HOME 国内、海外

2025.04.03

陸上新時代へ 新たなリーグ「グランドスラム・トラック」が4日から開幕! 田中希実も参戦
陸上新時代へ 新たなリーグ「グランドスラム・トラック」が4日から開幕! 田中希実も参戦

24年DLファイナル5000mに出場した田中希実

2025年グランドスラム・トラックの日程

・4月4日~6日 キングストン(ジャマイカ)
・5月2日~4日 マイアミ(米国)
・5月30日~6月1日 フィラデルフィア(米国)
・6月27日~29日 ロサンゼルス(米国)

4月4日から6日の3日間、ジャマイカ・キングストンで「グランドスラム・トラック」の第1戦が行われる。 「グランドスラム・トラック」は男子400m前世界記録保持者のマイケル・ジョンソン氏が24年に構想を明かして企画がスタートしたもの。陸上競技の人気が他のスポーツに奪われていることを憂いたレジェンドが自ら動き、商業的なリーグの創設にこぎつけた。 大会は年4回開催。100mから5000mまでのトラック種目のみを実施し、48選手が4戦すべてに参加するレーサーとしてリーグと契約した。高額賞金も用意され、各カテゴリーの優勝者には10万ドル(約1570万円)、8位の選手でも1万ドル(約157万円)が贈られる。 レーサーは、女子400mハードルのS.マクローリン・レヴロン(米国)やパリ五輪男子1500m金メダルのC.ホッカー(米国)、ブダペスト世界選手権同種目で金メダルのJ.カー(英国)、女子中距離のJ.ハル(豪州)、女子400mアジア記録保持者のS.E.ナセル(バーレーン)らと、名だたる世界のトップが契約。日本からは5000mなどで日本記録を持つ田中希実(New Balance)が、レーサーとして世界のトップ選手と肩を並べる。 大会には48人のレーサーだけでなく、スポット参戦となる“チャレンジャー”の48人を合わせた96人が登録。ショートスプリント(100m/200m)、ロングスプリント(200m/400m)、中距離(800m/1500m)、長距離(3000m/5000m)、ショートハードル(男子110mH・女子100mH/100m)、ロングハードル(400mH/400m)と6つのカテゴリに男女それぞれ8人ずつが走る。1人の選手は3日間の大会で2レースに出場。順位に応じて与えられるポイントの合計で優勝者が決まる仕組みだ。 田中が出場する女子長距離カテゴリは4日に3000m、6日に5000mを実施。田中のほか、世界クロカン2位の実績を持つT.ゲブレセラマ(エチオピア)や米国の室内5000m記録を持つE.クラニー(米国)、10km世界記録保持者のA.ゲティチ(ケニア)がレーサーとして出走する。また、チャレンジャーとしてブダペスト世界選手権10000m銅メダルのE.タイェ(エチオピア)、高校時代から日本で活躍するH.エカラレ(ケニア/豊田自動織機)も登録されている。 4日から始まるキングストン大会では1日のタイムテーブルが1時間半から2時間と比較的短い時間でまとめられており、新たなファン獲得も目指している。これまでの陸上界にはなかったショーアップされたイベントになると言われており、新たなムーブメントを起こすことも期待されている。

2025年グランドスラム・トラックの日程

・4月4日~6日 キングストン(ジャマイカ) ・5月2日~4日 マイアミ(米国) ・5月30日~6月1日 フィラデルフィア(米国) ・6月27日~29日 ロサンゼルス(米国)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.30

水戸招待のエントリー発表! 棒高跳に柄澤智哉、山本聖途、諸田実咲ら男女トップ集結 戸邉直人、城山正太郎も出場予定

5月5日に行われる日本グランプリシリーズ第7戦「2025水戸招待陸上」のエントリー選手が発表された。男子棒高跳には東京五輪代表の山本聖途(トヨタ自動車)、江島雅紀(富士通)や世界選手権代表経験のある柄澤智哉(東京陸協)ら […]

NEWS 【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

2025.04.30

【連載】上田誠仁コラム雲外蒼天/第56回「昭和100年とスポーツ用具の進化」

テクノロジーとパフォーマンスの向上 典型的な例が2008年北京オリンピック水泳競技で25個の世界記録更新のうち23個が同じ水着(レーザーレーサー)を着用した選手によって樹立されたことは大きく注目された。 2009年の世界 […]

NEWS 【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

2025.04.30

【高校生FOCUS】男子競歩・山田大智(西脇工高)インターハイで昨夏の雪辱誓う 高校記録更新にも挑戦

名門校に入学するも「陸上未経験者は僕だけ」 ――中学までサッカー少年だったとうかがっています。 山田 小学校3年生からサッカーを始め、ポジションは主にFW。小さい頃から走ることが大好きで、中学校では陸上部に入りたかったの […]

NEWS 5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

2025.04.30

5.3静岡国際、パリ五輪代表の坂井隆一郎、200m世界陸上標準突破の水久保漱至らが欠場

5月3日に行われる静岡国際のエントリーリストが更新され、現時点で欠場届を提出した選手が判明した。 男子100mはパリ五輪代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が欠場。坂井は4月13日の出雲陸上で脚を痛め、29日の織田記念の出場も見 […]

NEWS 26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

2025.04.30

26年ブダペスト開催の「世界陸上アルティメット選手権」やり投・北口榛花が出場権獲得

世界陸連(WA)は4月29日、2026年に新設する「世界陸上アルティメット選手権」の大会500日前を受け、昨年のパリ五輪の金メダリストに出場資格を与えることを発表した。女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花(JAL)も含 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top