◇東京世界陸上(9月13日~21日/国立競技場)6日目
東京世界陸上6日目のイブニングセッションが行われ、女子200m準決勝1組に出場した井戸アビゲイル風果(東邦銀行)が23秒15(-0.1)で8着ながら、日本勢14年ぶりセミファイナルの舞台を力走した。
「楽しかったです。すごくハイレベルのレースに参加させてもらえてよかった」
井戸は、充実の表情で大舞台を振り返った。
前日の予選は世界陸上日本人最高タイム、セカンドベストの22秒98(±0)をマークして5着。プラス通過ながら2011年テグ大会の福島千里以来となる準決勝進出を果たした。
一夜明け、初日の男女混合4×400mリレーの予選、決勝と合わせて世界陸上4本目のレースは、3レーンから序盤は海外勢に食らいつく。コーナーを抜けて直線に入ると地力の差が出たが、それでも従来の世界陸上日本人最高(23秒25)を上回った。
レース内容は「あまり覚えていない」が、それは緊張ではなく「自分の走りに集中できた」から。「スタートは比較的良かったのかなと思う」が、「後半にちょっと落ちてしまいました」という内容に、「もっと力が必要」ともちろん感じている。だが、それ以上に貴重な経験を積めたことが何よりも大きい。
「強い選手と走ることで、同じレースで分析できます」と井戸。3連覇を目指すシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)から、しっかりと食べること、やるべきことをしっかりとやること、トレーニングのポイントは臀部などアドバイスを受けた。それを糧に、さらなる高みを見据える。
「22秒台をコンスタントとに出すことが、22秒前半につながる。まずはそこだけを集中して、やっていきたい」
全中100mを制してから、8年。井戸は世界にたどり着き、これから世界との勝負に挑んでいく。
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