日、陸上競技部の新体制発表会見を行い、部長で短距離監督の髙野進氏と、新たに短距離ブロックコーチに就任した佐藤拳太郎(富士通)が登壇した。  伝統あるブルーのラインが入ったジャージに「これまで赤色が多かったの […]

NEWS 東海大・西出仁明駅伝監督が意気込み「スピードの東海復活を」両角総監督「役割分担明確に」

2026.04.08

東海大・西出仁明駅伝監督が意気込み「スピードの東海復活を」両角総監督「役割分担明確に」

東海大は4月8日、新体制発表会見を行い、両角速総監督と西出仁明駅伝監督が登壇した。 両角総監督は佐久長聖高(長野)を指導して全国高校駅伝優勝など実績を残した。11年から母校・東海大の駅伝監督に就任。17年に出雲駅伝を制す […]

NEWS 東京世界陸上金のベンジャミンとアングロがセイコーGGPに参戦 世界室内60m優勝アンソニーは200mに出場

2026.04.08

東京世界陸上金のベンジャミンとアングロがセイコーGGPに参戦 世界室内60m優勝アンソニーは200mに出場

日本陸連は4月8日、セイコーゴールデングランプリ2026東京(5月17日/東京・国立競技場)の海外選手のエントリー第2弾を発表し、昨年の東京世界選手権男子400mハードル金メダリストのR.ベンジャミン(米国)が400mに […]

NEWS ジャマイカのダグラスが女子短距離2冠 200mはU20歴代3位タイの22秒11/カリフタゲームズ

2026.04.08

ジャマイカのダグラスが女子短距離2冠 200mはU20歴代3位タイの22秒11/カリフタゲームズ

グレナダの首都セントジョーンズで4月4日から6日まで、カリフタゲームズが開催され、女子200mU20の部でS.M.ダグラス(ジャマイカ)がU20世界歴代3位タイの22秒11(+1.9)で優勝した。S.ミラー・ウイボ(バハ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年4月号 (3月13日発売)

2026年4月号 (3月13日発売)

別冊付録 記録年鑑 2025

東京マラソン、大阪マラソン、名古屋ウィメンズマラソン

page top