◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)8日目
パリ五輪・陸上競技8日目のイブニングセッションが行われ、女子1500m準決勝2組に出場した田中希実(New Balance)は3分59秒70の11着で2大会連続となる決勝進出はならなかった。
5000m、1500mの予選に続いて、今大会3本目のレース。決勝進出を争う最後の勝負には加われなかった。それでも、「神様のイタズラというか、もう1回(走る)機会を与えていただいた。目に見える形で決勝(進出(はお見せできませんでしたが、いつかもう1回立って見せるという新たな気持ちを作れたレースになりました」。レース後の田中は、清々しい表情に見えた。
予選の残り200m付近で他の選手と接触があったとして、救済による準決勝の舞台だった。序盤からグダフ・ツェガイ(エチオピア)が牽引し、400mを61秒81、800mを2分05秒56とハイペースな展開。田中は8番手付近で推移し、決勝進出の6着以内を見据えていた。
残りの1周でも食らいついたが、少しずつ後退してラスト100mで失速する。決勝進出はならなかったが、日本記録(3分59秒19)をマークした2021年東京五輪以来となる3分台をマーク。「ただ、日本人でも4分を切れるとかではなくて、どの選手も1秒でも速く前にということしか見ていない」と話す。
「今日はタイムだけじゃない中身が詰まったレースがあったと思います。最後の100mまで絡める姿を見せたいと思いましたし、タイムを出せたことは自分の中では大きな一歩になりました」
24歳にして、2度目となった五輪の全レースが終わった。思い描いたような五輪にはならなかったが、「本当に苦しい時間も思ったより長い大会になってしまいました。理不尽な苦しみではなくて、私に与えられるべくして与えられた本当に幸せな時間だったと思います」。この経験が若き日本の第一人者をさらに強くするはずだ。
【動画】田中希実 自己記録に迫る3分59秒70
https://youtu.be/QNeVraFHIvE?si=UFZcfOx5LWchkT44RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.20
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.22
長野東またも圧巻レース 経験者残しつつオーダー変更「今年のチームで優勝しよう」で2連覇/全国高校駅伝・女子
◇全国高校駅伝・女子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:5区間21.0975km) 全国高校駅伝の女子が行われ、長野東が大会歴代・高校歴代2位となる1時間6分30秒で2年連続3度目の優勝を果たした。 […]
2025.12.22
学法石川 エースの快走から首位譲らず歓喜の初V 選手を尊重した取り組みで高校最高記録樹立/全国高校駅伝・男子
◇全国高校駅伝・男子(12月21日/京都・京都市たけびしスタジアム京都発着:7区間42.195km) 全国高校駅伝の男子が行われ、学法石川(福島)が2時間0分36秒の高校最高記録で初優勝を飾った。 学法石川があいにくの雨 […]
2025.12.21
飯塚翔太が「世界新」東京世界陸上を沸かせた代表選手たちがTBS『スポ男』で身体能力を披露
TBSの『最強スポーツ男子頂上決戦2025冬』が12月21日に放送され、東京世界選手権代表選手が多数出場して番組を盛り上げた。 ビーチフラッグスやモンスターボックス(跳び箱)など、身体能力を生かすさまざまな種目で、運動神 […]
2025.12.21
今井悠貴がV 順大勢が上位で力示す 2位に明大の井上が入る/関東10マイル
第139回関東10マイルロードレースが12月21日に行われ、一般・学生男子10マイルは、今井悠貴(順大2)が47分38秒で優勝した。 今井は前橋育英高出身。11月に10000mで29分03秒33の自己新を出しているが、箱 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳