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2025.06.21

編集部コラム「暑ければ暑いほど熱いけど」
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毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第293回「暑ければ暑いほど熱いけど(大久保雅文)

関東から九州にかけて梅雨入りしたと思いきや、梅雨前線が早々に消滅し、すでに真夏日が続いている6月。この時期、日本陸上界ではインターハイの地区大会が全国各地で開催されるのが恒例となっています。

現在、私は三重県で行われているインターハイ東海大会を取材しています。例年、地区大会は梅雨と重なり、雨に見舞われることも多いのですが、今回は珍しく天候に恵まれ、選手たちも実力を存分に発揮できそうなコンディションです。

陸上の夏といえば、インターハイをはじめ、全国高校定通制、全国高専陸上、全中(全国中学校大会)など、中高生たちにとってのビッグイベントが目白押し。今年はインターハイが広島、全中は沖縄で開催されます。

「暑ければ暑いほど記録が出る」と言われることもありますが、近年は地球温暖化の影響で、暑熱対策がスポーツ界全体で重要なテーマとなっています。日本サッカー協会では、7月と8月に原則として主催大会を行わないという方針を打ち出し、高校野球でも夏の甲子園の開催時期が議論されるようになっています。

陸上界でも、日本陸連が6月19日に暑熱対策の指針を発表。日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」に基づき、暑さ指数に応じて競技の実施や進行(中止・中断・延期・時間変更など)を柔軟に判断するとしています。

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一方で、夏の大会開催を避けるとスケジュール面での課題も生じます。このまま温暖化が進行すれば、1年のうち長期間が運動に適さない環境となる恐れもあり、陸上だけでなく、スポーツ界全体での抜本的な検討が必要になってくるでしょう。現在、インターハイの陸上競技は7月下旬から8月上旬に実施されていますが、将来的には8月下旬?9月への移行も視野に入るかもしれません。

とはいえ、暑い夏は今年もやってきます。選手・関係者のみなさんには、こまめな水分補給など熱中症対策を徹底し、万全の体調でベストパフォーマンスを発揮してほしいと願っています。

大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)

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第293回「暑ければ暑いほど熱いけど(大久保雅文)

関東から九州にかけて梅雨入りしたと思いきや、梅雨前線が早々に消滅し、すでに真夏日が続いている6月。この時期、日本陸上界ではインターハイの地区大会が全国各地で開催されるのが恒例となっています。 現在、私は三重県で行われているインターハイ東海大会を取材しています。例年、地区大会は梅雨と重なり、雨に見舞われることも多いのですが、今回は珍しく天候に恵まれ、選手たちも実力を存分に発揮できそうなコンディションです。 陸上の夏といえば、インターハイをはじめ、全国高校定通制、全国高専陸上、全中(全国中学校大会)など、中高生たちにとってのビッグイベントが目白押し。今年はインターハイが広島、全中は沖縄で開催されます。 「暑ければ暑いほど記録が出る」と言われることもありますが、近年は地球温暖化の影響で、暑熱対策がスポーツ界全体で重要なテーマとなっています。日本サッカー協会では、7月と8月に原則として主催大会を行わないという方針を打ち出し、高校野球でも夏の甲子園の開催時期が議論されるようになっています。 陸上界でも、日本陸連が6月19日に暑熱対策の指針を発表。日本スポーツ協会の「スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック」に基づき、暑さ指数に応じて競技の実施や進行(中止・中断・延期・時間変更など)を柔軟に判断するとしています。 一方で、夏の大会開催を避けるとスケジュール面での課題も生じます。このまま温暖化が進行すれば、1年のうち長期間が運動に適さない環境となる恐れもあり、陸上だけでなく、スポーツ界全体での抜本的な検討が必要になってくるでしょう。現在、インターハイの陸上競技は7月下旬から8月上旬に実施されていますが、将来的には8月下旬?9月への移行も視野に入るかもしれません。 とはいえ、暑い夏は今年もやってきます。選手・関係者のみなさんには、こまめな水分補給など熱中症対策を徹底し、万全の体調でベストパフォーマンスを発揮してほしいと願っています。
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場(ただし、三重県には支部予選もなく、県大会もタイムレース決勝である)
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