2024.05.14
大学時代は駅伝女王・名城大学のエースとして活躍した山本有真(積水化学)。昨年度は5000mを軸に日本代表を4回経験し、11月のクイーンズ駅伝でもチームの優勝に大きく貢献するなどフル回転で走り続けた。1年間のほとんどを足の痛みと付き合いながら走り続けた社会人1年目。そこで得たもの、今年最大の目標に掲げるパリへの想い、そして日々のトレーニングから、それを支えるコンディショニングに迫った。
昨年は日本代表を数多く経験 「内容の濃い怒濤の1年でした」
「新しい経験ばかりで、本当に内容の濃い怒涛の1年間でした」
山本有真にとって2023年は、まさに〝世界を知った〟シーズンだった。
名城大4年時の2022年10月に行われた国体の成年女子5000mで15分16秒71(日本人学生歴代最高)の自己ベストで優勝を飾っていたが、2023年はよりスケールアップ。初の日本代表に選出された7月のアジア選手権(タイ・バンコク)でいきなり金メダルを獲得すると、その勢いで8月の世界選手権(ハンガリー・ブタペスト)にも出場。10月にはコロナ禍で1年延期されていたアジア大会(中国・杭州)も経験(4位)して立て続けに日の丸を背負い、今年2月にはアジア室内選手権(イラン・テヘラン)の3000mでも優勝を飾った。
「一番良かったレースはアジア選手権ですね。高温多湿の環境に適応した行動ができたと思いますし、自分の持ち味であるラストスパートがしっかり出せて気持ち良く走れたと思います」
その一方で、世界との差も痛感した。世界選手権では16分05秒57と自己ベストに遠く及ばないタイムで予選落ちし、「実際に経験できたことは良かったですけど、国際レースで力を出せない弱さを感じました」と悔しさを滲ませた。
個を重視したトレーニングで成長を実感
学生時代は連覇を続けた全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝のVメンバーとして活躍した山本。当時は「基本的に全員で同じ練習メニューだった」が、社会人になって練習環境が大きく変わった。新天地に選んだ積水化学では選手個々のメイン種目に合わせて練習メニューが組まれ、5000mが主戦場の山本は「練習はほとんど1人でやっています」と話す。
「(野口英盛)監督も自分のためにメニューを組んでくれますし、やりたいことができて、足りない部分を補うこともできます。もちろん他の選手と一緒に練習をやりたいと思うこともありますけど、場合によってはピッチが合わなかったりしてリズムが悪くなるので、1人で練習する環境は自分に合っているかなと思っています」
2023年はシーズンを通して勝負を重視するレースがほとんどだったこともあり5000mの自己記録更新はならなかったが、15分30~31秒台を4度マーク。「ベスト記録は更新できていませんが、アベレージが上がっているので、そこは成長できた部分かな」と感じている。
チームとしては11月のクイーンズ駅伝で2年ぶり2度目の優勝を飾り、山本も2区区間賞で貢献。「それぞれが個人の成長や結果を追求し、それを結集させるからこそ、駅伝でも結果につながっている」(山本)という環境で、「この1年は楽しく陸上をやれていると実感できた」と振り返る。
「AMINO SAURUS」でのコンディショニングがルーティンに
自身の体調と向き合いながら、ハードなトレーニングをこなす上で日々のコンディショニングにも気をかけている。なかでも長風呂とサウナがお気に入りで、「遠征先ではまず銭湯を探す」というほど。レース3日前には3時間くらいかけてお湯と冷水の交代浴やサウナで身体を整えるのがルーティンだ。
また、日常から体調管理やトレーニング時の補助として摂取しているのがSAURUS JAPAN(サウルスジャパン)のサプリメント「SAURUS SERIES(サウルスシリーズ)」だ。
現在は同ブランドのサポートアスリートである山本だが、学生時代に知人からの紹介で製品を使い始めて以来、「毎日飲んでいる」というほどの愛用者となった。
「使い始めたのが大学4年の夏でしたが、その直後の日本インカレ(5000m)で優勝し、さらに1ヵ月後の国体で自己ベストと結果もついてきて自分に合っているのかなと感じ、そこからずっと使っています」
使用するシーンはさまざまで、トレーニング前後に欠かさず飲んでいるというのが「AMINO SAURUS(アミノサウルス)」と、「AMINO LOADING SAURUS(アミノローディングサウルス)」の2種類。アミノサウルスは、人間の体内では産生できない必須アミノ酸BCAAに加え、疲労回復に寄与するOCAAも配合。
アミノローディングサウルスは、BCAAなどのアミノ酸とクエン酸など、筋肉系に働きかける成分を1袋で8,250g摂取することができるサプリメントで、「すごく集中してトレーニングをすることができる実感がある」そうで、「どちらもすごく飲みやすくて、味も美味しい。ご褒美感覚で飲めるのもお気に入りです」と言って笑顔を見せる。
このほか、パワーミックスと呼ばれる希少素材をブレンドし、マルチビタミンやマルチミネラルなど食事にプラスして栄養素を補給できる成分を加えた「BASE SAURUS Elite(ベースサウルスエリート)」を毎朝欠かさず摂取し、レース30分前には「AMINO SAURUS GEL(アミノサウルスジェル)」を摂っている。
アミノサウルスジェルはアスリートから市民ランナーまで、マラソンなどの長時間の競技では多くのランナーが摂取することの方が一般的で、山本も「5000mのような競技で効果があるのかわからなかった」と振り返るが、今では欠かせないという。なかでもカフェイン配合の「AMINO SAURUS GEL Elite 03(アミノサウルスジェルエリート03)」を愛用しており、「レース前にスイッチを入れる感覚」だという。
パリは特別な舞台 「再び世界で戦いたい」
今シーズン最大の目標は8月にパリで開催される世界大会への出場。以前は「日本代表になれたら陸上を辞めてもいいかな」という気持ちだったが、何度も国際舞台を経験することで変化が出てきた。
昨年は6月の日本選手権前に右の後脛骨筋を痛め、年間通して痛みを抱えながらのレースが続いたため、今年3月には治療に専念する期間を設けた。それでも痛みは完全に消えておらず、現在は「8割程度のトレーニングを継続している状態」だと明かす。
ただ「痛みが出た後のケアだったり、どうしたら痛みが出ないかもわかってきた」。パリに向けてはワールドランキングでもターゲットナンバー内に位置し、6月下旬に開催される日本選手権で3位以内に入れば代表入りは濃厚。「やはり特別な大会なので、狙える時にしっかりチャンスをつかみたい」と迷いはない。
来年には東京で世界選手権、そして26年には地元・愛知でのアジア大会も控え、「どちらも出たいですね」と意欲を見せる24歳は、世界の舞台で再び戦う気持ちをみなぎらせている。
■山本有真 愛用商品
各商品の詳細はSAURUS JAPAN公式サイトでチェック!!
■アミノサウルス
■ベースサウルスエリート
■アミノサウルスジェル
■アミノローディングサウルスエリート
文/田中 葵、撮影/船越陽一郎
昨年は日本代表を数多く経験 「内容の濃い怒濤の1年でした」
「新しい経験ばかりで、本当に内容の濃い怒涛の1年間でした」 山本有真にとって2023年は、まさに〝世界を知った〟シーズンだった。 名城大4年時の2022年10月に行われた国体の成年女子5000mで15分16秒71(日本人学生歴代最高)の自己ベストで優勝を飾っていたが、2023年はよりスケールアップ。初の日本代表に選出された7月のアジア選手権(タイ・バンコク)でいきなり金メダルを獲得すると、その勢いで8月の世界選手権(ハンガリー・ブタペスト)にも出場。10月にはコロナ禍で1年延期されていたアジア大会(中国・杭州)も経験(4位)して立て続けに日の丸を背負い、今年2月にはアジア室内選手権(イラン・テヘラン)の3000mでも優勝を飾った。 「一番良かったレースはアジア選手権ですね。高温多湿の環境に適応した行動ができたと思いますし、自分の持ち味であるラストスパートがしっかり出せて気持ち良く走れたと思います」 その一方で、世界との差も痛感した。世界選手権では16分05秒57と自己ベストに遠く及ばないタイムで予選落ちし、「実際に経験できたことは良かったですけど、国際レースで力を出せない弱さを感じました」と悔しさを滲ませた。個を重視したトレーニングで成長を実感
学生時代は連覇を続けた全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝のVメンバーとして活躍した山本。当時は「基本的に全員で同じ練習メニューだった」が、社会人になって練習環境が大きく変わった。新天地に選んだ積水化学では選手個々のメイン種目に合わせて練習メニューが組まれ、5000mが主戦場の山本は「練習はほとんど1人でやっています」と話す。 「(野口英盛)監督も自分のためにメニューを組んでくれますし、やりたいことができて、足りない部分を補うこともできます。もちろん他の選手と一緒に練習をやりたいと思うこともありますけど、場合によってはピッチが合わなかったりしてリズムが悪くなるので、1人で練習する環境は自分に合っているかなと思っています」 2023年はシーズンを通して勝負を重視するレースがほとんどだったこともあり5000mの自己記録更新はならなかったが、15分30~31秒台を4度マーク。「ベスト記録は更新できていませんが、アベレージが上がっているので、そこは成長できた部分かな」と感じている。 チームとしては11月のクイーンズ駅伝で2年ぶり2度目の優勝を飾り、山本も2区区間賞で貢献。「それぞれが個人の成長や結果を追求し、それを結集させるからこそ、駅伝でも結果につながっている」(山本)という環境で、「この1年は楽しく陸上をやれていると実感できた」と振り返る。 [caption id="attachment_134310" align="alignnone" width="800"] 日本代表を経験し、世界の舞台で再び戦う気持ちをみなぎらせている[/caption]「AMINO SAURUS」でのコンディショニングがルーティンに
自身の体調と向き合いながら、ハードなトレーニングをこなす上で日々のコンディショニングにも気をかけている。なかでも長風呂とサウナがお気に入りで、「遠征先ではまず銭湯を探す」というほど。レース3日前には3時間くらいかけてお湯と冷水の交代浴やサウナで身体を整えるのがルーティンだ。 また、日常から体調管理やトレーニング時の補助として摂取しているのがSAURUS JAPAN(サウルスジャパン)のサプリメント「SAURUS SERIES(サウルスシリーズ)」だ。 現在は同ブランドのサポートアスリートである山本だが、学生時代に知人からの紹介で製品を使い始めて以来、「毎日飲んでいる」というほどの愛用者となった。 「使い始めたのが大学4年の夏でしたが、その直後の日本インカレ(5000m)で優勝し、さらに1ヵ月後の国体で自己ベストと結果もついてきて自分に合っているのかなと感じ、そこからずっと使っています」 使用するシーンはさまざまで、トレーニング前後に欠かさず飲んでいるというのが「AMINO SAURUS(アミノサウルス)」と、「AMINO LOADING SAURUS(アミノローディングサウルス)」の2種類。アミノサウルスは、人間の体内では産生できない必須アミノ酸BCAAに加え、疲労回復に寄与するOCAAも配合。 アミノローディングサウルスは、BCAAなどのアミノ酸とクエン酸など、筋肉系に働きかける成分を1袋で8,250g摂取することができるサプリメントで、「すごく集中してトレーニングをすることができる実感がある」そうで、「どちらもすごく飲みやすくて、味も美味しい。ご褒美感覚で飲めるのもお気に入りです」と言って笑顔を見せる。 このほか、パワーミックスと呼ばれる希少素材をブレンドし、マルチビタミンやマルチミネラルなど食事にプラスして栄養素を補給できる成分を加えた「BASE SAURUS Elite(ベースサウルスエリート)」を毎朝欠かさず摂取し、レース30分前には「AMINO SAURUS GEL(アミノサウルスジェル)」を摂っている。 アミノサウルスジェルはアスリートから市民ランナーまで、マラソンなどの長時間の競技では多くのランナーが摂取することの方が一般的で、山本も「5000mのような競技で効果があるのかわからなかった」と振り返るが、今では欠かせないという。なかでもカフェイン配合の「AMINO SAURUS GEL Elite 03(アミノサウルスジェルエリート03)」を愛用しており、「レース前にスイッチを入れる感覚」だという。 [caption id="attachment_134311" align="alignnone" width="800"] 日々のトレーニング前後や試合前などで「SAURUS SERIES(サウルスシリーズ)」のサプリメントを摂取するのがルーティンとなっている[/caption]パリは特別な舞台 「再び世界で戦いたい」
今シーズン最大の目標は8月にパリで開催される世界大会への出場。以前は「日本代表になれたら陸上を辞めてもいいかな」という気持ちだったが、何度も国際舞台を経験することで変化が出てきた。 昨年は6月の日本選手権前に右の後脛骨筋を痛め、年間通して痛みを抱えながらのレースが続いたため、今年3月には治療に専念する期間を設けた。それでも痛みは完全に消えておらず、現在は「8割程度のトレーニングを継続している状態」だと明かす。 ただ「痛みが出た後のケアだったり、どうしたら痛みが出ないかもわかってきた」。パリに向けてはワールドランキングでもターゲットナンバー内に位置し、6月下旬に開催される日本選手権で3位以内に入れば代表入りは濃厚。「やはり特別な大会なので、狙える時にしっかりチャンスをつかみたい」と迷いはない。 来年には東京で世界選手権、そして26年には地元・愛知でのアジア大会も控え、「どちらも出たいですね」と意欲を見せる24歳は、世界の舞台で再び戦う気持ちをみなぎらせている。■山本有真 愛用商品
各商品の詳細はSAURUS JAPAN公式サイトでチェック!! ■アミノサウルス ■ベースサウルスエリート ■アミノサウルスジェル ■アミノローディングサウルスエリート 文/田中 葵、撮影/船越陽一郎RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.12
-
2024.12.12
-
2024.12.11
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.12
日本GPシリーズチャンピオンは福部真子と筒江海斗!種目別800mは落合晃&久保凛の高校日本記録保持者コンビがV、女子1500m田中希実が4連覇
日本グランプリ(GP)シリーズ2024のシリーズチャンピオンが発表され、男子は400mハードルの筒江海斗(ST-WAKO)、女子は100mハードルの福部真子(日本建設工業)と、ともにパリ五輪のハードル種目代表が初の栄冠に […]
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会