◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)4日目
パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権の4日目に行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛高2大阪)が自らの持つU18日本記録を0.37更新する2分03秒13で初の優勝。16年の福田翔子(松江北高)以来、8年ぶりの高校生チャンピオンとなった。
東京五輪代表の卜部蘭(積水化学)や塩見綾乃(岩谷産業)など、4人の日本選手権優勝者が出場したレース。しかし、優勝候補の筆頭はは春のグランプリシリーズで連勝を飾り、今季800mでは負けなしの久保だった。
前半は、高校記録(2分02秒57)を持つ塩見が引っ張る展開で、400mを61秒で通過する。その直後に久保が先頭に立つも、バックストレートで1500m、5000mの2冠を制している田中希実(New Balance)が先頭へ。それでも、「落ち着てラスト250mから、仕掛けようと考えていました」と、再び先頭を奪い返すと、社会人、学生のトップ選手たちを突き放した。
目標の優勝は果たせたものの、タイムを見て「高校記録更新を狙っていたので、タイムは残念です」。笑顔以上に悔しさをにじませ、日本選手権初出場での快挙にも満足しない向上心を見せる。
「初めての日本選手権という舞台で、シニアの選手を抑えて優勝できたことは自信になります。今後もこれを励みにさらに記録を更新していけるよう頑張りたいです」
パリ五輪の参加標準は1分59秒30。そのタイムには遠く及ばず、「世界は1分台が当たり前。自分も今年中に高校記録、そして来年以降、日本記録(2分00秒45)を塗り替え、その先の舞台で戦えるようになりたいです」と力強く話した。
ラストの直線で追い上げた卜部が2分04秒26で2位、大学生の渡辺愛(園田学園女大)が2分04秒33が3位に続き、田中は後半遅れて2分05秒14で7位だった。
文/花木 雫
【動画】久保が初出場初優勝!女子800mのレースをチェック
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