2024.06.16
◇インターハイ北信越地区大会(6月13日~16日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目
福岡インターハイを懸けた北信越大会の3日目が行われ、男子八種競技は神田大和(開志国際3新潟)が北信越高校記録を2年ぶりに5点更新する5754点で優勝。また、2位には5723点の自己新を叩き出した奈良本圭亮(星稜3石川)が入った。
神田と奈良本によるライバル対決となった男子八種競技は、神田に軍配が上がった。神田は初日に走幅跳(6m85/+0.8)、400m(49秒50)で自己新を出すなど、前半を3064点の首位で折り返す。翌日の後半も110mハードルで15秒03(+0.8)の自己新を出して勢いを加速させ、やり投(53m98)終了時点まで5800点台ペースをキープしていた。
ところが、1m82がベストの走高跳でまさかの1m60にとどまり、2位につけていた奈良本と最大で187点あった差を24点差まで詰められた。だが、最終1500mで最後まで力を振り絞り、奈良本に先着する4分31秒90の自己新で好得点へとつなげた。
「奈良本君とは中学時代からのライバル。絶対負けたくなかったです。走高跳は力み過ぎて、踏み切り位置が終始定まらなかったことが原因です。1500mは奈良本君に食らいつこうと必死でした。ベストを出して優勝はうれしいです」と神田。過去2年のインターハイはいずれも14位に終わり、悔しい思いをしているだけに「6000点を突破して全国制覇を狙います」と力強く宣言した。
このほかの男子種目では、神田のチームメイトである田村凪(3年)が砲丸投で16m95の大会新V。5000mは濵口大和(佐久長聖3・長野)が14分19秒07で1500m(3分45秒15)との2種目連覇を達成した。
激戦となった100mは昨年の全中200m王者・清水空跳(星稜1)が勝負強さを見せて10秒58(-0.3)で1年生優勝。400mハードルは山本祐弥(佐久長聖3)が52秒02の自己新で制した。
女子では、100mで神園弥優(敦賀3福井)が12秒03(-0.5)の自己新で、100mハードル(13秒82)との2冠を獲得。400mハードルは松木愛結(龍谷富山3)がベストを2秒76更新する60秒63で制覇。やり投は昨年のU18大会2位の万徳倖帆(開志国際3)が47m47の自己新で逆転優勝を飾った。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文・撮影/永田真樹
インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 清水空跳(星稜1石川) 10秒58(-0.3) 400m 圓山倫生(新潟3新潟) 48秒09 1500m 濵口大和(佐久長聖3長野) 3分45秒15=大会新 5000m 濵口大和(佐久長聖3長野) 14分19秒07 110mH 小口蒼葉(東海大諏訪3長野) 14秒31(+0.2) 400mH 山本祐弥(佐久長聖3長野) 52秒02 走高跳 稲垣公生(金沢龍谷3石川) 2m05 4×100mR 東京学館新潟(新潟) 40秒56 棒高跳 髙橋路(開志国際3新潟) 4m60 走幅跳 近藤孝太(松本蟻ヶ崎2長野) 7m10(+0.1) 砲丸投 田村凪(開志国際3新潟) 16m95=大会新 三段跳 小山快晴(高田3新潟) 14m49(+0.3) ハンマー投 岡村聡真(穂高商3長野) 57m08 やり投 山本倖希(敦賀3福井) 64m28 八種競技 神田大和(開志国際3新潟) 5754点=北信越高校新、大会新 [adinserter block="4"] ●女子 100m 神園弥優(敦賀3福井) 12秒03(-0.5) 400m 倉島志津稀(星稜3石川) 56秒42 1500m パウリン・ワンジク(帝京長岡2新潟) 4分23秒51 ※日本人トップ(3位) 窪田舞(長野東3長野) 4分26秒87 100mH 神園弥優(敦賀3福井) 13秒82(-0.2) 400mH 松木愛結(龍谷富山3富山) 60秒63 5000m競歩 皆口万笑(富山商3富山) 25分13秒59 4×100mR 東京学館新潟(新潟) 47秒04 走高跳 星野紗菜(佐久長聖2長野) 1m67 棒高跳 小林ひより(佐久長聖3長野) 3m50 走幅跳 西川さくら(新潟中央3新潟) 5m66(-0.1) 砲丸投 三原友梨奈(北陸3福井) 11m48 ハンマー投 渡部愛生(開志国際3新潟) 49m76 やり投 万徳倖帆(開志国際3新潟) 47m47
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.03
男子円盤投世界記録保持者・アレクナ 来季からオレゴン大に編入
2025.07.02
日本選手権初日のスタートリスト発表!100m予選でサニブラウンと桐生祥秀が同組
-
2025.07.02
-
2025.07.02
-
2025.07.02
-
2025.07.02
2025.07.02
HOKAの新作レーシングシューズ「ROCKET X 3」が7月2日に新登場!
-
2025.07.01
-
2025.06.17
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.03
男子円盤投世界記録保持者・アレクナ 来季からオレゴン大に編入
7月2日、米国のオレゴン大は男子円盤投の世界記録保持者であるマイコラス・アレクナ(リトアニア)が、来季からチームに加入することを発表した。 アレクナは2002年生まれの22歳。シドニー、アテネ五輪で2度金メダルを獲得して […]
2025.07.02
青学大・小河原陽琉が5000m13分56秒66で全体トップ 3000mは鳥井健太が8分12秒74/絆記録会
第15回絆記録挑戦会が7月2日、東京・町田GIONスタジアムで行われ、青学大勢が多数出場した。 男子5000mは1月の箱根駅伝10区区間賞で、5月の関東インカレ(2部)1500mで2位に入っていた小河原陽琉(2年)が13 […]
2025.07.02
日本選手権初日のスタートリスト発表!100m予選でサニブラウンと桐生祥秀が同組
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた第109回日本選手権の1日目のスタートリストが発表された。 男子100m予選は全7組。9秒96で東京世界選手権の参加標準記録(10秒00)をただ1人突破しているサニブラウン・アブデル・ハ […]
2025.07.02
駒大・佐藤圭汰が日本選手権5000mスタートリストから外れる 東京世界陸上出場厳しく
日本陸連は7月2日、今年9月の東京世界選手権代表選考を兼ねた日本選手権(東京・国立競技場)第1日(7月4日)のスタートリストを発表し、男子5000mにエントリーしていた佐藤圭汰(駒大)が外れた。佐藤は出場資格獲得条件の一 […]
2025.07.02
「TOKYO ナイトリレーフェス in 国立競技場」が10月17日開催!東京レガシーハーフマラソンの前々日イベント 7 月2日から参加者募集
一般財団法人東京マラソン財団は7月2日、東京レガシーハーフマラソン2025(10月19日)の前々日イベントとして、10月17日に「TOKYO ナイトリレーフェス in 国立競技場」を開催することを発表した。 国立競技場内 […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会