◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)8日目
東京世界選手権8日目のモーニングセッションが行われ、男子20km競歩に出場した丸尾知司(愛知製鋼)は1時間20分09秒の9位でレースを終えた。
1週間前の大会初日、35km競歩にも出場し、2時間40分29秒の26位でフィニッシュ。丸尾は「自分が思い描いた通りにいかなくて、心が苦しい時間もあった」と明かすが、「やっぱりこのまま帰れないと思い、強い気持ちで20kmに挑んだ」という。
2009年ベルリン大会で20kmと50kmの競歩2種目に出場経験がある森岡紘一朗コーチから「2日前にグッと疲れが抜けるから」とアドバイスを受けた。実際にその通り、「2日前に元気になったので、先輩の言葉は偉大だなと感じました」と笑う。
35kmの「心の部分をもう少し豊かにスタートライン立てていられていたら良かった」という反省から、「20kmは心を決めた。(代表切符を勝ち取った)2月の日本選手権のような思いで挑むことができました」。
1km4分04~05秒前後のペースで推移するなか、丸尾も序盤から山西利和(愛知製鋼)らと先頭集団でレースを進めた。10kmもそのポジションをキープ。12km手前でペースアップした先頭集団から遅れ、15kmではトップと25秒差の11位まで順位を下げたが、17kmまでに再び入賞圏内の8位に押し戻した。
そして、最終盤に1人に抜かれ、50kmで4位に入った2017年ロンドン大会以来となる入賞には惜しくも届かず。ただ、丸尾の中には満足感も少なくない。
「あと少しで入賞だったというところは非常に悔しいですが、私が求めていた結果はもちろん、歩きを通して感謝を届けることが少しはできたのかな、と。今までにない応援をたくさんいただいて、競技者としてこれだけありがたいことは二度とないかもしれないなと思いながら、感謝の気持ちを込めて歩いていました」
2種目挑戦に関して、「怖かったこともたくさんあった」と言う。ただ、「チャレンジできたことは今後に大きく生きてくると思いますし、これよりきついことはあまりないと思うので、自分自身の成長につながりました」と胸を張った丸尾。「この歳になって多くのことにチャレンジさせていただけることは非常にありがたい。年に関係なく、もっとチャレンジしていきたいと思いました」と、33歳のベテランは次への挑戦に意欲を見せた。
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