◇2024世界リレー(5月4日、5日/バハマ・ナッソー)
パリ五輪の出場権を懸けた世界リレーの2日目が5月5日(日本時間6日)に行われ、男子4×100mは38秒45で4位に入った。優勝は米国で37秒40、2位はカナダで37秒89、3位は38秒44でフランスが入った。
1走が、前日の予選で爆走を見せ、五輪出場権獲得に大きく貢献したサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)から、山本匠真(広島大)に交代。その山本が、世界大会初出場ながら3番手争いでバトンをつないだ。
栁田大輝(東洋大)、上山紘輝(住友電工)もメダル争いの位置をキープして、アンカーの三輪颯太(慶大)がスタート。右のフランス、左の英国と4番手争いを繰り広げながら、ほぼ同時にフィニッシュラインを駆け抜けた。38秒13の3番手でフィニッシュしたイタリアがその後に失格となったため、結果的にここがメダルライン。フランスにあと0.01秒届かず、栁田は「あと100分の1秒速く走ればメダルがあったので、もったいないといえばもったいない」と振り返った。
だが、予選はサニブラウンが勢いをつけて38秒10の組1着。ブダペスト世界陸上5位メンバーの栁田、上山を軸に、1走、4走が世界初挑戦の大学生を起用してもメダル争いに持ち込む。日本男子4継の底力は示した。
1走の山本は「サニブラウンさんの代わりに急遽走らせていただくかたちになりましたが、自分のやるべきことをやると思って臨みました。初の世界なので緊張しました」と話せば、上山も「この4人で決勝を走れたことは良かった」。アンカーの三輪は、英国のブダペスト世界陸上100m銀メダリストであるザーネル・ヒューズの追い上げを1000分の1秒差で抑える力走。「日本代表での悔しさは、日本代表でしか晴らせない」と気持ちを新たにする。
1週間前の今季初戦で10秒02の自己タイをマークするなど、日本の柱になりつつある栁田は「修正できるところはまだあります。パリではそこを修正して臨みたい」と、五輪でのメダル獲得に向けての決意を口にした。
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