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2025.06.15

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開催地・佐賀の石川晴飛が100m自己新V 400mH家入俊太51秒01の大会新 藤原千櫻が女子100m制す/IH北九州
開催地・佐賀の石川晴飛が100m自己新V 400mH家入俊太51秒01の大会新 藤原千櫻が女子100m制す/IH北九州

石川晴飛(25年IH北九州大会)

◇インターハイ北九州大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム)

広島インターハイを懸けた北九州大会の2日目は、午前に一時的な激しい降雨に加え、時折強い風が吹くなど悪条件の中で競技が行われた。

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そんなコンディションで男子100mを優勝したのは開催地の佐賀勢。県大会2位の石川晴飛(龍谷2佐賀)が1.8mの向かい風のなか、10秒64の自己新で優勝した。さらに、2位には県覇者の北村虹翔(佐賀工3)が10秒67で入り、佐賀勢がワン・ツー。さらに6位にも、石川のチームメイト・村上純大(龍谷3)が食い込んだ。

予選では3m前後の強い向かい風が拭き、4組では4.5mの向かい風。さらに準決勝では、出場選手最速タイムの10秒45を持つ本村優太郎(修猷館2福岡)が、不正スタートで失格になるという波乱も起きた。

“荒れ模様”の100mで北九州王者となった石川は「(北村と)ワン・ツーしたいと話していたので、とてもうれしいですし、タイムも満足。龍谷から2人インターハイに行けるので、学校の名前を有名にできるように頑張りたいです」と爽やかに語った。

男子400mハードルは、今大会最初の大会新記録が誕生した。昨日の400mで2位になった家入俊太(東福岡3)が、51秒01の自己ベストで優勝。2022年に高校の先輩の渕上翔太(東福岡/現:早大)がマークした51秒20を更新した。

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「大会記録を更新できてうれしいですが、タイムはもっと上を見ています。前半から楽に入れたことが勝因」と、理想的なレース展開を作れたことで、後半までいい流れができたと振り返った。

女子400mハードルは、松本鈴美杏(九国大付属3福岡)が62秒28の大幅ベストで初制覇。福岡県大会は6位通過で、持ちタイムも64秒17だったが、大躍進した。

女子100mは藤原千櫻(大分雄城台3)がただ1人の11秒台となる11秒97(-0.9)で1位。0.04秒差で吉永優衣(長崎日大2)が続いた。スタートダッシュが得意で11秒84のベストを持つ吉永を、後半型の藤原がフィニッシュ手前で逆転。「得意な部分を出して勝てました」と顔をほころばせた。

そのほか、男子ハンマーの村島悠斗(長崎日大3)が6回目に59m76を投げてV。雨の中での試合だったが、59m台2本、58m2本と、安定しており「技術は良くなってきたと思います」と、内容に手応えを感じていた。

女子円盤投は、昨年のU20日本選手権5位の東かれん(八女学院3福岡)が41m78で優勝。男子八種競技は、2年生の中村有輝(諫早農)がスプリント種目で得点を重ね、5382点で1位だった。

なお、11時開始予定だった男子棒高跳が15日の同時間に延期された。

全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/田端慶子

◇インターハイ北九州大会(6月13日~16日/佐賀・SAGAスタジアム) 広島インターハイを懸けた北九州大会の2日目は、午前に一時的な激しい降雨に加え、時折強い風が吹くなど悪条件の中で競技が行われた。 そんなコンディションで男子100mを優勝したのは開催地の佐賀勢。県大会2位の石川晴飛(龍谷2佐賀)が1.8mの向かい風のなか、10秒64の自己新で優勝した。さらに、2位には県覇者の北村虹翔(佐賀工3)が10秒67で入り、佐賀勢がワン・ツー。さらに6位にも、石川のチームメイト・村上純大(龍谷3)が食い込んだ。 予選では3m前後の強い向かい風が拭き、4組では4.5mの向かい風。さらに準決勝では、出場選手最速タイムの10秒45を持つ本村優太郎(修猷館2福岡)が、不正スタートで失格になるという波乱も起きた。 “荒れ模様”の100mで北九州王者となった石川は「(北村と)ワン・ツーしたいと話していたので、とてもうれしいですし、タイムも満足。龍谷から2人インターハイに行けるので、学校の名前を有名にできるように頑張りたいです」と爽やかに語った。 男子400mハードルは、今大会最初の大会新記録が誕生した。昨日の400mで2位になった家入俊太(東福岡3)が、51秒01の自己ベストで優勝。2022年に高校の先輩の渕上翔太(東福岡/現:早大)がマークした51秒20を更新した。 「大会記録を更新できてうれしいですが、タイムはもっと上を見ています。前半から楽に入れたことが勝因」と、理想的なレース展開を作れたことで、後半までいい流れができたと振り返った。 女子400mハードルは、松本鈴美杏(九国大付属3福岡)が62秒28の大幅ベストで初制覇。福岡県大会は6位通過で、持ちタイムも64秒17だったが、大躍進した。 女子100mは藤原千櫻(大分雄城台3)がただ1人の11秒台となる11秒97(-0.9)で1位。0.04秒差で吉永優衣(長崎日大2)が続いた。スタートダッシュが得意で11秒84のベストを持つ吉永を、後半型の藤原がフィニッシュ手前で逆転。「得意な部分を出して勝てました」と顔をほころばせた。 そのほか、男子ハンマーの村島悠斗(長崎日大3)が6回目に59m76を投げてV。雨の中での試合だったが、59m台2本、58m2本と、安定しており「技術は良くなってきたと思います」と、内容に手応えを感じていた。 女子円盤投は、昨年のU20日本選手権5位の東かれん(八女学院3福岡)が41m78で優勝。男子八種競技は、2年生の中村有輝(諫早農)がスプリント種目で得点を重ね、5382点で1位だった。 なお、11時開始予定だった男子棒高跳が15日の同時間に延期された。 全国インターハイは7月25日から29日に広島・ほっとスタッフフィールド広島(広島広域公園陸上競技場)で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/田端慶子

インターハイ北九州大会優勝者をチェック!

●男子 100m 石川晴飛(龍谷2佐賀) 10秒64(-1.8) 400m 岩本咲真(東福岡3福岡) 47秒03 1500m 黒岩蘭太朗(長崎日大3長崎) 3分55秒54 5000m キブニ・エヴァンス(福岡一3福岡) 14分12秒90 400mH 家入俊太(東福岡3福岡) 51秒01=大会新 5000m競歩 林昊也(鳥栖工2佐賀) 22分05秒13 走幅跳 大森恵偉音(福岡第一3福岡) 7m46(-1.2) 砲丸投 石丸大智(純真3福岡) 15m94 ハンマー投 村島悠斗(長崎日大3長崎) 59m76 八種競技 中村有輝(諫早農2長崎) 5382点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 藤原千櫻(大分雄城台3大分) 11秒97(-0.9) 400m 小松美咲(中村学園女3福岡) 56秒09 1500m 嶋本はな乃(筑紫女学園2福岡) 4分26秒05 400mH 松本鈴美杏(九国大付3) 62秒28 5000m競歩 西本結恵(自由ケ丘3福岡) 24分46秒08 走高跳 古賀羽菜(福岡雙葉2福岡) 1m68 棒高跳 秋山穂乃夏(若松商3福岡) 3m30 円盤投 東かれん(八女学院3福岡) 41m78 やり投 田中亜実(中村学園女3福岡) 45m75

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