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2025.11.03

筑紫女学園がアンカー逆転V 30回目の都大路出場 福岡第一は終盤の好走で3年ぶり制覇/福岡県高校駅伝
筑紫女学園がアンカー逆転V 30回目の都大路出場 福岡第一は終盤の好走で3年ぶり制覇/福岡県高校駅伝

筑紫女学園・大熊さわと福岡第一・竹内大和

全国高校駅伝の出場権を懸けた福岡県高校駅伝が11月2日、嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コースで行われ、女子は筑紫女学園が1時間9秒57秒で2年連続29回目の優勝を飾った。男子は、福岡第一が2時間7分31秒で3年ぶり2回目の県王者となった。

女子は過去3回の全国優勝を誇る筑紫女学園。昨年の都大路で7位に入ったメンバー4人が残り、今季は5人がインターハイにも出場。今大会のV候補筆頭だった。

だがスタートの号砲が鳴ると、1区の佐々木玲奈主将(3年)も粘ったが、レースを先導したのは2年ぶりの優勝を狙う北九州市立。中村愛琉(3年)に11秒先行される。2区で筑紫女学園・白石真子(2年)が区間賞で3秒詰めたが、第3中継所でその差は15秒に拡大。4区で菅野美波(2年)が区間賞の走りで詰めたが、最後の第4中継所でビハインドは10秒あった。

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だが、このまま終わらないのが、伝統校の底力だろうか。筑紫女学園のアンカー・大熊さわ(3年)が、2km手前で北九州市立に追いつくと、得意の上りを利用してトップを奪う。最後は55秒引き離すなど、層の厚さで県代表の座を射止め、4年連続30回目の都大路出場を決めた。

30回目の全国高校駅伝出場が懸かった今回は「例年にない緊張感があった」と長尾育子監督。インターハイ出場者を出せなかった北九州市立が、夏以降に強い気持ちで準備してきていることも感じ取っていたという。

佐々木は「プレッシャーをプラスに捉え、つなげることができて良かったです。都大路は出ることだけが目標ではないので……」と言う。全国大会では至近2年連続で7位。その順位を上回ることが目標だ。

北九州市立は1時間10分52秒で2位。1区・中村のほか、3区の狩野美羽音(3年)も区間賞を獲得した。3位は1時間12分23秒で九州国際大付だった。

福岡第一も先行するチームを捕らえて、2年連続3回目の都大路を決めた。1区で飯塚に40秒差をつけられ、2位発進。2区のバレイヨ・アントニーイタ(1年)が8分22秒の区間賞で一気に逆転し、4秒リードする。3区の世利雄太(3年)も飯塚との差を20秒に広げるも、4区で1秒差まで迫られ、5区終了時では飯塚に1秒先行された。

勝負を決めたの福岡第一の主将で、6区の城島悠希(3年)。6区の中間点手前で飯塚を振り切り、27秒リードした。アンカーの竹内大和(3年)も飯塚に続く区間賞で50秒差をつけて1位フィニッシュした。

飯塚は2時間8分21秒で過去最高順位となる2位に入った。1区(10km)の松尾翼(3年)は29分49秒で区間賞。また、4区を務めた1年生の大野晃誠と5区の2年生・中嶌咲太も区間トップだった。九州大会出場は27年ぶりという。2週間後の九州大会で再び好走し、初の全国大会を目指す。

3位には2時間8分40秒で自由ケ丘。3区の坂井善人(2年)が区間賞に輝いた。昨年の全国大会で2位だった大牟田は、駅伝部員のほとんどが転校し、残った部員や陸上部員も入れて出場。11位(2時間16分44秒)でタスキをつないだ。

全国大会は12月21日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。昨年に続いて、男女ともに都道府県代表に加え、地区代表が出場する。

文/田端慶子

全国高校駅伝の出場権を懸けた福岡県高校駅伝が11月2日、嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コースで行われ、女子は筑紫女学園が1時間9秒57秒で2年連続29回目の優勝を飾った。男子は、福岡第一が2時間7分31秒で3年ぶり2回目の県王者となった。 女子は過去3回の全国優勝を誇る筑紫女学園。昨年の都大路で7位に入ったメンバー4人が残り、今季は5人がインターハイにも出場。今大会のV候補筆頭だった。 だがスタートの号砲が鳴ると、1区の佐々木玲奈主将(3年)も粘ったが、レースを先導したのは2年ぶりの優勝を狙う北九州市立。中村愛琉(3年)に11秒先行される。2区で筑紫女学園・白石真子(2年)が区間賞で3秒詰めたが、第3中継所でその差は15秒に拡大。4区で菅野美波(2年)が区間賞の走りで詰めたが、最後の第4中継所でビハインドは10秒あった。 だが、このまま終わらないのが、伝統校の底力だろうか。筑紫女学園のアンカー・大熊さわ(3年)が、2km手前で北九州市立に追いつくと、得意の上りを利用してトップを奪う。最後は55秒引き離すなど、層の厚さで県代表の座を射止め、4年連続30回目の都大路出場を決めた。 30回目の全国高校駅伝出場が懸かった今回は「例年にない緊張感があった」と長尾育子監督。インターハイ出場者を出せなかった北九州市立が、夏以降に強い気持ちで準備してきていることも感じ取っていたという。 佐々木は「プレッシャーをプラスに捉え、つなげることができて良かったです。都大路は出ることだけが目標ではないので……」と言う。全国大会では至近2年連続で7位。その順位を上回ることが目標だ。 北九州市立は1時間10分52秒で2位。1区・中村のほか、3区の狩野美羽音(3年)も区間賞を獲得した。3位は1時間12分23秒で九州国際大付だった。 福岡第一も先行するチームを捕らえて、2年連続3回目の都大路を決めた。1区で飯塚に40秒差をつけられ、2位発進。2区のバレイヨ・アントニーイタ(1年)が8分22秒の区間賞で一気に逆転し、4秒リードする。3区の世利雄太(3年)も飯塚との差を20秒に広げるも、4区で1秒差まで迫られ、5区終了時では飯塚に1秒先行された。 勝負を決めたの福岡第一の主将で、6区の城島悠希(3年)。6区の中間点手前で飯塚を振り切り、27秒リードした。アンカーの竹内大和(3年)も飯塚に続く区間賞で50秒差をつけて1位フィニッシュした。 飯塚は2時間8分21秒で過去最高順位となる2位に入った。1区(10km)の松尾翼(3年)は29分49秒で区間賞。また、4区を務めた1年生の大野晃誠と5区の2年生・中嶌咲太も区間トップだった。九州大会出場は27年ぶりという。2週間後の九州大会で再び好走し、初の全国大会を目指す。 3位には2時間8分40秒で自由ケ丘。3区の坂井善人(2年)が区間賞に輝いた。昨年の全国大会で2位だった大牟田は、駅伝部員のほとんどが転校し、残った部員や陸上部員も入れて出場。11位(2時間16分44秒)でタスキをつないだ。 全国大会は12月21日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。昨年に続いて、男女ともに都道府県代表に加え、地区代表が出場する。 文/田端慶子

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