HOME 国内

2024.05.05

「環境を変えて、良い滑り出しになった」 砂岡拓磨がセカンドベストで日本人トップ 28年ロス五輪をターゲットに/GGのべおか
「環境を変えて、良い滑り出しになった」 砂岡拓磨がセカンドベストで日本人トップ 28年ロス五輪をターゲットに/GGのべおか

24年GGのべおか男子5000mで日本人トップとなりMVPに輝いた砂岡拓磨

◇第35回ゴールデンゲームズinのべおか(5月4日/宮崎県延岡市・西階陸上競技場)

ゴールデンゲームズinのべおかの男子5000m最終A組では、砂岡拓磨(東京陸協)が圧巻の強さを見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

「練習はかなり積めていたので、先頭を拾える位置、(先頭と)間が開いても詰められる位置でレースを進めて、ラストはきっちり上げて、日本選手権の参加標準記録(13分36秒00)を切ることを目標にレースに臨みました。(出場枠の30人に入るには)13分28秒ぐらいは切らないといけないのでそこを目指して走りました」

こう話すように、砂岡は序盤から先頭が見える位置にづけ、13秒30秒を目標タイムにセットされた緑色の電子ペーサーに合わせるようにレースを進めた。序盤は学生の山口竣平(早大1年)がペースメーカーのすぐ後ろを走っていたが、2000m過ぎに後退。代わってトップに立ったのが砂岡だった。

3000mを前に経験豊富な上野裕一郎(ひらまつ病院)に先行を許したものの、3600mで抜き返すと、じわじわと後続を引き離し、ただ一人ペースメーカーに食らいついた。そして、社会人ベストとなる13分27秒55をマークし、1着でフィニッシュした。「非常に納得のいくレースができた」と話す砂岡は、全体21位。日本人トップとなり、今大会のMVPにも選出された。

砂岡は22年に城西大を卒業した後、実業団のコニカミノルタに所属。今年1月のニューイヤー駅伝では1区3位と好走をしている。だが、今年3月末に退社し、現在は拠点を母校の城西大に移し、今大会には東京陸協所属で出場していた。

「どうしてもトラック種目で活躍がしたかった。トラック種目のピークはおそらく30歳まで。その期間で自分自身がやりたいことに全力で取り組むには環境を変えるのが良いと思い、この決断をしました」というのがその理由だ。

大学4年時の21年12月にはエディオンディスタンスチャレンジで日本人学生歴代2位(当時)となる13分19秒96の好記録をマークしているが、環境を母校に戻していきなり自己ベストに次ぐ好記録をマークし、目標としていたタイムもクリアした。

「環境を変えて、本当に良い滑り出しになりました。今後が楽しみな結果でした」と話すように、新たな取り組みに手応えがあった様子だ。

今季は6月の日本選手権が当面の大きな目標となる。

「日本選手権は3番以内を目標にしているので、それに向けて、残りの期間を悔いのないようにきっちり練習したい」と話す。

そして、その先に見据えるのは2028年のロサンゼルス五輪。28歳で迎えるその舞台で、決勝のスタートラインに立つことを長期の目標に掲げている。持ち味のスピードを武器に世界を目指す。

文/和田悟志

◇第35回ゴールデンゲームズinのべおか(5月4日/宮崎県延岡市・西階陸上競技場) ゴールデンゲームズinのべおかの男子5000m最終A組では、砂岡拓磨(東京陸協)が圧巻の強さを見せた。 「練習はかなり積めていたので、先頭を拾える位置、(先頭と)間が開いても詰められる位置でレースを進めて、ラストはきっちり上げて、日本選手権の参加標準記録(13分36秒00)を切ることを目標にレースに臨みました。(出場枠の30人に入るには)13分28秒ぐらいは切らないといけないのでそこを目指して走りました」 こう話すように、砂岡は序盤から先頭が見える位置にづけ、13秒30秒を目標タイムにセットされた緑色の電子ペーサーに合わせるようにレースを進めた。序盤は学生の山口竣平(早大1年)がペースメーカーのすぐ後ろを走っていたが、2000m過ぎに後退。代わってトップに立ったのが砂岡だった。 3000mを前に経験豊富な上野裕一郎(ひらまつ病院)に先行を許したものの、3600mで抜き返すと、じわじわと後続を引き離し、ただ一人ペースメーカーに食らいついた。そして、社会人ベストとなる13分27秒55をマークし、1着でフィニッシュした。「非常に納得のいくレースができた」と話す砂岡は、全体21位。日本人トップとなり、今大会のMVPにも選出された。 砂岡は22年に城西大を卒業した後、実業団のコニカミノルタに所属。今年1月のニューイヤー駅伝では1区3位と好走をしている。だが、今年3月末に退社し、現在は拠点を母校の城西大に移し、今大会には東京陸協所属で出場していた。 「どうしてもトラック種目で活躍がしたかった。トラック種目のピークはおそらく30歳まで。その期間で自分自身がやりたいことに全力で取り組むには環境を変えるのが良いと思い、この決断をしました」というのがその理由だ。 大学4年時の21年12月にはエディオンディスタンスチャレンジで日本人学生歴代2位(当時)となる13分19秒96の好記録をマークしているが、環境を母校に戻していきなり自己ベストに次ぐ好記録をマークし、目標としていたタイムもクリアした。 「環境を変えて、本当に良い滑り出しになりました。今後が楽しみな結果でした」と話すように、新たな取り組みに手応えがあった様子だ。 今季は6月の日本選手権が当面の大きな目標となる。 「日本選手権は3番以内を目標にしているので、それに向けて、残りの期間を悔いのないようにきっちり練習したい」と話す。 そして、その先に見据えるのは2028年のロサンゼルス五輪。28歳で迎えるその舞台で、決勝のスタートラインに立つことを長期の目標に掲げている。持ち味のスピードを武器に世界を目指す。 文/和田悟志

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.02.13

ドルーリー朱瑛里が1500mで優勝 25年ベストを上回る4分18秒28 植松康太が200m4位/WA室内ツアー

WA室内ツアー・チャレンジャーの「インドア・スパイク」が2月12日、チェコのオストラヴァで行われ、女子ショート1500mでドルーリー朱瑛里(津山高3岡山)が4分18秒28で優勝を飾った。 ドルーリーは1月末にもフランスの […]

NEWS 円盤投日本記録保持者・郡菜々佳がニコニコのりに移籍 アジア大会出場を掲げ「しっかり戦い抜きたい」

2026.02.12

円盤投日本記録保持者・郡菜々佳がニコニコのりに移籍 アジア大会出場を掲げ「しっかり戦い抜きたい」

ニコニコのり陸上部のSNSが2月12日に更新され、1月31日付でサトウ食品新潟アルビレックスRCを退団した女子円盤投の日本記録保持者・郡菜々佳が同部に所属したことを発表した。 28歳で大阪府出身の郡。東大阪大敬愛高時代は […]

NEWS 田中希実の初著書「希わくばの詩」を3月に発売 2025年の東京世界陸上までの253日間を綴ったノンフィクション

2026.02.12

田中希実の初著書「希わくばの詩」を3月に発売 2025年の東京世界陸上までの253日間を綴ったノンフィクション

世界文化社は、パリ五輪、東京世界選手権代表の田中希実(New Balance)による初めての著書「希わくばの詩(ねがわくばのうた)」を、3月26日から発売することを発表した。 田中は世界トップクラスの大会で戦い続ける一方 […]

NEWS 設楽啓太、ニクソン・レシアらが3月末で西鉄を退部

2026.02.12

設楽啓太、ニクソン・レシアらが3月末で西鉄を退部

西鉄は2月12日、陸上部に所属する設楽啓太、ニクソン・レシア、和田照也、吉冨裕太の4人が3月末をもって退部することを発表した。 34歳の設楽は、埼玉・男衾中、武蔵越生高、東洋大出身。双子の弟・悠太とともに活躍し、学生時代 […]

NEWS 青学大・黒田朝日ら4年生4人が高知龍馬マラソンでペースメーカー! 2023、24年は合宿の一環で出場

2026.02.12

青学大・黒田朝日ら4年生4人が高知龍馬マラソンでペースメーカー! 2023、24年は合宿の一環で出場

高知龍馬マラソンは2月15日、高知県庁前をスタートして春野総合運動公園陸上競技場にフィニッシュするコースで行われ、1月の箱根駅伝で3年連続9回目の総合優勝を果たした青学大の4年生4人がペースメーカーを務める。 青学大は5 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年2月号 (1月14日発売)

2026年2月号 (1月14日発売)

EKIDEN Review
第102回箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
全国高校駅伝
全国中学校駅伝
富士山女子駅伝

page top